異世界チートで友達づくり(仮)

川添 マカ

進化と神化②

 次の日、俺達はお金も溜まってきたので今日の朝のクエストで終わりにして明日明後日にはこの村を出発してこの地区を治める『ラルズ王国』に向かう準備を始める事にした。
 今日受けるクエストは【キングゴブリンの討伐】というクエストだ。『コルベ村』と『バルーム火山』のちょうど中間地点の森に生息するゴブリンの長だ。

 受注手続きを済ませて俺の<空間魔法:転移>で移動する。
 <魔法超耐性>の耐性スキルは自分のかけた魔法なら効果があるようだったのでベルも俺から<空間魔法:転移>を教えてあげた。
 普通なら半日程の道のりを一瞬で移動できるんだ。カメルのエロジジイにちょっとは感謝しねぇとな。
 到着するやいなやベルが固有スキルの<サーチ>でキングゴブリンを一瞬で見つけ出してくれた。
 「流石にそのスキルも結構チート級だな」
 するとベルがふてくされたように頬を膨らませじっとりとした視線で俺を見てきた。
 「アオイに言われたくないんだけど…」
 「アハハは…」
 笑って誤魔化すしかなかった…。

 ベルに連れられるがままキングゴブリンの場所へと向かった。
 ベルのいった到着するとそこには軽く100を超えるゴブリンの群れの奥の壁にキングゴブリンがふんぞり返っていた。
 「なにあいつ…超偉そうじゃん」
 思わず思った事がそのまま口に出てしまった。
 その声に気づいたゴブリン達が一気にこちらに向かってきていた。
 「私に任せて!」
 ベルがそう言って弓を空に向かって構えた。
 「[業火の雨フル・レイン]」
 そう唱えて矢を空に飛ばすと空から無数の火を纏った矢が降り注いできた。
 その矢がゴブリン達を次々に串刺しにしていく。
 「うわ〜…えげつねェ〜」
 ゴブリン達はキングゴブリン諸共一瞬にして一掃された。
 呆気なさすぎる。俺達は倒したゴブリン達の素材を剥ぎ取っていた。この素材はギルドに差し出せばお金へと換金してくれるのだ。

 「アオイー!」
 素材の剥ぎ取りを開始してからすぐにベルの声が聞こえた。
 ベルの方に行ってみて俺の視界に入ってきたのはキングゴブリンが居た真後ろに大きな洞穴があったのだ。
 「………入ってみるか」
 「アオイ!?」
 俺はその洞穴によく似た雰囲気を感じ取った事があるような気がして調べてみたくなった。

 洞穴の中は薄暗くも光虫が飛び回り少々明るくなっていた。
 奥に進むと石で出来た明らかに人工物である祭壇のようなものの上に両手のひらサイズの水晶が置いてあった。
 水晶はガラスのようなもので出来ていて中心に青く光っていた。
 「なに?これ?綺麗〜」
 ベルカメル水晶を見てそう声にもらした。
 <神眼>を使って水晶を詳しく見てみると

 «聖玉せいがん»…ある儀式によって効果を発揮する水晶玉。

 ある儀式?…とりあえず持って帰って調べてみるか。
 そう思いアイテムストレージに収納しようとしたが一切の反応がなかった。
 「あれ?」  「どーしたの?」
 「いや、この水晶アイテムボックスに入れられないんだ」
 不思議に思いながら俺はその水晶を実際に手で持って持って帰る事にした。
 俺の手が水晶に触れた時、俺の視界が光に包まれた…。

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