異世界チートで友達づくり(仮)

川添 マカ

異世界へ転生③

 俺は困惑していた。
 少年を助けると同時に俺はトラックにはねられ死んだあと、目が覚めるとみわたす限り何もない真っ白な空間にいた。
 なんで死んだってわかるかって?それは死んだあと、幽体離脱的なことになって自分の死体をみたからだ。
 うぅ…思いだしたら吐き気が…。
 「おぉ、目が覚めたか」
 声の方向をみると白と青のローブに身を包んだ一人の老人がいた。
 ヒゲは白く口を覆い隠すほど伸びていた。
 頭の上には光輪がある。目を凝らすと針金のようなものと繋がっていたが…。
 「え〜と…どちら様?」
 我ながら自分が以上に冷静なことに内心驚いていた。
 「わしは神じゃ」
 「………………………え?」
 思わず固まってしまう。誰であろうと固まるものだ。
 しかし、老人の言葉は妙な信憑性しんぴょうせいがあった。
 なぜなら俺は自分が死んだ事を自覚していたからだ。
 だが、信じられないのだ。なぜなら…
 「え〜と…じゃあその頭の上にあるのは?」
 これが原因だ。
 明らかに針金がみえていた。信じようにも信じられなかった。
 「あ〜これ?これは神様の証みたいなものじゃよ」
 「証って取り外し可能なんですか?」
 「まっさか〜取り外すことなど不可能じゃ」
 それをきいた俺は老人のもとへゆっくりと歩み寄る。
 「な…なんじゃ…」
 怯える老人を無視して光輪を掴み思いっきり引きちぎる。
 老人が唖然としている。
 「神様とやら?証が取れたようですが?」
 ぎこちない笑顔で語りかける俺に対して老人は慌てた様子で
 「ち…違う!ほ…ほんとは…このローブが証なんじゃよ!!」
 前言撤回しやがったぁ!!
 長くなりそうだからこのままでもういいか…。
 ため息混じりに質問する。
 「で?俺になんのようですか?自称神様」
 すると自称神はべーっと舌をだして子供のように言った。
 「もう教えてやらんもね〜」
 こんのジジィ…。
 俺はジジィの頭を左手でわし掴み右手で拳をつくった。
 「さっさと要件を言えクソジジイ…ローブもはぐぞ…」
 「分かった分かった!だから離して!痛い痛い!!」
 言われた通り手を離すとジジィはコホンと咳払いをして、軽い感じで口を開いた。
 「おぬしを異世界へ送ることにした」
 「………………へ?」

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