異世界転移するような人が平凡な高校生だと思った?
13話 それぞれの思い II
私、香山麗華は焦っていた。それはやっとまた話すことが出来た愛しの幼馴染が誘拐されてしまったことが原因だ。
私は裕の事が好きだ。理由は話すと一日中掛かるが好きになった瞬間はあまり覚えていない。幼稚園の頃にいつのまにか好きになっていた。
なんせ子供の頃の話だ。深い理由もあるわけもない。
だがそんな思いも祐と小学校からそれぞれ別々になってからは途切れるものだと思っていた。けど違った。耐えられないくらい好きで好きで一緒にいたくて。ちょくちょくお母さんについていき祐の家に遊びに行った。
だけど祐の家に行くと何故かちょうど祐がどこかに出掛けてて....そんなことが不幸にも何度も何度も続いた。そしてそのままズルズルと思いを引きずったまま小学校、中学校ときて中学三年になった所で私はついに折れた。ここまで会おうとしてるのに会えないのは、もしかしたら祐と私は結ばれない運命なんじゃないかと。
だから諦めようとした。どんなに強い思いも時間はそれを癒してくれるはずだと思ったから──だがそんな時に限って運命とは傾くものであって──────
中学校の帰り道大通りを友達と話しながら帰っていると、突然怒鳴り散らすような声が聞こえてきた。
「あぁ!?おいおいおい...どうしてくれるんだ?これはよぉ?あ?」
クレープがべっとりと服についたヤンキーみたいな集団が私と同年代くらいの女の子を取り囲んでいた。見るからに怖がって助けを求めるが周りの人は見て見ぬふりをする。
「おい、お嬢ちゃんよぉ?この服100万くらいしたんだがよぉ?弁償してくれんのかぁ?」
「い、いや....あの......」
「うちの兄貴に何してくれるんだっ!こりゃ体で弁償してもらうしかないっすよ兄貴!」
そんな下卑た言葉を発するヤンキー。それを聞きますます見て見ぬふりを貫く通行人。かく言う私も友達が「どうしよう!あれ通報した方がいいのかな?」と解決策を口にしながらも行動に移せずにいた。
ヤンキーは今にも女の子の手を掴みそうだった。その時───
「──なぁ...ほんとヤンキーってのはクズばかりなんだな....豚かよ......」
ある少年がそう言って女の子の手を掴もうとしたヤンキーの股間を蹴り飛ばした。
(え.....?.....祐?)
「お、おいおいおい何してやがるこのクソガキっ!」
「............正当防衛と確実に認識されるためなら1発くらい殴られた方がいいかな....」
「何ブツブツ行ってやがるっ!ヒーロー気取りか?このガキがっ!」
ヤンキーの右ストレートが祐に綺麗に決まる。
(やばい祐がやられちゃう!)
そう思ったが足が動かなかった。今すぐにでも出ていきたいのに行けなくてそんな自分が情けなくて.....
でも行かないと祐が....殴られて.......
だがそんな心配は杞憂に終わった。
「よし、殴ったな。ならここからは正当防衛だ。反論は認めない。」
そこからの祐は圧倒的だった。ヤンキー達6人を相手に殴って蹴って飛び蹴りして...そのあと直ぐに警察が駆け込み祐は警察とともに行ってしまった。過剰防衛にならないだろうか。
そして最後に見てしまった。襲われそうになった女の子の頭に手をのっけて私でも初めて見るような優しい笑顔で何かを言うのを──
ズキッとした。胸の当たりが。そして何かがまた熱くなるのを感じてその日私はすぐに家に帰った。
自分がどうなったのかは察していた。今までずっと温めていた思いなのだ。再発すればそんなの一瞬で理解できる───
そこからは一直線で、私は祐が行こうとしている高校を祐のお母さんから何気ない会話から聞いてそこの高校に志望し私は祐と再会したんだ。
なのに、また離れ離れになってしまった。しかも今度は本当に一生会えなくなる可能性だってある。そしてそれは今の私にとって絶対に耐えられない。
だから焦る。会いたい早く会いたい。祐に────
****
佐野結は今日も特に手掛かりが掴めることが出来ずにとぼとぼと家に帰っていた。
そして今日もぼーっとしながら家に帰る。
自分の家の前に着く、そしてその近くに落ちていた物体が太陽の光で反射して私の目に──
「眩しっ!?.....ん?携帯?....ってこれはおにぃの!!
その反射して光っていた物体とは祐の携帯だった。じゃあもしかしておにぃはここで誘拐されて.....
結は取り敢えず祐の携帯を持って自分の部屋に駆け込んだ。
───────────────────
どうも作者です。今回一つだけ謝罪を。
ヤンキー使い回ししすぎてすいませんっ!
自分の中でヤンキーは相当悪役に合っているみたいです.....
それともう一つ。
この作品は何気に毎日投稿していたのですが少しだけ投稿頻度を下げようと思います。と言うのもここからはもう少しストーリーを練っていきたいと思うからです。
見直してみると私が書こうとしていた場面が少し抜けていたりと(フォローはしてるので物語に支障はないと思われます。)言うのも理由の一つです。
私は裕の事が好きだ。理由は話すと一日中掛かるが好きになった瞬間はあまり覚えていない。幼稚園の頃にいつのまにか好きになっていた。
なんせ子供の頃の話だ。深い理由もあるわけもない。
だがそんな思いも祐と小学校からそれぞれ別々になってからは途切れるものだと思っていた。けど違った。耐えられないくらい好きで好きで一緒にいたくて。ちょくちょくお母さんについていき祐の家に遊びに行った。
だけど祐の家に行くと何故かちょうど祐がどこかに出掛けてて....そんなことが不幸にも何度も何度も続いた。そしてそのままズルズルと思いを引きずったまま小学校、中学校ときて中学三年になった所で私はついに折れた。ここまで会おうとしてるのに会えないのは、もしかしたら祐と私は結ばれない運命なんじゃないかと。
だから諦めようとした。どんなに強い思いも時間はそれを癒してくれるはずだと思ったから──だがそんな時に限って運命とは傾くものであって──────
中学校の帰り道大通りを友達と話しながら帰っていると、突然怒鳴り散らすような声が聞こえてきた。
「あぁ!?おいおいおい...どうしてくれるんだ?これはよぉ?あ?」
クレープがべっとりと服についたヤンキーみたいな集団が私と同年代くらいの女の子を取り囲んでいた。見るからに怖がって助けを求めるが周りの人は見て見ぬふりをする。
「おい、お嬢ちゃんよぉ?この服100万くらいしたんだがよぉ?弁償してくれんのかぁ?」
「い、いや....あの......」
「うちの兄貴に何してくれるんだっ!こりゃ体で弁償してもらうしかないっすよ兄貴!」
そんな下卑た言葉を発するヤンキー。それを聞きますます見て見ぬふりを貫く通行人。かく言う私も友達が「どうしよう!あれ通報した方がいいのかな?」と解決策を口にしながらも行動に移せずにいた。
ヤンキーは今にも女の子の手を掴みそうだった。その時───
「──なぁ...ほんとヤンキーってのはクズばかりなんだな....豚かよ......」
ある少年がそう言って女の子の手を掴もうとしたヤンキーの股間を蹴り飛ばした。
(え.....?.....祐?)
「お、おいおいおい何してやがるこのクソガキっ!」
「............正当防衛と確実に認識されるためなら1発くらい殴られた方がいいかな....」
「何ブツブツ行ってやがるっ!ヒーロー気取りか?このガキがっ!」
ヤンキーの右ストレートが祐に綺麗に決まる。
(やばい祐がやられちゃう!)
そう思ったが足が動かなかった。今すぐにでも出ていきたいのに行けなくてそんな自分が情けなくて.....
でも行かないと祐が....殴られて.......
だがそんな心配は杞憂に終わった。
「よし、殴ったな。ならここからは正当防衛だ。反論は認めない。」
そこからの祐は圧倒的だった。ヤンキー達6人を相手に殴って蹴って飛び蹴りして...そのあと直ぐに警察が駆け込み祐は警察とともに行ってしまった。過剰防衛にならないだろうか。
そして最後に見てしまった。襲われそうになった女の子の頭に手をのっけて私でも初めて見るような優しい笑顔で何かを言うのを──
ズキッとした。胸の当たりが。そして何かがまた熱くなるのを感じてその日私はすぐに家に帰った。
自分がどうなったのかは察していた。今までずっと温めていた思いなのだ。再発すればそんなの一瞬で理解できる───
そこからは一直線で、私は祐が行こうとしている高校を祐のお母さんから何気ない会話から聞いてそこの高校に志望し私は祐と再会したんだ。
なのに、また離れ離れになってしまった。しかも今度は本当に一生会えなくなる可能性だってある。そしてそれは今の私にとって絶対に耐えられない。
だから焦る。会いたい早く会いたい。祐に────
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佐野結は今日も特に手掛かりが掴めることが出来ずにとぼとぼと家に帰っていた。
そして今日もぼーっとしながら家に帰る。
自分の家の前に着く、そしてその近くに落ちていた物体が太陽の光で反射して私の目に──
「眩しっ!?.....ん?携帯?....ってこれはおにぃの!!
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どうも作者です。今回一つだけ謝罪を。
ヤンキー使い回ししすぎてすいませんっ!
自分の中でヤンキーは相当悪役に合っているみたいです.....
それともう一つ。
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コメント
ノベルバユーザー282408
いいですねぇ
コーブ
いい流れですよ♪
小説書いてみたいけど内容が浮かばない人
ヤンキーwww