命の物語

ふみゅうひぅ

第81話 木

時は遡る




ゼロ「皆、急ぐぞ。嫌な予感がする」

ツー「……おう」


?「………」

スリー「……危ない!」


バンッ
バンッ
キンッ


飛んできた銃弾を撃ち出した銃弾で弾く


スリー「……ここは僕に任せて先に行け!!飛び道具相手に逃げるのは不可能だ…!」

ゼロ「……!」

フォー「で、でも…!」

スリー「いいから行け!!」





……





?「………お前は銃の性能を活かしきれていない」

スリー「………」

?「折角指一本で攻撃できる手段があるのに何故決まった姿勢をとる?」

?「…銃の基本姿勢は全てだ。それがバク転中だろうが宙吊り中だろうが指が動く限り狙え、撃て」

?「行くぞ」

スリー「……!」


バンッ


銃撃をかわす


?「かわしただけで満足するな!」

スリー「……!」


バンッ


?「………命中精度はまあまあだが、合格だ」

?「……この銃を使え。その銃はもうボロボロだ」


2丁の銃を渡される


?「名を、トゥー・ディマイズと言う」

スリー「………」


心当たりはある
あの爆破弾を撃ってから若干のブレを感じてきた
でもそれにこっちが合わせてきた


バンッ
バンッ


?「左があまいぞ!」

スリー「……!」








?「……銃は外のような広い場所で力を発揮すると思っているな」

スリー「…ああ」

?「室内ならば360°から攻撃が可能だ」


バンッ


スリー「!?」


背中を向けていたのに、僕の真横を撃ち抜く


?「……跳弾だ」

?「狂いがなければ真横をすり抜けたはずだ」

スリー「これを……やれって言うのかい…?」

?「そうだ」







?「………」

スリー「………行くよ」


2つの銃口を左右の壁に向ける


バンッ

キンッ


スリー「………」


銃弾と銃弾が眼前で弾け飛ぶ


?「……合格だ」


?「もう始まってるみたいだ。行ってこい」

スリー「……ありがとう、木」

木「………」






スリー「待ってろ……皆…!」





バンッ
バンッ


フォー「!!」

金「……いたい」

スリー「………」

フォー「す、スリー……!」

スリー「……お待たせ、フォー…」




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