1話　プロローグ？ないよ？(´・∀・｀)

　暗い空間中で俺【球唔　才気】はゆっくりと目を開けた。

　ああ、俺は死んだ。三十歳で死ぬなんて……運が悪い。

　あ？　なんで死んだか？　自分で考えろバカ

「お主を転生させる。いいな？」

　急に話しかけたきたじじいは白い肌に腰まで伸びた白い髪の毛が特徴的なじいさんだった。背景が黒いせいか、目立って見える。

「転生？　転生か……面白い。いいぜ」

　こんな事、俺みたいな恋愛ファンタジー小説の主人公じゃないとなれないからな。

「それは助かる。いいか？　今から転生させる世界ではお前の好きにいきていい。魔王を殺し英雄になるも、自分が魔王になのも好きにやってくれ」

「ああ、覚悟は決まってる」

　俺は少し考え、じじいに向かって答えを出した。自分の中で「まだ生きていた」という感情があったのだろう。暗い空間だが、しっかりとじじいの目を見て言った。

「早速やってくれ」
「ああ、わかっとる」

　じじいが両手を俺に向ける。すると何やら不思議な言葉を発した。

「ん？　なんか床から光が」

　じじいが言葉を発しすると。床から光が現れる、だがその光はどこか暖かく、決して眩しいものじゃなかった。

　こ、心地ええーなー

「細かい設定諸々は端折るが、まぁ他の転生物小説とと同じじゃ、では行くぞ？」
「メタいな。だが悪くないな……よし！　こい！」

　じじいがおもむろに「ふーん！」と言葉を発する。すると意識が朦朧として来た。

「あ……チートは筋力強化な」
「え？　い……ま……か……よ……」

　俺はそこで意識を手放した。

◇

　目を開け、意識を覚醒させる。

「ん？　ここが転生先か……うん！　しっかり異世界物どうりの感じだな！」

　目に写り込んでくるには豊かな森、ハゲてできた道、誰かの悲鳴、可愛らしく涙目の貧乳ネコミミ少女、「GYAAA」と言う鳴き声…猫かな？、赤い鱗が特徴的なドラゴン。

　うん！　異世界物のテンプレだな！

「あ？　ちょっと違うような？」

　てか……かなり違う。