命の物語

ふみゅうひぅ

第28話 猫丸編

ツー「……本当にこんな所にあんのか…?」

辺り一面、木
こんな人里離れた場所に神社なんて……

ツー「……あった」

…屋根に……猫耳がついている…

ツー「これ……神社なのか…?」

廃墟……か?
持ち逃げされてねぇだろうな……

神社の中に入っていく

ツー「……よかった、あったぞ」

……少し手に取るのを躊躇する

ツー「これを……手にしたら……俺は…」

ツー「………いや、もう自分には負けねぇ」

相棒に手を伸ばす

その瞬間

?「懐かしいな………友よ…」

ツー「………猫丸……」

猫丸「我の……鳴き声……また聞きたくなったか……」

ツー「………まあな……」

猫丸「ならば切れ……そして味わえ……」

ツー「……悪いが俺はもう人斬りじゃねぇ」

猫丸「………ならば貴様に用はない!」

ツー「悪いが俺はあるんだ…!お前をまた使いてぇんだ…!」

猫丸「……ならば、…覚えているな」

ツー「……ああ」


こちょこちょ…


猫丸「にゃ…にゃはん………そうじゃ…そこじゃ……」

ツー「ふっ…相変わらずだな、猫丸……」

猫丸「お主……少し成長したな……触り方が上手くなっておるぞ……」

ツー「…へっ、どうも」

猫丸「……ツボ、覚えておったんだな……」

ツー「当たり前だろ、片時もお前を忘れたことはねぇ」

猫丸「………大好きじゃ、友よ」




第29話へ

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く