Restart to the Game
Code:5 Eternal castle
『ね、ねぇこれバレたらどうするの!?』
『その時はその時だろ。……ちょっと静かにしとけ』
『えっでも……むぐ』
あまりにも煩いので手で口を塞ぐ。こいつさっきまでは無口気味だったのに謎だ。
さて、俺たちは今、城に訪問……世間一般的に言うと不法侵入をしている。
何故こんな事になったのか。それを説明すると少しだけ長くなる。
遡ること数分前。
《永遠の城》の中に入りたいと俺が言った事によって、今日は《永遠の城》の中を回ることになった。ちなみに入りたいと思った理由は、単に好奇心からである。
─── だがしかし。
『帰りたまえ。ここは一般人の立ち入って良い所では無い』
門番に呆気なく突き返され、俺たちは諦めて別の場所に行く事にした。
なわけないだろ。
門番の偉そうな態度に俺がイラつき、アヤメもどうやら俺と同じようだったらしく復讐の意味も込めて城に侵入する事にした。残念ながらここにストッパーなど存在しない。止めたいならGMでも呼ぶんだな。
いざ侵入と実行に移してから侵入するまで、そんなに時間はかからなかった。なぜなら表はガチガチに警備しているくせに裏がスカスカだったからだ。
1階には窓が無く、入れそうな窓がビル2階分ほどの高さの場所にしか無かったが、そんなのは俺の《特殊能力》をもってすればどうという事は無い。
ここで少し俺の《特殊能力》の説明をしよう。
【エヴェイル・ダークネス】
・任意発動
Ⅰ 覚醒
HPが20%を切った場合、覚醒する事が可能。全てのステータスがおよそ500%上昇し、HP・MPが全回復する。ステータス上昇の持続時間は1分。
Ⅱ 武器生成
好きな武器を生成出来る。尚、武器種は問わない。生成した武器は他人への譲渡不可。生成量、及びランクはMPの使用量によって変わる。
Ⅲ 時間操作
単体、または複数の対象に対して時間操作が可能。またこの能力は自分自身にも使用出来る。対象の数及び操作出来る秒数はMPの使用量によって変わる。
・常時発動
Ⅰ 剣特化
剣系武器(両手剣・片手剣・双剣・短剣)を主武器に設定した場合、ATK・CRIがそれぞれ+500される。またMP消費量が10%減少する。
Ⅱ 索敵
半径50m以内のプレイヤー及びモンスターの位置を知る事が出来る。MP消費無し。
Ⅲ 魔法耐性
魔法による攻撃を受けた場合、ダメージが30%減少する。
Ⅳ トラブルメーカー
運(LUC)が5%減少する。モンスターの憎悪値が溜まりやすくなる。
俺の《特殊能力》はこんな感じだ。自分でももの凄いチートだと思っている。特に任意発動は2つ以上あったプレイヤーはいないらしい。俺を除いては。
【エヴェイル・ダークネス】は俺の《特殊能力》の名称だ。いかにも中二病感があって良いと思……いや、《特殊能力》の名前については言わないでおこう。
てか常時発動の“トラブルメーカー”って要らないと思うのは俺だけじゃないだろう。まぁ対した内容じゃないからいいけど。
ちなみに窓の中に移動するために使った《特殊能力》は、“覚醒”だ。アヤメに決闘でHPを20%まで減らしてもらい、《覚醒》を発動すれば、ステータスは500%ほど上昇する。ステータスにはAGIも含まれているので、ジャンプすれば余裕で届く……という訳だ。使い方が間違ってるとか言わないで。
抜き足差し足で廊下の隅を歩く。一応透明化のポーションを飲んではいるが、効果時間がランダムなためかなり怖い。
『……!透明化切れた!』
『う、うわマジかよ……ちょっとそこ隠れるぞ』
アヤメのポーションの効果時間が切れたため、壁の裏の空洞に入る。
『はぁー、壁があって良かったー。あ、誰かい……る…………』
壁の裏に、誰かいた。
金髪の長い髪、虹色の宝石が嵌まったティアラ、レースがたっぷりとついたプリンセスドレス。
この城の姫が、いた。
『その時はその時だろ。……ちょっと静かにしとけ』
『えっでも……むぐ』
あまりにも煩いので手で口を塞ぐ。こいつさっきまでは無口気味だったのに謎だ。
さて、俺たちは今、城に訪問……世間一般的に言うと不法侵入をしている。
何故こんな事になったのか。それを説明すると少しだけ長くなる。
遡ること数分前。
《永遠の城》の中に入りたいと俺が言った事によって、今日は《永遠の城》の中を回ることになった。ちなみに入りたいと思った理由は、単に好奇心からである。
─── だがしかし。
『帰りたまえ。ここは一般人の立ち入って良い所では無い』
門番に呆気なく突き返され、俺たちは諦めて別の場所に行く事にした。
なわけないだろ。
門番の偉そうな態度に俺がイラつき、アヤメもどうやら俺と同じようだったらしく復讐の意味も込めて城に侵入する事にした。残念ながらここにストッパーなど存在しない。止めたいならGMでも呼ぶんだな。
いざ侵入と実行に移してから侵入するまで、そんなに時間はかからなかった。なぜなら表はガチガチに警備しているくせに裏がスカスカだったからだ。
1階には窓が無く、入れそうな窓がビル2階分ほどの高さの場所にしか無かったが、そんなのは俺の《特殊能力》をもってすればどうという事は無い。
ここで少し俺の《特殊能力》の説明をしよう。
【エヴェイル・ダークネス】
・任意発動
Ⅰ 覚醒
HPが20%を切った場合、覚醒する事が可能。全てのステータスがおよそ500%上昇し、HP・MPが全回復する。ステータス上昇の持続時間は1分。
Ⅱ 武器生成
好きな武器を生成出来る。尚、武器種は問わない。生成した武器は他人への譲渡不可。生成量、及びランクはMPの使用量によって変わる。
Ⅲ 時間操作
単体、または複数の対象に対して時間操作が可能。またこの能力は自分自身にも使用出来る。対象の数及び操作出来る秒数はMPの使用量によって変わる。
・常時発動
Ⅰ 剣特化
剣系武器(両手剣・片手剣・双剣・短剣)を主武器に設定した場合、ATK・CRIがそれぞれ+500される。またMP消費量が10%減少する。
Ⅱ 索敵
半径50m以内のプレイヤー及びモンスターの位置を知る事が出来る。MP消費無し。
Ⅲ 魔法耐性
魔法による攻撃を受けた場合、ダメージが30%減少する。
Ⅳ トラブルメーカー
運(LUC)が5%減少する。モンスターの憎悪値が溜まりやすくなる。
俺の《特殊能力》はこんな感じだ。自分でももの凄いチートだと思っている。特に任意発動は2つ以上あったプレイヤーはいないらしい。俺を除いては。
【エヴェイル・ダークネス】は俺の《特殊能力》の名称だ。いかにも中二病感があって良いと思……いや、《特殊能力》の名前については言わないでおこう。
てか常時発動の“トラブルメーカー”って要らないと思うのは俺だけじゃないだろう。まぁ対した内容じゃないからいいけど。
ちなみに窓の中に移動するために使った《特殊能力》は、“覚醒”だ。アヤメに決闘でHPを20%まで減らしてもらい、《覚醒》を発動すれば、ステータスは500%ほど上昇する。ステータスにはAGIも含まれているので、ジャンプすれば余裕で届く……という訳だ。使い方が間違ってるとか言わないで。
抜き足差し足で廊下の隅を歩く。一応透明化のポーションを飲んではいるが、効果時間がランダムなためかなり怖い。
『……!透明化切れた!』
『う、うわマジかよ……ちょっとそこ隠れるぞ』
アヤメのポーションの効果時間が切れたため、壁の裏の空洞に入る。
『はぁー、壁があって良かったー。あ、誰かい……る…………』
壁の裏に、誰かいた。
金髪の長い髪、虹色の宝石が嵌まったティアラ、レースがたっぷりとついたプリンセスドレス。
この城の姫が、いた。
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