戦力より戦略。
弱点把握から始めましょう
「ケイン、MPを確認してくれ」
「ん? 俺はなんともないぞ! そんなことよりだなぁ……!」
「いいから確認してくれ」
「おぅ……」
俺が強めの口調で言うと、素直に従ってくれる。
戦場でへそを押しているのも変な光景だが、仕様なので仕方がない。
「どうやら減っていないようだな!}
「そうか、確認ありがとう」
攻撃した回数はケインの方が圧倒的に多い。
なのに減っていないということは一定範囲内の敵のMPを吸収するのか?
「レイン、行くぞ」
「了解です」
この検証には俺たちがうってつけだ。
俺の魔法はコストが少ないから多少MPを取られたところで影響はない。
レインなんかMP自動回復持ちだからな。
どうにでもなるだろ。
みんなが弱めのやつを引き受けてくれている間に俺とレインは徐々に幻想級に近づく。
「おっと」
「このあたりですね」
目算で敵から30メートルくらいのところで違和感があり、足を止める。
ただ、このペースではキラが疲弊するとは思えない。
「たぶん、近づけば近づくほど吸収されるんだろうな」
「ですね。これが攻撃じゃなくて、防御だという考え方にすれば頷けます」
周りにエネミーを発生させることから、本体はあまり戦闘は得意ではないのだと考えられる。
得意なら自分が出たほうが手早く終わるんだろうからな。
とすると、能力は俺のように防御寄りの可能性が高い。
ならば、自分に近づかれないように自分に近ければ近いほどMPを吸収していくようにするだろう。
「なら、遠距離が主体になりそうですね」
「そうだな。キラのあの速さで疲弊が見られるとなると、他の奴が近づくのはかなり難しいかもな」
ただ、まだ物理が通るのか魔法が通るのかがわかっていない。
どちらもそれなりに効くようだが、この距離の物理攻撃手段が弓と銃で、あまり精度が良くない以上、魔法が主体になるかもしれない。
「レイン、独壇場だな」
「任せてください」
レインが目をつぶると、前方に火・水・風・土・雷・光・闇のそれぞれの矢が出てくる。
「いきます」
全弾射出され、幻想級に刺さる。
「ナイスだ」
基本的な属性不利とかがあればそれにあった人員を配置することが出来る。
予想通り、同じ吸収属性である闇の矢はすぐに無効化された。
逆に、光の矢が一番長く刺さっていた。
拡散という属性を持っているからか。
他の魔法では土魔法が効き目があるようだった。
山を割けているのも土の質量体を避けているからかもしれない。
幻想級はゆっくりと歩くようなスピードで移動していくのだが、攻撃を受け、その部分の修復を行っているうちはその動きも遅くなるようだ。
「レインは光魔法と土魔法をメインに牽制を継続。そこのうずうずしてるケインも混ざっていいぞ」
「はい!」
「おぅ!」
ケインの熱線銃は火魔法と光魔法を合わせたものらしいからな。
言われてみればそうかもしれないとは思うが。
「俺はとりあえずわかったことを後ろに伝えてくるから」
そして光魔法と土魔法を得意にしている奴を集めよう。
「ん? 俺はなんともないぞ! そんなことよりだなぁ……!」
「いいから確認してくれ」
「おぅ……」
俺が強めの口調で言うと、素直に従ってくれる。
戦場でへそを押しているのも変な光景だが、仕様なので仕方がない。
「どうやら減っていないようだな!}
「そうか、確認ありがとう」
攻撃した回数はケインの方が圧倒的に多い。
なのに減っていないということは一定範囲内の敵のMPを吸収するのか?
「レイン、行くぞ」
「了解です」
この検証には俺たちがうってつけだ。
俺の魔法はコストが少ないから多少MPを取られたところで影響はない。
レインなんかMP自動回復持ちだからな。
どうにでもなるだろ。
みんなが弱めのやつを引き受けてくれている間に俺とレインは徐々に幻想級に近づく。
「おっと」
「このあたりですね」
目算で敵から30メートルくらいのところで違和感があり、足を止める。
ただ、このペースではキラが疲弊するとは思えない。
「たぶん、近づけば近づくほど吸収されるんだろうな」
「ですね。これが攻撃じゃなくて、防御だという考え方にすれば頷けます」
周りにエネミーを発生させることから、本体はあまり戦闘は得意ではないのだと考えられる。
得意なら自分が出たほうが手早く終わるんだろうからな。
とすると、能力は俺のように防御寄りの可能性が高い。
ならば、自分に近づかれないように自分に近ければ近いほどMPを吸収していくようにするだろう。
「なら、遠距離が主体になりそうですね」
「そうだな。キラのあの速さで疲弊が見られるとなると、他の奴が近づくのはかなり難しいかもな」
ただ、まだ物理が通るのか魔法が通るのかがわかっていない。
どちらもそれなりに効くようだが、この距離の物理攻撃手段が弓と銃で、あまり精度が良くない以上、魔法が主体になるかもしれない。
「レイン、独壇場だな」
「任せてください」
レインが目をつぶると、前方に火・水・風・土・雷・光・闇のそれぞれの矢が出てくる。
「いきます」
全弾射出され、幻想級に刺さる。
「ナイスだ」
基本的な属性不利とかがあればそれにあった人員を配置することが出来る。
予想通り、同じ吸収属性である闇の矢はすぐに無効化された。
逆に、光の矢が一番長く刺さっていた。
拡散という属性を持っているからか。
他の魔法では土魔法が効き目があるようだった。
山を割けているのも土の質量体を避けているからかもしれない。
幻想級はゆっくりと歩くようなスピードで移動していくのだが、攻撃を受け、その部分の修復を行っているうちはその動きも遅くなるようだ。
「レインは光魔法と土魔法をメインに牽制を継続。そこのうずうずしてるケインも混ざっていいぞ」
「はい!」
「おぅ!」
ケインの熱線銃は火魔法と光魔法を合わせたものらしいからな。
言われてみればそうかもしれないとは思うが。
「俺はとりあえずわかったことを後ろに伝えてくるから」
そして光魔法と土魔法を得意にしている奴を集めよう。
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