命の物語
第65話
少年「……おはよう」
少女「おはよう」
あのあとしばらく戦い続けた
ワンと私はすぐ寝ることにしたんだけど、ツーはまだ戦っていた
少年「……とりあえず下に行こう。皆もう起きてるよ」
少女「うん」
スリー「おはよう」
少女「おはよう」
ゼロ「………ファイブ、これは何だ?」
ファイブ「それはコーヒーです」
ゼロ「ふむ、死神を溶かした物かと思ったぞ」
ファイブ「…………」
ナイン(詩織)「お姉ちゃんどうしてセブンお姉ちゃんのお尻触ってるの?」
少女「あはは………」
シックス「これは触るものなのよ」
少女「殴りますよ」
フォー「………ゼロ、ちょっといい?」
ゼロ「…………」
ゼロ「………聞きたいことは分かっている。エイトの事だな………?」
フォー「……うん」
ゼロ「……皆にはこれから話すが、……恐らく鏖の刺客だろう」
フォー「で、でも私達には関わってないはず……」
ゼロ「……やつの狙いは、この地球の全生命体の転生権利を奪い、その霊体達を大悪魔ジェノサイドに捧げるためだろう」
ゼロ「……やつは、お前達と関わりが深く、狙いやすい生命体は全て狙うつもりだろう」
フォー「そんな………」
フォー「そ、そんなことしたら国が黙ってない…」
ゼロ「本当にそう言えるか?」
ゼロ「お前達は私が体を回収したからここに実体化している。つまり遺体は他にはない。しかし他は違う、死因不明で片付けられるだろう」
ゼロ「せいぜい新種のウイルスとかが疑われるのがいい所だろう。仮に冥界のことを突き止めたとして、奴らには何も出来ん。霊体と順応したお前達の方が役に立つだろう」
フォー「…………」
フォー「…じゃあ、もう終わりなの……?」
ゼロ「そうは…」
エイト「そうはさせない」
フォー「萌花!?」
エイト「私はまだ弱いけど……絶対強くなって見せる。強くなって冥界を取り戻す」
ゼロ「………」
エイト「………フォー、私を鍛えて。お願い」
フォー「……うん!」
ゼロ「…………私も未熟だな…。まさか人間の力を借りることになるとは」
シックス「……ゼロ、頼まれたもの出来たよ」
ゼロ「…ありがとう。あの者らに渡してやってくれ」
シックス「うん」
ゼロ「……厳しい戦いになるだろう。ナインを守ってやるのだぞ」
シックス「……ありがとう」
シックス「はい、詩織……。」
ナイン「お姉ちゃん、これは?」
シックス「詩織用の投げナイフよ。投げたらその紐を引いて戻すのよ」
出来ればあんな奴らに近寄らないで欲しかった
でも銃火器の反動に耐えられるか心配だったから投げナイフにした
これなら攻撃以外にも使えると思ってこの選択にした
この程度なら今でも作れる
向こうに戻ったらちゃんとしたのを作ってあげないと
シックス「はい、萌花さん。注文の高火力のやつはまだだけどね」
エイト「ありがとう、シックスさん」
短剣を渡した
…この人は無理を言う……
あんなの、作れるかしら
あくまでも「念の為」の装備を渡した
勿論、私たちが戦闘をする
………私が「製作作業で忙しくなる」のを願う
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