﹁2102nka9﹂

私達はいつも一緒に居ました。
どんなときでも...
私は親に酷いことを言われ続け、
もうイヤだと思った。
私は夜に家から抜け出し、小さな公園にたどり着きました。そこは本当に小さく真ん中に大きな樹がのびのびと生えていました。
私はその樹に触れ、そっと

「私も静かに暮らしたいな....」

深いため息を吐きながら、近くのブランコに向かいました。
倒れ込みたい気持ちをぐっと我慢し、ブランコに座りました。
静かにブランコはギコギコと音を鳴らしながら、何も考えずにボッーとしてると...

「どうしたの？」

私はハッとなり、声が聞こえた方に顔を向くと私ぐらいの男の子が居ました。

「ん？どうしたの？ああ僕?僕は....」

私は驚き、少し動転してたのでそのまま彼は喋り続けました。

「僕は...僕もいろいろあってここに逃げ込むしかなかった....君も一緒だよね？」

私はどうしようもなく自分と一緒だと思った。

「う、うん」

下に向きながら頷いた。

「そっか...んーんじゃ相談相手になれるか分からないけど、僕が聞いてあげよう！」

私はハッと驚き、彼の顔をまじまじと見た。

「ああ、本当だよいつでも相談してくれ！」

「わ、分かった....」

私はいままであった出来事をありのまま話した。彼は静かにそのことを聞き続けた。

「それは君は悪くない、家族が悪いのさ、
一体どういう出来事があったとしてもストレスの捌け口にするのはどうかと思う」

「だから君は本当に悪くないよ、何もかも背負い込んではダメ、今度からは僕に預けて君の本当の想いを...」

私は言われて、心をぐっと締め付けたものが暖かいものに当てられ解されて行くようにも感じた。

「ありがとう....ありがとう....」

私は涙をいっぱい出しながら、言い続けた。

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「よし！」

どうしたのかな？と思い、頭を傾げた。

「今から君の家族に抗議をする、着いてきてくれ!」

「え？だ、ダメだよ絶対勝てないよ！」

今でも行きそうな彼を必死に止めようとした。

「君はこのままでいいのかい!?」

「うぅ...そんなことはないけど....」

「それじゃ僕やらないと行けない！何故なら僕は君のためにあるのだから!」

「わ、分かった...」

「うん、任せてくれ」

私は家に帰り、彼とともに家族に抗議をした。家族との口喧嘩はそこで終わり、家族は折れてくれました。

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「ありがとう.....」

「ん?ああいいよ気にしなくても、これかたいつどんなことがあっても僕に任せてくれ！」

「分かった」

この日を境に私と彼は一緒になった。
様々なことが起きても、彼は心よく受け入れてくれた。私は彼のことが本当に好きになり
彼に告白した。彼は驚きながらもこう言った。

「その気持ちは嬉しいけど、答えられない」

「え？どうして？」

「僕よりも似合う人が居るからさ、大丈夫僕以上に本当に好きになれる人が居るさ」

「まぁその人に会うまでは僕は代わりでもいいよ」

「.......」

彼はそっと心の中で囁いた。

「大丈夫さ、君はちゃんと自分自身と向き合えたはずだから」

私は彼の言葉を受け入れ、自分に似合った人と付き合いました。どうして受け入れたかは分からなかったけどそうした方がいいと思ったのです。

「私ね、結婚するんだ！」

「そうなんだ...」

「うん、あなたが言ってくれたようにちゃんと自分自身に向き合えるような気がする！」

「それはよかったね、これで僕は安心出来るよ」

「だからさ結婚式に来てくれる？」

「うーん分からないけど行けたら絶対行くよ」

「うん絶対ね!」

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結婚式...

おめでとーという声が響き始めた、私は華やかな純白の衣装に着て、結婚する人に向かった。そして誓いのキスをし、外へと出て花束を投げた。
だけど彼は居なかった。いつも一緒に居たのに今日は居なかった。
不思議とある言葉を思い出した。
それは心に中に囁く声で聞こえた。

「ちゃんと自分自身と向き合えたんだね、
おめでとう　もうこれからは一人にならなくても大丈夫だね!」

私はああそうか...と思い、小さな声で言った

「ありがとう....」

「ん？どうしたの？」

「ううん、なんでもないよ　さ!みんなに挨拶しないと！」

「ああ、そうだな」

私はもう一人じゃない、心からそう思える。

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