異世界王政〜Four piece stories〜
悲しみは蝕まれる
レオンは満足そうにニヤリと笑う。
レオン「よく出来ました」
するとレオンは自身の腕を噛み血を口の中に入れ、アリスティルの唇に重ねる。
レオン「んっ…………」
アリスティルに口移しで自身の血を飲ませたレオンは怪しく笑った。
アリスティルはその場に力なく倒れ込み気を失った。
レオンは倒れたアリスティルに語りかけるように言葉を紡ぐ。
レオン「……これは、お前への罰だ」
レオン「お前が俺に『スピアが狂ってしまったからどうすればいいの?』なんて相談するから……」
レオン「…………他の男の名前出すんじゃねえよ」
ヴァンパイア化の呪いが原因で婚約が白紙になってしまいスピアは狂ってしまった。
スピアはアリスティルの狂愛者と成り果ててしまった。
そこで俺はアリスティルにスピアをヴァンパイアにしたって嘘を付けばいいと囁いた。
同族になったと思わせれば心身的余裕を得られるのではと。
それには口移しで純血種のヴァンパイアの血を飲ませるふりしかない。
だが、それを俺は許さなかった。
俺は赤の王の力でスピアに幻術を見させ、あたかも思いが通じあってキスをしたかのようにみせればいいと言った。
アリスティルは戸惑った。なぜならアリスティルはスピアを愛してはいなかったからだ。恋愛対象外としてスピアを見ていた。アリスティルは本物の家族であるようにしかスピアを見てはいなかった。
その言葉に満足した俺はアリスティルに注射器を手渡し、幻術を使ってスピアの口にこれを入れて注射器とキスをさせ、この中に入った暑いお湯を飲ませればいいと提案した。(*10話 『ヴァンパイア化』参照)
出会った頃はウザいと思っていたアリスティルにいつの間にか恋をして、誰にも渡したくないと思うようになっていた。…口付けさえも
アリスティルは戸籍的には従兄妹であるが王位継承権争いにおいては兄弟でライバルで殺さねばならない相手となる。
アリスティルはヴァンパイア王に呪いをかけられた際にヴァンパイアとしての名前を貰っていた。
それがこれからの彼女の真名となる。
レオン「…………………(ボソッ」
レオン「よく出来ました」
するとレオンは自身の腕を噛み血を口の中に入れ、アリスティルの唇に重ねる。
レオン「んっ…………」
アリスティルに口移しで自身の血を飲ませたレオンは怪しく笑った。
アリスティルはその場に力なく倒れ込み気を失った。
レオンは倒れたアリスティルに語りかけるように言葉を紡ぐ。
レオン「……これは、お前への罰だ」
レオン「お前が俺に『スピアが狂ってしまったからどうすればいいの?』なんて相談するから……」
レオン「…………他の男の名前出すんじゃねえよ」
ヴァンパイア化の呪いが原因で婚約が白紙になってしまいスピアは狂ってしまった。
スピアはアリスティルの狂愛者と成り果ててしまった。
そこで俺はアリスティルにスピアをヴァンパイアにしたって嘘を付けばいいと囁いた。
同族になったと思わせれば心身的余裕を得られるのではと。
それには口移しで純血種のヴァンパイアの血を飲ませるふりしかない。
だが、それを俺は許さなかった。
俺は赤の王の力でスピアに幻術を見させ、あたかも思いが通じあってキスをしたかのようにみせればいいと言った。
アリスティルは戸惑った。なぜならアリスティルはスピアを愛してはいなかったからだ。恋愛対象外としてスピアを見ていた。アリスティルは本物の家族であるようにしかスピアを見てはいなかった。
その言葉に満足した俺はアリスティルに注射器を手渡し、幻術を使ってスピアの口にこれを入れて注射器とキスをさせ、この中に入った暑いお湯を飲ませればいいと提案した。(*10話 『ヴァンパイア化』参照)
出会った頃はウザいと思っていたアリスティルにいつの間にか恋をして、誰にも渡したくないと思うようになっていた。…口付けさえも
アリスティルは戸籍的には従兄妹であるが王位継承権争いにおいては兄弟でライバルで殺さねばならない相手となる。
アリスティルはヴァンパイア王に呪いをかけられた際にヴァンパイアとしての名前を貰っていた。
それがこれからの彼女の真名となる。
レオン「…………………(ボソッ」
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