アチオ伝説

ふみゅうひぅ

第20話

カラメル「コチル、起きて」

コチル「ん…、カラメル、おはよう」

カラメル「………ちゃんとお礼、言ってなかったよね」

コチル「ん?ああ…あの時の……」

コチル「いいんだ、無事でよかったよ」

カラメル「ありがとう」

ゴピン「おーい、行くぞー」

コチル「分かったよー」

コチル「行こう」

カラメル「うん!」







俺たちは次の街を目指し、歩いていた
すると……



犬?「おい、ここら辺にラグナロクについて調べ回っている連中がいると聞いたんだが……あんた達か?」

モレチャヘ「……?この声はどこから……」

犬?「おい、俺だ」

夏祀「な…!」

全員「なにぃ!?」

ゴピン「お、おい!気をつけろ!新手の刺客かもしれねぇ!」

にちは「そうだね…!」

犬?「まあ待て、俺は刺客でも敵でもねぇ」


犬?「勿論、普通の犬でもねぇがな…」

コチル「…………」

オート「そ、それで……僕達に何のようですか?」

犬?「俺の名前はカオス。話せば長くなるが……大丈夫か?」

ゴピン「……聞くしかないだろ」






カオス「俺はある事情で「犬」をやめることになった」

コマチ「ある事情……」

カオス「散歩していたら運悪くワームホールに当たってな……」

コマチ「ワームホール…!?」

コチル「ワームホールって…?」

コマチ「世界のどこかに不定期に発生する謎の空間……」

コマチ「それに飲み込まれたものは、ある者は全く別の場所へ、ある者は全く別の時間へ………、とにかく謎の多い空間異常よ」

カオス「…そうだ。俺はそれに飲み込まれて「ある時代」に飛ばされた」





カオス「……原始時代、まだ恐竜がいた時代だ」

コチル「!!」

カオス「もうダメかと思ったさ……絶望という感情が心を覆い尽くした」

カオス「でもな、同時に生きたいという感情も混じっていたのさ」

カオス「……そこの嬢ちゃんなら分かるんじゃないか?その時代にあったとある植物を」

コマチ「ええ、聞いたことあるわ。原始時代には食べると能力を底上げする植物があると」

コマチ「でも分かっているのは「その植物があった痕跡」だけ………なるほどね」

カオス「そうだ、俺たちが狩り尽くしたのさ」

コチル「俺「たち」……?」

カオス「………今回来たのはその「たち」に関係することだ」



カオス「実はその時、もう1匹いたんだ。トラベラーがな……」

カオス「そいつは俺みたいに生物を超越している。俺ほどではないがな。でも俺より優れているものがあった」

コチル「それって…?」

カオス「……頭がよかったのさ、科学者並みにな」

カオス「そいつが開発した薬で俺は声帯を手に入れた。そいつも喋れる」

カオス「だがな、そいつは俺を助けるために捕まっちまった………」

カオス「そいつは今、ラグナロク研究所という所に幽閉されている」

コチル・コマチ「!!!」

カオス「あいつを助けるのに協力してくれ……!勿論俺もあんた達に協力する……」

ゴピン「………いいぜ、一緒に行こう」

カオス「……ありがとう」

ゴピン「だが悪いがこっちはその研究所のことは殆ど知らねぇ。お前、場所わかるのか?」

カオス「大体はな……。だがかなり遠い」

にちは「情報がないよりかはずっといいよ……」

コチル「………行こう」




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