命の物語

ふみゅうひぅ

第77話 火

少年「………」

火「あ、ちょっと待て」

火「……お前も仲間に入れてやるよ、裏切り者」

月「………」

火「遠慮せず2人でこいよ」

月「……何を企んでる」

火「……あ?」

月「何故潰しあったはずの大地と光がいるんだ………!」

火「……そんなのどうでもいいだろうがぁ!」


火が月に急接近し、短剣を振り下ろす

キンッ

それを月は刀で受け止める


火「へぇ。相変わらず凄いスピードだぁ。……でも、昔のお前ならあの程度かわせたはずだ」

月「……あえてかわさなかったんだよ」

少年「………!」


がおおおおおおお!


狼丸「……な…!」


その渾身の一撃は火の寸前で止まる


火「……月、あめぇよ」

火「もう一本あるんだよ」


火のもう片手にはもう一本短剣が握られており、それは狼丸を止めていた


少年、月「………そう」


ギイィィィッ

刀身を斜めにし、短剣を流す


月「……力み過ぎ」


切りつけながらすり抜ける


火「うっ」

少年「まだだ」


2人同時に足払いをかける

その勢いを殺さず、一回転し、そのまま倒れた火に刀を突き刺す


火「あああっ」

月「……2人同時に相手なんて無理だよ、その程度じゃ」

少年「………」




第78話へ

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く