アチオ伝説

ふみゅうひぅ

第6話

ゴピン「おい、女、やめとけ、お前の負けはもう確定している」

?「だからなめないでって…!」


ゴピンさんが銃を向ける

?「……!」

ゴピン「……フルンジャヨ・ナイフ。かつて宇宙最強と謳われた伝説の殺し屋。」

ゴピン「あんた…その弟子だよな」

?「……」

ゴピン「知ってるぜ、あんたの武器、ナイフだよな……そして誇り高い」

ゴピン「だから、ナイフしか使えねぇ」

ゴピン「……それとも試してみるか?あんたがナイフを投げるのが先か、俺がトリガーを引くのが先か」

?「………」

?「……分かった、負けだ……殺せ」

ゴピン「……何か言うことは?」


コチル「ま、待ってよ!何も殺すことは……!」

ゴピン「あめぇぞ!コチル!!こいつはお前を殺そうとした殺し屋だぞ!!」

コチル「それでもだ!僕はここから引かないぞ!!」

ゴピン「お前……俺がトリガーを引けねぇとでも思ってるのか?銃口を下ろすとでも思うのか?」

コチル「………」

ゴピン「…………」



ゴピン「………ったく、あーあ!分かったよ、好きにしろ!」

コチル「ありがとう」



コチル「お姉さん、大丈夫?」

?「あんた……バカじゃないの……」

コチル「あはは…そうかな…」

?「………殺してくれた方が良かったわ」

コチル「………」

?「私は殺し屋。それも宇宙最強の弟子……情けをかけられてまで生きたくないわ…!」

コチル「バカッッ!」


僕は彼女の頬をはたいた


コチル「簡単にそんなこと言うもんじゃないよ……」

?「……………」

コチル「その誇りが傷ついたのなら、治るまで僕が変な真似はさせない」

?「あんた………」

?「……自分の命を狙った相手にそんなこと言うなんて……バカね……」

コチル「バカでいいよ、お姉さんが生きてくれるなら」

?「…………」

コチル「……お姉さん、名前は?」

?「………にちは。紺にちは」


殺し屋が名前を言うのは敗北を意味するはずだ


コチル「じゃあにちは姉ちゃんって呼ぶね」

にちは「や、やめろ……そんな……」

ゴピン「けっ、何照れてんだよ、殺し屋。命の次はこいつのハジメテでも奪うのか?ははっ」

にちは「そ、そんな分けないだろ!」



ゴピン「まあ、冗談はそこまでにしてさ、あんた……こうなったからには一緒に来てもらうぜ」

ゴピン「どの道、任務失敗は死を意味するんだろ」

にちは「………」

コチル「にちは姉ちゃん、一緒に行こ…?」

にちは「………分かったよ」






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