命の物語

ふみゅうひぅ

第93話 決戦

鏖「……貴様……ただの人間ではないな」

少年「………」


狼丸「……(…さっきからワンの様子がおかしい。なんというか……力の制御がしやすい。ツー程ではないけど…、いや、ツーとはまた違う能力を感じる……)」

狼丸「(…もしかして、「術者封印した一族」の血が目覚め始めているのか…?)」



鏖「……!」

鏖は見えない結界のようなもので狼丸を弾く

少年「……」

鏖「貴様ぁ…!何者だ…!?」

そのまま後ろに向かって飛び、壁を蹴って結界に勢いよく向かう

鏖「(突き!?まさか…!)」

パリィィンッ

鏖「…(そうだったな…狼丸には結界を破壊する能力もあるのか……)」

少年「…鏖ぅぅ!死ねぇぇぇぇ!」

鏖の腕を切りつける

鏖「残念だったな、この程度では死なない!」


自分の周囲だけ急に重力が変わり、吹き飛ばされ壁にぶつかる


少年「ぐっ……」

鏖「……死ね、忌々しい一族よ」

鏖「……なんだ…?右腕が……動かない…!?」

少年「……ふふ」

少年「気づかないのかよ……」

鏖「まさか貴様……!」

少年「その忌々しい一族の血を刃に塗っておいた。封印の血をな……」

鏖「……なるほどな。だがその諸刃の剣血塗られた狼丸、いつまで使える?」

少年「……命にかえてもお前を殺す」


狼丸が赤く染まる


少年「っ…!」

狼丸「……ワン…」

少年「……いこう、狼丸……。守ろう」

鏖、お前が悪魔と契約してくれて助かったよ…!




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