幼馴染と3人の異世界性生活

大津 千代

第24話 原石を

アリスの家に向かっている途中、葵はずっとニヤニヤとしていた。アリスはそれに気づいてはいなかったが瑛斗はあえてその事は言わない事にした。風を切りながら2頭の馬は疾走して行った。


来た道を戻りそしてアリスの家の前にある街を通り家へと着いた。3人は馬から降り、瑛斗とアリスが馬を戻しに行く。葵の元へと戻り3人は建物内へと向かって行った。玄関のドアを開け中に入る3人は階段を上り部屋へと戻って行く。


「ダイヤモンド…売ったらどれくらいに…なるんだろう?」


「売ることばかり考えるなよ葵。この国だと貴重みたいだし保存するんじゃ無い?」


「そうしようかなって思ってるの。磨いて私の部屋に置いておく予定だけど…それならいつでも見れるでしょ?」


「うん…いいよ。磨いたら本当に綺麗になりそうだね。楽しみ…」


建物の階段を上がりながら3人はそんな会話をしていた。アリスの部屋のある階に着いた時、ちょうど男性と鉢合わせになった。そしてアリスの手にあるダイヤモンドの原石を見て不思議そうな表情を浮かべた。


「アリス様…その石は?」


「ダイヤモンドの原石なの。アオイちゃんが見つけたの」


「ダイヤモンドの原石ですか……ダイヤモンドの原石!?本当ですか?」


その男性は一度納得したが、しばらく経った後にアリスの持っている石が貴重なものだと気付き驚いていた。


「本当だよ。磨いて私の部屋に飾ろうと思ってるの」


「それはいいですね。あのお部屋にお似合いだと思いますよ。では、私はやる事があるので失礼します」


その男性は3人に会釈をし階段を下って行った。それを見送り3人は廊下を歩いて行った。もうこの無駄に長い廊下も、そしてこの世界の生活にも完全にとは言わないが、2人は慣れていた。



アリスが部屋のドアを開け3人は中に入る。アリスと葵がベッドに座り瑛斗が部屋にあった椅子に座っていた。


「ねぇアリスちゃん。その石ってアリスちゃんが磨いたりするの?」


「うん、磨く人いないから私でやるしか無いの。あと、昔から親に自分のものは自分でやりなさいって言い聞かされて来たのもあるんだけどね…」


「そうなんだ。私たち何もわからないからアリスちゃんのおまかせにしちゃうね」


「うん、わかった。私こういうの得意だから期待してて」


アリスがベッドから降り部屋にある作業のできるスペースに向かった。そしてアリスがダイヤモンドの原石を磨き始めていた。


「磨く事が得意なフレンズなんだね…」


「ん?葵なんか言ったか?」


「ううん!何も言ってない!アリスちゃんが石、磨き終えるまで瑛斗とイチャイチャしてよ。いいでしょ?瑛斗」


「えぇ?あー…うん。いいよ」


アリスが作業をしている中、瑛斗と葵はベッドでキスをしたりしていた。しかしそれも長くは続かず結局イチャイチャしている時間は少なかった。




2時間ほど時間が経ち、アリスがダイヤモンドの原石を磨き終えた。その間に瑛斗と葵はベッドに寝てしまっていてた。


そしてアリスが完成した事を言うためにベッドで寝ている2人の元へと向かって行った。

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