全校鬼ごっこ

大津 千代

第5話 隠れる2人

「でさ?「好きなんです、付き合ってください!」ってその男子に言われたの」ソファに座り、歩が話す。偶然にも歩も啓太の見ていたあの告白しているところの話をしていた。



「OKしたの?」亜希子が聞く。高校生という事もあり、恋バナが弾む。



「するわけないじゃん!私には別の人がいるのー」


「え!歩ちゃん付き合ってる人いるの?誰?教えて?」亜希子がそれを聞き歩に迫り寄る。



「付き合ってる人もいないよ。亜希って好きな人とかいるの?」歩が亜希子に聞く。それを言われ亜希子は驚いたような顔をしている。というよりも驚いていた。



「え、えぇー…好きな人?好きな人なんて…ねぇ?いないに決まってるじゃーん…」亜希子の好きな人は純也。両思いだった。しかしお互い気持ちを伝えられていない。純也の事を思い出し顔がニヤつく。



「ふぅーん…そうなんだ。…で、誰?」


「え!だからいないって!」


「本当ぉ?じゃー好きな人言ってくれたら私の好きな人教えてあげてもいいよ?」いかにも悪そうな顔をして歩は亜希子を見る。



「本当?な、ならいいけど…本当に教えたら、歩ちゃんの好きな人教えてくれるよね?」



「教えるよ。私、約束破った事ある?」過去の事を思い出す亜希子。確かに歩は亜希子のお願い事や約束を破った事がない。



「う、うん…わかった。わ、私の好きな人は…」


亜希子が言おうとした時ドアが動く音がする。2人はそれを聞きドアの方を見る。誰かいる。ドアの向こうに誰かがいる。



「もしかして…男子⁉︎私たちのいるところバレてた?」亜希子がそう言う。顔がひきつる2人。ヤバい、ここに居てはヤられてしまう。2人は立ち上がりもう1つのドアへ向かう。





かねーな。もうぶっ壊すか?」男子だ。「そうだな…蹴ればなんとか壊れるでしょ」外からそんな会話が聞こえる。



―あれ?この声…もしかして…







もう1つの部屋には鍵はかかっておらず(付いてなかった)すんなりと入る事ができた。亜希子がもう1つの部屋のドアを閉めたと同時に化学準備室から激しい音が聞こえた。ヤバい、もう男子たちが隣にまで来ている。



―なにか、隠れられる場所があれば…



亜希子が部屋を見渡す。



「亜希、亜希。あそこに掃除用具入れあったから中身出してその中に隠れよ?」周りを見渡していた歩が亜希子に話しかける。歩の指差す先には掃除用具入れなんてない。



「え?ないじゃん…」




「あの奥にあるの。早く来て、男子来ちゃうよ」歩が手を握り2人は奥に隠れている掃除用具入れに向かう。



掃除用具入れを開ける。中には掃除用具が入っていた。それらを全て掃除用具入れの前に置き2人は中に入る。









「せ、狭いね…」


「掃除用具入れだもん…仕方ないよ、亜希」



掃除用具入れいっぱいに入る2人。亜希子の普通くらいの胸と歩の、亜希子より大きな胸が当たる。



― 歩ちゃんの胸が…私、そっちじゃないのに…なんか興奮する…!もう歩ちゃんと付き合っちゃおうかな?むしろそっちの方がいいかな?そ、そうだ…なんで歩ちゃんの胸そんなに大きいながら聞いてみよう…




「ね、ねぇ、歩ちゃん」顔を赤らめながら亜希子が言う。狭いこともあり歩の顔がかなり近くにある。



「なぁに?亜希、どうしたの?」



「そ、その…1つ聞きたい事が…あってさ」さらに顔が赤くなる亜希子。「うん、なぁに?」と歩が返事を返す。そして思い切って言った。



「おっぱいって…どうやったらそんなに大きくなるの?」歩の胸を見て亜希子はそう言った。歩は驚いていた。いきなり何を言うのかと思ったら胸の話をするのだから。



「えぇ⁉︎えー……自然とかなぁ?」歩の目が泳ぐ。それを見た亜希子はもう1つ質問した。


「もしかして…揉んでる…とか…?」



「も、もももも揉んでなんかないって!確かに揉めば大きくなるって聞いた事あるけど…本当かわからないし…」焦る歩。自分で揉んでいるんだなと心の中でそう思った亜希子。



―手は…ギリギリ動かせる。



「あ、歩ちゃん……そのー…おっぱいの揉み合いっこしない?」



―何を言ってるの私は!いきなりそんな事言ったら引かれちゃうって!……ってあれ?歩ちゃん?顔真っ赤に…



「こ、ここでするの?音出たらバレちゃうかもだよ?」照れて顔が真っ赤になる歩。


―ここじゃなければ揉み合いっこしていいって事⁉︎あーんもう私我慢できない。歩ちゃんの柔らかいおっぱい、揉んじゃおう!




亜希子は右手を動かし、そして歩の胸を触る。いきなり触られて驚く歩。私、こっちの方がいいかもしれない。



「ちょっ!いきなりはダメだって…!音出したらバレちゃうよ?」



「出さなければ…いいんでしょ…」そう言いながら歩の胸を揉む亜希子。


しばらくして、歩も亜希子の胸を揉んだ。





2人はドキドキしながらも、掃除用具入れの中で胸を揉みあっていた。
















啓太が2つ目のドアを開ける。



「あれ?誰もいねーじゃん。おっかしーな!」


「とりあえず探そう。きっとこの中のどこかにいるはずだからね」



啓太と純也が部屋を探し回る。
純也は廊下側、啓太が窓側を探す。



「ん?掃除用具入れ…」
啓太が掃除用具入れを見つけ
つぶやく。




啓太が掃除用具入れに向かう。
そして掃除用具入れのドアを開けた。






「ははっ……みーっけ」



啓太の目には、驚いた顔をしている
亜希子と歩がいた。





女子生徒、残り 280人。

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