命の物語

ふみゅうひぅ

第48話 ゼロ編

あれから1ヶ月が経った

皆、傷はほぼ治っていた

それはつまり、新たな戦いの始まりでもあった


ファイブ「………やっと来ましたか…」

スリー「………メールか」

ツー「………」

フォー「…………」

僕らは、まだ「あのこと」を言っていない

冷静になればすぐ分かることなのだが、ショックが大きいせいか僕達以外は気づいていないようだ

言わない理由、それは分かったところでどうなる………

あくまで可能性の話だ


ファイブ「場所は………やはりそうでしたか………」

スリー「……?どういう事だ?」

ファイブ「送られてきた場所の方角から敵は向かってくるのです」

ツー「………なるほどな」

フォー「……今まで、私達は助けられて来たんだね……」

シックス「傷を負っていたり、死にかけの死神がいたのは………」

少年「……その人がいなかったらって思うと…ゾッとするね………」

その「人」……か…

もし冥界が巨大死神を何体も送っていたとしたら…


……それは本当に「人」なのだろうか……

ファイブ「……彼が何者であれ、我々の先輩、先駆者なことは確実です」

ファイブ「彼を、「ゼロ」とします」



僕らは「ゼロ」に指定された場所へ向かう

そこへ向かうだけでもかなりの戦力を求められるかもしれない……

もしかしたら……死ぬかもしれない

もっと言うならこれ自体も罠かもしれない

僕らは今までにないぐらいの緊張を抱きながら、ゼロの元へ向かう……




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