幼馴染と3人の異世界性生活

大津 千代

第21話 幼馴染のアリス。

次の日、いつも通り葵に朝ごはんを食べさせてもらい、そして2人が瑛斗の体をゆっくりと起き上がらせてくれた。1日経ち体の痛みもほぼ無くなっており、後は少しだけアリスや葵にリハビリを手伝ってもらうだけだった。


瑛斗はベッドから降りアリスに抱えられながら部屋の外にある長い廊下へと歩いて行った。ドアを開け廊下へと着くと葵が少し先で待っていて、アリスが瑛斗を離れる。無事に歩いていけば、葵に抱きついても良いと言うルールをアリスが決めたのだった。


ゆっくりと歩いて行く瑛斗。他から見ると赤ちゃんが初めて歩き母親がその先で待っているという状態とほぼ同じだった。瑛斗が足を引きづりながら歩く。2人からは応援の声が聞こえそれが励みになり歩く速さが早くなった。もう少しで葵の元に着く。だんだんと瑛斗に笑みが浮かびそして葵が両腕を上げ、瑛斗を待った。


「瑛斗、あとちょっとだよ!頑張って!」


「お、おう…!」


そして、葵の元に瑛斗は着きそして2人は抱き合った。そしてアリスもその場に来て、瑛斗と葵は熱いキスをした。小さな事だが3人は大袈裟に感じるようなくらいに喜んだ。体を離し、瑛斗は少し足を引きづりながらも歩いていた。それを何回も繰り返しいるうちに、瑛斗は慣れ、怪我をする前のように歩く事ができた。


「よかったね。これでエイト、普通に歩く事出来るようになったから、また3人戦ったりする事出来るね」


「確かに。瑛斗には頑張ってもらわなきゃだもんね。色々な面でね」


「色々な面?例えば?」


「まず戦う事でしょ?で、私を守る事でしょ?後は…結婚して子作り?」


「葵、いつからそんな変態になったよ」


「それは元々」


「おう、だよな」


「なんなんだろう…この2人…」


幼馴染という事もありそんな会話はもう慣れっこだった。幼馴染がいないアリスには2人のやりとりは不思議で仕方がなかった。そしてまた羨ましいと感じていたのだった。


「私もそういう関係の人、欲しいなぁ…」


「そうなんだ。ちょっと意味は違くなっちゃうかもだけど…私たちも幼馴染でいいんじゃない?」


「本当?いいの?」


「うん!瑛斗もいいよね?」


「いいよ。話し相手が多くいた方が楽しいもんな」


「ありがとう…エイト、アオイちゃん…」


アリスが歩くのをやめ2人を見た。そしてアリスなりの最高の笑顔をし葵と瑛斗にキスを長めにした。このキスも、もう慣れてしまっていた。葵もその事に関しては怒ってはいなかった。


「2人とも大好き!あ、葵ちゃん浮気じゃないからね?誤解しないでね」


「大丈夫だよアリスちゃん。キス以上の事したらアウトだから」


「エイト、今日…する?」


アリスのお色気攻撃。前までこんな事はあまりしていなかったが最近積極的にやるようになっていた。そして葵が瑛斗の腕を強く持った。


「瑛斗、わかってるよね?」


「わかってるって!痛いって…」


「アオイちゃん怒らないで。冗談だよ?」


「ふふ、わかってるよ。ごめんね瑛斗」


瑛斗の腕を強く持っていた手を離し、3人は再び歩き出した。そしてアリスの部屋へと向かって行った。部屋に着き、しばらく雑談した後、昼食を食べた。昼食を終えた後、買い物に行くために3人は街へと行き遊べそうなものを適当に買った。


買ったものをアリスの家に持って行き夕食の時間なるまでそれらで遊んでいた。何気に楽しく、夕食ギリギリまで遊んでいた。




夕食を食べ終えると3人はお風呂を終えアリスの部屋へと向かう。その日は遊び疲れて3人は早めに眠りについてしまった。


翌日も3人は昼過ぎまで寝ていたのだった。


その日は国のはずれに、アリスが探索途中の洞窟へ行く事になり3人は装備を整えその洞窟へと向かって行った。

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