転生したら解体師のスキルを貰ったので魔王を解体したら英雄になってしまった!

山神 旬字

第2話 ついた場所は…

光の中から出てきた先は、ラノベとかでよく見る王国だった。

武器屋、アイテム屋、学校etc.

看板とかに書いてある文字は日本語のようだ。
しかしまぁ良かった。言語が同じで。

とりあえず手持ちのものを確認しよう。
肩にかけていたバックの中には、なんかよくわからないカードとお金が入っていた。

にしてもこんな小さいバックからよくこんなにお金が出てくるもんだな。
もしかして特殊なバックなのか?
アイテムをスキャンしてみた。
スキャン機能はこの世界の人なら誰でも初めから持っているらしい。
アイテムの名前や使い道などが分かる。

なになに?

〝無限バック〟?

どんなものだろう。

無限バック。名前の通り無限にアイテムを入れることができる。

ほほう。素晴らしいじゃないか。これも神様からのプレゼントなのかな?

謎のカードも確認してみた。

〝ギルドカード〟

ギルドカード。名前の通りギルドで冒険者登録をするともらえるカード。
自分の名前、冒険者ランク、レベル、ステータス、年齢、スキル、所持金が表示される。普通は他人には見えない。
自分が見ていいと思った者にだけ見ることが許される。

まだギルドに行ってないのになんで持ってるんだろう…。
これも神様がくれたのかな。
ほほー。便利だなぁ。

せっかくだしギルドカードを見てみよう。


name 黒鷹 駿 

年齢  16

Lv 1

攻撃 12

防御 23  

速度 10

スキル 解体師

所持金 1億5790万コルト

etc…


ほほう。解体師って何だろう。さらにスキャンしてみた。

解体師

解体師とは、物を瞬時に解体することができるスキル。正味めちゃ強い。

ちょっと説明が変だが、どんなのかはわかった。なんかすごいっぽいぞ。

しかも何だ所持金1億コルトって…。

この世界の金額はちょっとややこしいらしい。

1コルト=12円

なんか計算めんどそう。

さっそく城下町?を探索してみた。

ほほう。屋台もあるのか。

焼き鳥?え?うまそう。試しに焼き鳥の屋台に行ってみた。

「すみませーん。」

「はい。何にしますか?
うちは、モモ、皮、ハラミ、つくねがあります。タレか塩かどっちか選んでくださいね。全部5コルトです。」

「モモタレとカワタレ…。
いや全部もらいたい。あ、タレで。」

「わかりました。では少々お待ちください。」

「はーい」

…。



5分後…。



「焼きあがりました!」

「ありがとう。」

「20コルトですが、4つ買って頂いたので15コルトでどうでしょうか?」

「おー。ありがとう。それでもらうよ。」

「ありがとございました。」

俺はさっさと支払いを済ませた。
ちなみに15コルトは180円。安く済んだもんだ。

俺はバナナの葉っぱのようなもので包まれた焼き鳥を食べるため、道のふちの段差に座り込んだ。


葉っぱを取ると中からあのタレの匂いとともに、日本でよく見た焼き鳥が姿を現した!


…。


それはうますぎた。ほっぺが落ちるとはこのことなのだろう。
まだ口の中に肉汁が残っている。
素晴らしい焼き鳥だった。


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