【お試し版】ウルフマンの刀使い〜オレ流サムライ道〜
SF

完結:14話

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【お試し版】ウルフマンの刀使い〜オレ流サムライ道〜

  • あらすじ

     サムライに憧れる高校生、高河孝(17)がVRMMORPG内で『マサムネ』となり、理想のサムライ像を模索する物語。
     
     しかし昨今のゲームではジョブとしてのサムライはあれど、生き様を追体験するものは見つからなかった。
     マサムネがサムライに求めるのは型や技ではなく、どちらかといえば生き様や殺陣の方に傾倒している。
     数々のゲームに参加しつつも、あれもこれも違うと直ぐに辞めては誘ってきた友人の立橋幸雄の頭痛の種になっていた。
     
     だと言うのに孝は何か良さそうなゲームはないか? と再び幸雄を頼り、そこで「頭を冷やせ」という意味で勧められた【Imagination βrave】というゲームで運命の出会いを果たすことになる。
     
     サムライに成れれば何でも良い。そんなマサムネが最初に選択した種族は獣人のワーウルフ。コボルトと迷ったけど、野趣溢れる顔立ちが「まさにサムライらしい」と選択するが、まさかその種族が武器との相性が最悪だとはこの時は気づきもしなかった。
     
     次にスキルの選択でも同じようなミスを冒す。あろうことかサムライ=刀と考えたマサムネは武器依存のスキルを選んでしまったのだ。
     ログイン後も後先考えず初期資金のほとんどを刀の購入代金に充てるなど、本来の慎重な性格はどこかに吹き飛び、後にそれが種族変調と言う名のサポートシステムが影響していることに気付くが後の祭り。
     
     こうして生まれたnewマサムネは、敵も倒せず、死に戻りしては貯蓄を減らす貧乏生活を余儀なくされた。
     その結果、もしかしてこれはハズレなんじゃと思い始め、試行錯誤を繰り返したその時───
     
     このゲームの本来の仕掛けに気づき、[武器持ちの獣人は地雷]という暗黙のルールの中でマサムネはシステム外の強さを発揮していくことになる。
     
     そう。ここはまさにマサムネが夢にまで見た、後一歩物足りないを埋めるImagination《想像力》次第でスキルの可能性が千差万別に変化する世界だったのだ。
     

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