みんなは天才になりたいですか?僕は普通でいいです
第1章 1.プロローグ
「あのさ、私と付き合ってくれない?」
幼馴染からの突然の告白。突然と言うか、いつか言われるかと思っていたけど。
僕は、どうしたらいいと思う?
いや、まあ、それを決めるのは僕なんだけど…………。
自己紹介。
僕の名前は一三文人(ふみと)。何の変哲も無い普通の高校二年生だ。いや、振りとかではなく、本当に平凡で、有りふれた人生を送っている。
異世界にも行かないし、世界も救わない。厨二病でもないし、特別な力があるわけでも無い。
「べ、別にお兄ちゃんのためじゃないんたからねっ!」って言ってくれるツンデレな妹もいない。可愛い幼馴染は…まぁ、いるけど。
人並み外れた推察力や頭脳も持ち合わせて無いし、バーチャル世界で無双とかもしない。
強いて言うなら人よりも少し捻くれていて、面倒くさい性格をしているというだけだ。みなさんが期待する様な、超展開を僕の人生に期待してはいけない。
だって人生って基本、つまらないもんだろ?
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