命の物語

ふみゅうひぅ

第42話 狩人編

フォー「じゃあ私、買い物行ってくるね」

スリー「うん、気を付けてね」



あれから少ししか経ってないけど、スリーの傷は思ったより早く治ってきている

ワンはツーに新たな武器の使い方を習っている

ファイブは相変わらず無口で、でも頼りになるって感じ

セブンとシックスは最近お風呂まで一緒に入るようになった



そんな一見平和な日常なんだけど、気がかりな事が1つ

奴ら死神が殆ど現れなくなったのだ
最初は勿論警戒をした
しかしスリーのこともあるし、皆更に強くなるためには「自分の時間」が必要だった

フォー「えーっと、包帯…テープ…」



?「…君たちに、そんな物は必要ないんじゃない?」



フォー「………あんた…何者…?なんで……」

?「ごめんごめん、とりあえず買い物済ませなよ。」


確かにそうだ
こいつの返答次第では刃を向けることになる

外に出るまで、我慢しよう


?「荷物持ってあげようか?」

フォー「…ふざけるな、何者だって聞いてるんだ」

?「……まあ、その反応が正しいよねぇ」

フォー「………」

?「僕は月。君たちには危害を加えるつもりは無い」

月「大人しく…狩られてくれるならね」

フォー「て、てめぇまさか……!」



………



ツー「……ん、おーい、メールだぞー」

シックス「それぐらい見てよー、今手が離せないのー」

少女「離せるでしょ……てか離してよ……」

ツー「ったく…………なになに?……」


ツー「………少し出てくる」

少年「………?」



………


フォー「はあ……はあ……」

月「おーい、隠れても無駄だぞー」

フォー「………(あいつ……強い……!……1人で交戦するのはまずい…!)」

月「………みーつけた」

奴は刀を振り下ろす

フォー「っ……!」

月「あはは、意外と素早いねぇ」

月「……でも、無駄」

首をつかまれる

フォー「くっ……!」

月「ごめんねぇ…本当はこんなことしたくないんだ」

ツー「おい、てめぇ何してる」

にゃおおおおん!

月「っ……!」

ツーの猫丸が奴の背中を切り裂く

月「……不思議な刀だね……それ。何ていう業物だい?」

猫丸「……猫丸じゃ」

月「そうなんだぁ……よろしくね、猫ちゃん」

スッ

ツー「!?」

キンッ

月「……凄い反応速度だなぁ……」

ツー「(………こいつ、あの切られ方してピンピンしてる所からしてそうとは思ってたが………化け物だ……!)」

ツー「………てめぇ、何者だ…」

月「………誰でもいいじゃん」

猫丸「…………お主その太刀筋、死神じゃろ」

月「………猫丸だっけ?その刀」

月「業物……撤回するよ」


月「………君はどうやらそんな一言では片付けられない代物らしい……」

月「今回はここらで引かせてもらうよ、じゃあね」

そう言うと奴は高く飛び上がりビル伝いにどこかへ消えていった

ツー「………大丈夫か」

フォー「あ、ああ……あんたが来てくれてよかった」

ツー「やめろよ、らしくもねぇ……とりあえず戻るぞ」




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