異世界王政〜Four piece stories〜

桜井ギル

最悪の事態

アリスティル「……まあそうよね、あなたには関係ないものね(ニコニコ)」


ファウスト「ええ(きっぱり)」


アリスティル「………………………」


ファウスト「………………………」



私達の間にバチバチと火花が飛び散る。


やっぱコイツは気に入らない


そう思っていた時だった



フィルナンド「ちょっ……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」


アリスティル「っ?!」


ファウスト「……何事ですかっ」



外で見張りをしていたフィルに何か起きてしまったのだろう。…しかも私が一番待ち望んでいない方が起きたようです。…直感ですが


私達の動揺を無視するように彼らは扉をぶち壊し姿を見せる。



アレクシス「やっほー、ユリウス君。…あー、こっちではアリスティルちゃんだっけ」


アルベール「そんなのどうだっていいでしょう。さあ行きましょうか……こっちに来なさい」


アリスティル「嫌!絶対に行かないんだから!」


アルベール「全く……あのクソ長男といい、ローレンツといい、貴女といい……」


アルベール「あなた達はどこまで私を振り回せば気が済むんですか」


アリスティル「……そういえばあの二人は?」


アルベール「あの二人なら……まだのびてますよ」


アルベール「またどうでもいい事を聞いて…はぁ…これ以上私を困らせたいんですか?さっさと来なさい。」


アリスティル「………」



そういえばあのクソエセ神父どこいった?


さっきから何も喋らないんだけ……ど?!



ファウスト「ブツブツブツブツ……」



神父の周りが光り出す。え、これまじのやつですか?



ファウスト「司祭ビーーーーーーム!!」


アルベール「ぐっ…」


アレクシス「あいたっ!」


アリスティル「……………はあ?!」



今アイツ「司祭」とか言ってなかった?私の言ってたこと間違ってないじゃない!



アリスティル「やっぱりあんたエセ神父じゃん!」


ファウスト「助けたのになんですかその言い草は!」


アリスティル「神父名乗ってるくせにさっき『司祭』って言ってたし!!」


ファウスト「…………………………………あ」



「あ」って何なの!私は心の中でつっこむ



ファウスト「私ハ神父デス。偽物デハアリマセン」


アリスティル「……………」


ファウスト「それに神父と司祭ってどっちも同じでしょう」


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