詩を 詠む 夜に

ツ白マ ユウコ

ひばりの

陽羽里のようなその土地にて
安住することができるか考えていた
無理かなと黄昏 不備で 忘却
したいが故の括る首輪を持つ毎日だ

買い込んで膨張した菓子は彼女の胃袋に行方不明
さよならしたいのは過去の実在する不幸の数々
死に物狂いで稼いだ金と気力だけだった
そんな街だここは そんな街なんです ここは

生きて死ぬだけのわたしたち
すり減り磨耗していくが楽しかったり楽しくなかったりの波打ち際が今
この繰り返しなのはわかってる
そもそも勝手に生まれたんだ
勝手に自由になる権利あるだろ
幸せに生きて何が悪いってんだ
なんて言ってたら犯罪になってた
「ごめんな そんなつもりはないんだ」

最初から鳥のように自由だった筈なのに
どうしてこうなったんだろう
物心ついてからの世界は優しさなんて一握りだったから
だからわたしたちこうして優しさを選んで選んでたどり着いたんだ ここに
選りすぐったのにみんなすれ違ってばかりだ ここは
そんな街だ そんな街なんですここは

働いて食べるために 本能的に動けないのは動物以下に値する
なぜ人間が一番上と決めつけるの
だったらなぜ植物や動物に憩いを求めるの
文句ばかり言いやがる
揚げ足ばかり取りたがる
必要な時だけ利用する
そういう奴にはなりたくないよ
でもわたしたち知らないうちになってるよ

だから平和が遠くなって
遠くなるから戦争が起こって
だからサイレンは鳴り止まない
それでも それでも
わたしたちは考えてく
それに意味があるって信じたい
唯一無二の人間なんだって信じたいよ

希望はまだ陽羽里の空に

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