子猫ちゃんの異世界珍道中

石の森は近所です

第6話、初恋

僕は小川を下って居ましたが、途中で橋を見つけました。


橋は、人が作った物です。


僕は回りを見渡して、町を見つけました。


町の入り口は、木の柵が張り巡らされていますが、僕には無意味です。


僕はまだ小さいので、木の柵の隙間から中に入れちゃいます。


中に入ると、畑やお花畑がありました。


こっそり近づいてみましょう。


僕はそこで、運命的な出会いを果たします。


僕よりも大きいですが、頭に僕と同じ耳を付けた猫ちゃんです。


でも人に近く、2本足で歩いています。


彼女は、僕と同じ白い毛ですが――。


耳の先っぽだけ茶色で、他は真っ白です。


僕は、ドキドキしました。


こんな事は生まれて始めてです。


僕は何とかしてお話をしたいと考えますが、何を話したらいいんでしょう?


彼女の傍に寄ると――。


「あにゃた、何処から来たにゃ?」


話しかけられました。


僕も返事を返します。


「みゃぁーみゃぁー」


「うん。何言っているにょかわからにゃいにゃ」


言葉が通じない様です……。同じ猫なのに。


僕は恥ずかしくなり、逃げ出しました。


来た道を戻り。小川まで戻ると随分先の方に沢山の緑の人。


豚、が武器を持ってこちらに歩いてきているのが分りました。


流石に子猫ちゃんでも、あの数を1人で相手取るには難しいです。


子猫ちゃんは橋の下に隠れ。様子を窺いました。


『グギャグギャ、ブモーブモー』


何か話していますが。分りません。


僕はその集団が通り過ぎるのをじっと待ちました。


集団はどうやら彼女の町へと向かった様です。彼女は大丈夫でしょうか?


僕は集団の後を追いました。


すると、豚が村の木の柵を持っていた棒で叩き始め――。


木の策は次第に壊されていきました。


町の人達が必死に抵抗して、戦っています。


ですが。多勢に無勢……。


次第と緑の人と、豚に殺されていきます。


「きゃぁー」


殺されて行く人の最後尾で彼女は泣いていました。


僕は強い子猫ちゃんです。


僕が、助けましょう!



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