アチオ伝説

ふみゅうひぅ

第30話

ラグナロク第3研究所





コマチ「……そろそろ本当のこと、言ってくれないかしら?」

カラメル「あなたは……何が目的なんですか!」



イヒト「………君達が一番乗りか」


コマチ「あの時、宿屋でにちはと戦った時付けた壁の傷……」

コマチ「……マイナーな古代文字でこう書いてあったわ」


日本政府にはスパイがいる
それは君達の味方だ
もしどこかで出会うことがあれば…
協力してほしい


コマチ「……まさか文字を彫るために戦うふりをするなんてね」

イヒト「………伝わっていたか、よかった」

コマチ「それと、あの赤い大剣、スカイドラグーン……」

コマチ「ゴピン達が言っていた商人ってあなたのことだったのね」

イヒト「ふっ…全てバレていたか…」



?「ふぉっふぉっふぉ、許してやってくれんか、うちのリーダーを」

コマチ「あ、あなたは…!?」

フルンジャヨ「やれやれ、こんな嬢ちゃんにもわしの名は……」

カラメル「……リーダーってなんのことです?」

イヒト「………」

イヒト「…知っての通り、今の日本は何者かによって操作されている」

イヒト「それを知った一部の人間は反国家勢力として立ち上がった」

イヒト「我々はその勢力の人間だ」

カラメル「え!じゃあもしかして……スパイ!?」


イヒトは頷く


フルンジャヨ「因みにわしがイヒトににちはを暗殺に向かわせてくれと頼んだんじゃ」

フルンジャヨ「あの子は真実を見極められると信じていたからのう」

コマチ「……はぁ、私達もまた、踊らされていたってことね…」

イヒト「すまない、どうか許してほしい、これしかなかったんだ」



カラメル「これからどうするんですか?」

フルンジャヨ「まずはモレチャヘ達を助けなくてはのう」

イヒト「ああ、一応全員の檻のベッドの下に鍵を置いてきたが…」

フルンジャヨ「いや、ゴピンが管理室で解錠をしてくれたはずじゃ」

イヒト「よし、ならばゴピン達を待とう、モレチャヘたちを探すのはその後だ」

コマチ「……何故?」

イヒト「?」

コマチ「今すぐ探しに行った方が……入れ違いの心配があるのなら私達だけで行くわよ」

イヒト「……いや、モレチャヘ達には特別な事情があるんだ…」

カラメル「…?」




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