詩を 詠む 夜に

ツ白マ ユウコ

たいぎ

いつのまにか消えてしまう
生と死
いつのまにか生まれてしまう
光と陰
いつのまにか忘れてしまう
君の音
いつのまにか廃れた
ペンとけしごむそれと記憶

そしてわたしと灯り
わたしの目の前には夜に人に唄う彼
靴の汚れた時間の中で
たばこの匂いと音と微かなその記憶
それとやさしい灯り
音楽をやっている人の手は大きくて
死にたい太陽を集めていた

それだけがいまのぼくを揺るがした
はじまり はじまり
でも
おわり おわり

はじまりとは終わり
おわりとは始まりだった

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