アチオ伝説

ふみゅうひぅ

第1話

コチル「……」

友人「……」

コチル「……あー!」

友人「やったぜ!また俺の勝ちだな!」

コチル「またかよぉ…ったく、ほらよ」

友人「へへへ、すまないねぇ」

コチル「お前本当強いよなぁ」

友人「いや奇数って方が珍しいと思うぞ…」

俺の名前はホッペ・オ・コチル
こいつは俺の友人の友人ってやつ
今こいつと「現在学校に登校してる生徒の靴の数は奇数か偶数か」をかけて遊んでる
今この学校で一番ホットな遊びなんだぜ?
皆俺にチャレンジしてくるんだぜ、俺って人気者なのかなぁ
俺はいつも奇跡を信じて「奇」数を選んでるんだけどなかなか当たんねぇんだよなこれが!
くぅ〜、今日こそは来ると思って10万もかけちまったぜ、あ〜あ…俺の10円玉たち…

友人「…お前10万を10円玉で払うなよ…てかよく持ってこれたな…」

そんな運の悪い俺なんだけど…



今日は特に悪かった…

バァァンッッ!

友人「っ!?なんだ!?」

コチル「体育館の方からだ!」

友人「よく分かったな?」

コチル「おう、爆発音なんて体育館からしかしねぇだろ」

友人「は?何でよ」

コチル「ボールがたまにパンクするだろ」

友人「どう聞いてもそういうレベルじゃねぇよ」

嘘ついた
本当は体育館から煙が見えたからだ
お調子者キャラでいたい、そんな思いが俺に偽りを喋らせた
本当はこんなに冷静なんだぜ…
その10円玉だって…よく見ろ

ぜーんぶ…ギザ10なんだぜ…


俺たちは体育館に向かうことにした




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