ダークフォビア  ~世界終焉奇譚

氷雨ユータ

登場人物まとめ その2 やはり本編外

 シルビア 10~12歳


 ラガーンによって助け出された後、『闇衲』に引き取られた少女。リアとは連番の関係から面識があり、仲間となった後は、彼女の唯一の友達となる。最初こそ『闇衲』を怖がって、己の価値が下がり死ぬのを恐れていたが、時間と共に態度が軟化。『闇衲』のリアに対する態度を見ていたら、それとも自分にだけは妙に優しい態度だからほだされたのか、今はそれ程恐怖を抱いている訳ではない。
 暴力的な『闇衲』が全然暴力を振るわない事もあり、二人の関係は比較的良好。親子関係を結んでいるのはリアなのに、こちらの方がずっと普通に親子している気がしなくもない。殺人鬼たちと行動を共にしているからか、徐々に感性が歪んできており、本人は常識と非常識の間で苦悩している。リアと同程度の美人であり、その弱気な性格から、男性に好かれたとしてもリアの様に反抗は出来ない。




 本人は無自覚だが、未来視の能力を持っており、その能力が無ければ、『闇衲』とリアは全滅していた。ただし発動条件は本人も分かっていない。








 リシャージ・クラム


 孤児院の院長。子供教会に子供を引き渡していたが、リアが孤児院を訪れた際に再会。彼女に爆弾を渡される。
 しかし、育ててくれた恩はリアも感じており、最期の際は『ママ』と呼ばれ、彼女もリアの体調を気遣って、死亡した。






 ラガーン
 孤児院の事故によって誘拐された少年。孤児院の実態を暴いて、全員を救おうと考えていたが、『闇衲』に利用され、処刑。シルビアからすれば、命の恩人でもある。






 ポッポ
 ラガーンと一緒に居た少女。一人で行動していた所、リアと遭遇し、首を切断。面白おかしい死体として曝しあげられて、死亡。




 紙芝居の男
 本名 ロクト・カース   年齢32


 『闇衲』を追い詰めた人物。彼との交戦がリアと『闇衲』を引き合わせたので、ある意味では恩人である。
 リアを利用して『闇衲』を殺そうと画策したが、リアの彼に対する信用度を甘く見積もった結果、洋弓銃で額を打ち抜かれて死亡した。






 『暗誘』


 本名 ヒンド・ウルバス  年齢 ???


 誘拐魔として知られる存在。謎多き男だが、リアに恋をしている為、『闇衲』とは停戦中。誘拐魔に過ぎないので戦闘能力は低く、自分でも『勝つ戦いは得意じゃない』と言っているが、裏を返せば勝たなくていい勝負は得意という事であり、実際作中で彼は一度も傷を負っていない。
 その実績にあるのは、彼の『暗示』能力。あらゆる出来事を思い込ませる特性を持っており、相手が気付いていようといまいと、暗示によって意図的に誘導されたモノであるとも気付かず、相手は動いてしまう。また、全く別の方向を進んでいると錯覚させる直接的な幻覚も可能で、最新話以前までで作中最強の能力である。
 リアに好意を持っているが、めずらしくまともな方向で好意を持っている。ただし死を偽装したため、リアは彼が死んだと思っている。














 ミコト  年齢 ???


 『闇衲』の幼馴染。彼の過去の全てを知っているが、本人から口止めをされているので言わない。その戦闘能力は『闇衲』を優に凌駕しており、やはり作中で一度も傷を負っていない。『闇衲』の事を弄れる稀有な存在だからか、リアからは『お姉ちゃん』呼ばわりされている。本人もまんざらではないようだ。
 彼女が巨乳なので、お蔭で『闇衲』はリアから『巨乳好き』疑惑を掛けられて困惑している。感性が歪んでいるが、一応両想いである。










 ヒース・グレイシア
 別名「殱光」


 シュタイン・クロイツ第三位。性欲の塊だが、非常に強いので手が付けられない。作中ではリアをレイプしかけ、それを止めにきた『闇衲』を圧倒。それでも切り返してきた『闇衲』に止めを刺そうとしたところ、ミコトに乱入されて中断。実力差を悟ったからか、暫く姿を消す。
 二回目でも『闇衲』を圧倒したが、リアに異常な生命力の秘密を見破られてからは戦況が一転。最終的に『闇衲』と徒手で勝負し、敗北。自縛して道連れにする腹づもりだったが、シルビアの未来視によってその事を知っていた『闇衲』に脳みそを握り潰されて死亡。
 リアが最も恐怖した男性である。










 ルーサー・ウォスト
 別名『天運』


 シュタイン・クロイツ第十位。その圧倒的な運の強さ……正確には、勝負の場でのみ発揮できる因果律の操作から、まともに戦おうとすればヒースすら一歩遅れる程の実力者。しかし戦績は芳しくなく、一度目は勝たなくていい勝負が得意な『暗誘』。二度目はそれ以上の能力を持った『赤ずきん」と、対戦相手が悉く相性が悪い。
 最後は『赤ずきん』の手で二〇兆二三九八億八六九一万七六五四回殺されて死亡した。








 アルファス


 人間馬車の異名を持つ商人。その名の通り、人間と、人間を加工した商品を販売している。『闇衲』は商売相手の一人である。『赤ずきん』を『闇衲』に売った。












『赤ずきん』
 『闇衲』に買われた少女。あらゆる命令を忠実に受ける『良い子』だったが、彼に『良い子はいらない』と言われた事で、態度が変化。シルビア、リア、ミコトの三人の女性を性格形成に取り込んで、その中間の様な性格になった。『闇衲』には非常に執着的で、彼の事を『狼』さんと呼び、リアと取り合いをしていた。レスポルカにて学校長の手により人格を変質させられて、自分を『闇衲』の妹だと思い込んでいる精神異常者となった。『闇衲』、リア、シルビアには、態度の変わりように怖がられている。












 最新幕は完結していないので、まとめは無しという事で。記載されていない人物は、モブ過ぎて書く事がなかった人間だと思って下さい。メインなのに居ないじゃんって人は報告ください。

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