命の物語

ふみゅうひぅ

第3話

そこには「何か」に追われて屋根伝いに逃げる彼の姿があった

月明かりで照らされていたし見えなかった訳じゃない

何かとしか言いようがないんだ
見たこともない形をしていた

私は追ってみようと思ったがとてもじゃないが追いつきそうにない

少女「(明日…聞いてみよう…)」

正直バカにされると思った
そんな人が人ならざるものに、ましてや彼が…
見間違いだと思っていたが会話のネタになるとも思い聞いてみることにした

次の日、私は彼に昨日見たことを話した

少年「…!」

彼の顔が真っ青になった
私はてっきり笑われるかと思っていたから一瞬驚いてしまった

少年「忘れるんだ…」



…その日から彼は学校に来なくなった
あの日見たあれはきっと彼だ
でも何故登校して来なくなったのかは分からない




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