命の物語

ふみゅうひぅ

第51話 奪還編

……

あれからどれだけの月日が経ったのだろう


殴られ、痛みに苦しみながら拷問される日々……




少女「…………」

私の目は光を映さなくなった


死者「……おい…次はあの子供だぞ………」

死者「可哀想に………」

少女「………」

?「へへ、そんな若さでここへ来るなんて可哀想だなぁ……今日ももっと可哀想になろうなぁ!」




思考が動き出す前に、体が動いていた


?「な……なんだぁ!?」

少女「……大丈夫…?」

子供「う、うん……ありがとう、お姉ちゃん」

少女「……あなた達、本当に最低ね……。私が代わりに拷問を受けます。この子には手を出さないでください」

?「……へ、生意気な小娘だ……お望み通りにしてやるよぉ!」

覚悟はしていた
でも恐怖で目をつぶった


………痛くない

いや……違う


?「す、すいません………僕達で勘弁してください……」

少女「あ、あんた達……」

そこには……

私に馴れ馴れしくした……
ワンを殺した人達が立っていた…


不良A「あ……あん時は悪かった…な……うぐぅっ!」

不良B「僕達は……あんなにも優しい君に……なんて事を………うあぁっ」

不良C「本当に……すまない、彼を奪ってしまって……でも…何であんたまで……がぁぁっ!」

?「ふはは!お前らいい子になったなぁ!俺の躾のおかげかぁ?でもなぁ、今日はお前らボロボロで、限界だろぉ!知らねぇのか?一回死んで、また死ぬとな、もう転生すら出来なくなるんだよぉ!!」

少女「!!!あなた達、やめて!」

不良B「い、いいんだ…!それぐらい……」

不良A「……ごめ、んな………」

不良C「僕達で……今日は最後になるといいな……」

?「そいつはわかんねぇな!」




?「いいや、分かってるさ……」


ズバッ


少女「……!?」



そこには禍々しい大剣で奴らを両断する禍々しい甲冑姿の何かがいた……




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