戦力より戦略。
ダンジョンの整備は普通はしない
知ってたよ?どうせこうなるってことは。
ただ、知ってたからといってなぁ…。
「抵抗しないって訳じゃないんだよなぁ!」
「ん?どうした?」
なにも感じてないような顔のケイン。
「いやどうしたもこうしたもないだろ!冒険者が攻略できなかったのを単騎突入!?絶対に間違ってるぞ!」
「なにを言っている?俺とも渡り合えるだろうリブレ君なら余裕だ!」
「なんだその評価は!勝てるわけないだろ!」
「まぁまぁ。所詮は洞窟だぞ?うちの軍が真剣に攻略に乗り出せば多分すぐにいけるだろうってくらいだな!」
「なら軍に任せろよー!」
「で?具体的にはここはどんな形になってるんだ?」
騒ぎに騒いで草原のエネミーを引き寄せ、それをケインに処理してもらったあとに、反省した俺は静かになってダンジョンの把握にかかる。
ただでさえ弱いのだから情報収集が命だ。
「うむ。元は1層しかなかったようなのだが、今は大きくなって3層になっているな。エネミーは…」
「アンデッド系だろ?」
ゾンビとか。
「その通り。しかし、喜べ!それに加えて今はゴースト系もいるらしいぞ!」
喜ぶ要素が皆無なんですが。
しかもさ、アンデッドはいいよ?実体あるから。でも、ゴーストってフワフワ浮いてるやつだろ?あれって物理攻撃効かないんじゃないのか?俺に魔法なんていう攻撃手段はないんだぞ?魔法も効くのか怪しいところではあるけど。
「で、レベル帯は?」
ちなみにだが俺のレベルは17で止まっている。
「30台じゃなかったか?」
シンプルに格上じゃねーか。
「俺は17なんだけどそこは理解してる?」
「もちろんだ!だからこそここに君を入れる意味があるんじゃないか!君はなぜかレベルが上がりにくいのだろう?なら格上に挑んで経験値を多くもらえるようにするのが一番手っ取り早い」
そりゃリスクを度外視すればね!?
「それで死んだら元も子もなくないですか!?」
「キラ君も『その程度じゃリブレ君は死なないよ』って言ってたから大丈夫だと思うがな?」
あいつ…。
「じゃあ、行ってみようか?」
「もうですか!?」
「大丈夫。大丈夫。松明くらいはあげるから」
そう言って洞窟の横にあったかがり火のなかから1本とって渡してくる。
「ここにあるってことは通常持ってくものなんじゃね?」
「それはそうなんだがな。俺としては持っていかずともいいんじゃないかと思うわけだが…」
「規格外共と一緒にしないでくれ」
無茶でしかない。
洞窟の中に足を踏み入れると、中はジメジメしていて視界も足場も悪い。
ゲームのRPGとかのダンジョンは整備されてたんだなぁ。
そんなことを考えながら少しずつ前に進む。
ドガガガガアァァンン!!!
少し先に進んだところで後ろで何かが崩れるような轟音が響く。
「嘘だろ!?」
慌てて戻ると、入り口が崩落して、埋まってしまっていた。
ただ、知ってたからといってなぁ…。
「抵抗しないって訳じゃないんだよなぁ!」
「ん?どうした?」
なにも感じてないような顔のケイン。
「いやどうしたもこうしたもないだろ!冒険者が攻略できなかったのを単騎突入!?絶対に間違ってるぞ!」
「なにを言っている?俺とも渡り合えるだろうリブレ君なら余裕だ!」
「なんだその評価は!勝てるわけないだろ!」
「まぁまぁ。所詮は洞窟だぞ?うちの軍が真剣に攻略に乗り出せば多分すぐにいけるだろうってくらいだな!」
「なら軍に任せろよー!」
「で?具体的にはここはどんな形になってるんだ?」
騒ぎに騒いで草原のエネミーを引き寄せ、それをケインに処理してもらったあとに、反省した俺は静かになってダンジョンの把握にかかる。
ただでさえ弱いのだから情報収集が命だ。
「うむ。元は1層しかなかったようなのだが、今は大きくなって3層になっているな。エネミーは…」
「アンデッド系だろ?」
ゾンビとか。
「その通り。しかし、喜べ!それに加えて今はゴースト系もいるらしいぞ!」
喜ぶ要素が皆無なんですが。
しかもさ、アンデッドはいいよ?実体あるから。でも、ゴーストってフワフワ浮いてるやつだろ?あれって物理攻撃効かないんじゃないのか?俺に魔法なんていう攻撃手段はないんだぞ?魔法も効くのか怪しいところではあるけど。
「で、レベル帯は?」
ちなみにだが俺のレベルは17で止まっている。
「30台じゃなかったか?」
シンプルに格上じゃねーか。
「俺は17なんだけどそこは理解してる?」
「もちろんだ!だからこそここに君を入れる意味があるんじゃないか!君はなぜかレベルが上がりにくいのだろう?なら格上に挑んで経験値を多くもらえるようにするのが一番手っ取り早い」
そりゃリスクを度外視すればね!?
「それで死んだら元も子もなくないですか!?」
「キラ君も『その程度じゃリブレ君は死なないよ』って言ってたから大丈夫だと思うがな?」
あいつ…。
「じゃあ、行ってみようか?」
「もうですか!?」
「大丈夫。大丈夫。松明くらいはあげるから」
そう言って洞窟の横にあったかがり火のなかから1本とって渡してくる。
「ここにあるってことは通常持ってくものなんじゃね?」
「それはそうなんだがな。俺としては持っていかずともいいんじゃないかと思うわけだが…」
「規格外共と一緒にしないでくれ」
無茶でしかない。
洞窟の中に足を踏み入れると、中はジメジメしていて視界も足場も悪い。
ゲームのRPGとかのダンジョンは整備されてたんだなぁ。
そんなことを考えながら少しずつ前に進む。
ドガガガガアァァンン!!!
少し先に進んだところで後ろで何かが崩れるような轟音が響く。
「嘘だろ!?」
慌てて戻ると、入り口が崩落して、埋まってしまっていた。
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