幼馴染と3人の異世界性生活

大津 千代

第5話 建物案内

建物の長い廊下を案内されている瑛斗と葵。この建物がどのくらいの大きさなのかわからないがかなりの大きさがある。それをこの廊下が証明している。アリスがある部屋に着きそのドアを開けた。


「ここが、あなたたち2人の寝室。しばらく私の家に泊まらせてあげるからね」


「アリスちゃん、いいの?」


「全然いいよ。寝室10部屋あるから」


「さらっとすごい事言ったな…」


部屋の両側にはそれぞれベットがある。シーツなとがきちんと揃えられていてシワがあまり見られない。かなりの手入れがされているらしい。


「変な事はしないようにね。お二人さん?」


部屋を見ているとニヤニヤとしながらアリスが2人に言ってきた。その顔は悪そのものだった。


「しないよ。俺らまだ学生だし…」


「そ、そうね、まだ赤ちゃんとかつくらないから…」


2人はそれぞれにアリスを見てそう言った。この世界に来る時、その目的で葵な胸を揉んだ事はアリスには口が裂けても言えなかった。


3人は寝室を後にし再びと廊下を歩いていた。アリスがその建物内にあるそれぞれの部屋を案内した。日常などで使う部屋などを主に案内してもらい2人はその部屋の場所を覚えた。廊下を歩いている時、瑛斗のお腹がグゥ〜と鳴った。それにアリスが気づき歩くのをやめた。


「そろそろ…夕ご飯にしよっか」


アリスがそう言い、2人はその建物の食堂へと向かって行った。










アリスがドアを開けるとそこには机があり、その机にはまだ何も乗っていない。これから運ばれて来るのだろうか。アリスと2人は向き合うのようにしてその机には備え付けてある椅子に座った。しばらくして、その部屋に2人の男性が来た。そして3人にどんな食事が食べたいかを聞いたが、悩んだ結果、アリスと同じ食事を食べることにした。その男性達が部屋を後にし再びと部屋には3人だけになった。


「どんな食事が来るだろうね。楽しみだね」


「そうだな…これでお腹壊したりしたら…」


瑛斗がそれを言ったのを聞きアリスが反応した。


「そんなに心配なら、エイト食べなくていいんだよ?私と葵で2人で食べるから」


「冗談です、僕にも食べさせてください。アリス様」


「ふふ、エイト、かわいいね」


そう言うアリスは微笑んでいる。優しい瞳で瑛斗を見ていた。しかし葵は不機嫌そうにそれを見ていた。「奪われるのでは」と思っていたのだった。


「あ、アリスちゃん。瑛斗は私の彼氏だからね?奪ったりしないでよ…?」


「奪ったりはしないよ。その事は分かってるよ?アオイ」


「ならいいけど…」


そう言った葵だが嫉妬しているような怒っているような感じがした。アリスにはそう言う関係の男の人はまだいなかったのだった。この頃から実はアリスは密かに瑛斗に想いを寄せていたのだった。その事はアリス本人以外知らない。



しばらくして、その部屋に料理来た。ガッツリ肉料理だったが瑛斗だけ肉の量が明らかに違った。アリスと葵は少なかったが瑛斗だけはお皿に乗っている肉がかなり大きかったのだった。「男性の方は多い量をお食べください」と言われながらそれを机に置かれ、結局持って来たその男性に言い返す事はできずにそれを食べることになってしまった。


アリスと葵は数十分で食べ終わったが、瑛斗のお皿の上にはおおよそ半分の肉が残っている。そこまで大食いではなかったため、もう限界に近かった。瑛斗の持っているナイフとフォークが完全に止まった。それを見かねた葵が瑛斗を元気付けるために自分の胸に手を当てた。


「それ食べ切ったら私のおっぱい揉ませてあげるよ、瑛斗」


「それマジ…?なら頑張るわ」


再びと瑛斗の手が進む。葵の考えた「おっぱい揉ませてあげるよ」作戦は大成功だった。それを見てアリスもなぜか加勢して来た。


「そのお肉食べ切ったら私のおっぱいも揉ませてあげる!頑張ってねエイト」


「頑張るわ。2人のおっぱい…楽しみだ…」



食べながらそうつぶやいた瑛斗。その手は止まる事はなく、どんどんとお皿に残っていた肉が減っていく。瑛斗はおっぱいパワーでなんとか頑張っていたのだった。


最後の一口を口に入れ、飲み込んだ。お皿にナイフとフォークを置き、その音が部屋に響いた。


「か、完食した…さて、おっぱいを――」


葵とアリスの方を見るとすでに立ち上がり瑛斗を待っていた。


「本当に揉ませると思ったの?瑛斗」


「こんな冗談が通じるなんて…私びっくり」


アリスと葵が瑛斗を見てそう言った。2人が言った事は瑛斗に元気を出してもらうためだった。それに完全に騙された瑛斗。


「お、俺のおっぱい…冗談だったのか…」


「甘く考えすぎだよ、瑛斗。女子がそんなに簡単に胸揉ませてくれると思ってたの?」


「うん…」


子犬のようになってしまった瑛斗。おっぱいを揉めないだけでここまで落ち込んでいるのは多分瑛斗だけだ。2人はそれを見て呆れていた。


「瑛斗、行くよ?置いてくよ?」


「ごめん…」


フラフラと歩きながらアリスと葵の元へと向かって行く瑛斗。それを見た葵が瑛斗の頬にビンタをし、瑛斗を元に戻した。




男性2人が食器類を片付けている中、3人は食堂を後にし廊下へと出た。この後はアリスの部屋へと行く予定だった。



3人は廊下を歩きアリスの部屋へと向かって行った。

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