アトランダワールド

りゅう

宣告











「さて、竜人族の村にフェニを送り込むことは決まったわけだが…いきなり攻め込むのも可哀想だなぁ…」
「何をおっしゃいますか…先にこちらの顔に泥を塗ったのはあちらの連中ではありませんか…迷わず滅ぼすべきです」

ブルゲンが僕にそういうが僕としてはなるべく竜人族を滅ぼしたくなかった。

「まあまて、我らにはこの世界の情報が全くと言っていいほどない…故に情報を引き出すために滅ぼすわけにはいかん。それに竜人族は世界制服を果たすための戦力として十分利用できる。滅ぼすのではなく服従させるべきだ」
「なるほど、たしかにリュウ様のおっしゃる通りです。勝手な発言をお許しください」

ブルゲンはそう言ってあっさりと引き下がった。他のキャラクターたちも僕の意見に同意らしい。

「フィオナ、頼みがある」
「は、何でしょうか?」

僕がフィオナに要件を伝えるとフィオナはそれを快諾してくれた。



「村長、大変だ。外に巨大な魔獣が…」

竜人族の男が竜人族の長に伝えると竜人族の長は慌てて家を飛び出した。

「何だあれは…」

竜人族の村の目の前に超巨大な魔獣が居座っていた。

「聞け!愚かな竜人族どもよ。我はリュウ様の配下の者だ。先日我らが同胞ジークが貴様らに捕らえられた。リュウ様は大変お怒りである。明日の朝までにジークを解放しリュウ様の軍門に入ると誓え、さもなくば貴様らは皆殺しだ」

そう言い残すと超巨大な魔獣はその場から姿を消した。

「リュウ様、言われた通りに幻術魔法で竜人族にリュウ様のお言葉をお届けしました」
「うむ、ご苦労」

僕の指示を聞き実行してくれたフィオナに礼を言い次の指示を出す。

「明日、フィオナとティナ、ブルゲンは城の守りを固めて待機、フィーナ、フィール、フェニは竜人族の村に向かうぞ」

僕の指示を聞き各々が明日に備えて準備を始めた。












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