蘇ったら、世界が平和になっていた!?
冒険者になるつもりが……
冒険者ギルドの中に入ってみると、とってもいい匂いが漂ってきた。
うん、冒険者ギルド内には酒場があるね。
なんだろう、私は冒険者になるつもりでここに来たんだけど……
うう、おいしそうな匂いが気になるよ。
特にあそこの冒険者から、とってもいい匂いが漂ってくる。。
よし、突撃しよう!
私は、とある一組の冒険者が食事をしているところに割り込んでみた。
だって、いい匂いがしているんだもん。
しょうがないよね?
「おお、おいしそう……」
「ん、お嬢ちゃん。いったいどうしたんだい?」
「え~と、おいしそうな匂いがしたから!」
くぅ、と小さくお腹が鳴ってしまった。
さっき、ブラックウルフたちとビスケット食べたんだけど、やっぱり足りなかったのかな。
また、お腹がすいてきた。
目の前の料理が私を誘っているようにしか見えない。
「だったら、お嬢ちゃんも買えばいいんじゃないか」
「私、お金持ってない。そうだ、私は冒険者ギルドの受付………」
ああ、よだれがでてくる。
思考が止まる。
人間の料理にこんな魔力があったなんて。
恐ろしい、恐ろしい。
「ねぇ、もしかしてこの子」
「ああ、もしかしたら仕事を持ってきた子かもしれないな」
魔導士の女性冒険者と騎士風の男性冒険者が何か話しているみたい。
……においだけ嗅いでいても、虚しくなるだけだなぁ~
よし、さっさと冒険者になって、仕事をしよっと。
「ねぇ、冒険者ギルドの受付ってどこ?」
「あら、やっぱり依頼をしに来たのね。私が案内するわ」
魔導士の女性冒険者がなんかよくわからない立候補をする。
うん、場所だけ教えてもらえればいいんだけど………
「それに、依頼の相談なら、私たちが乗るよ。私たちだって、それなりの冒険者なんだから!」
『ベルゼさま』
どうしたの、ベルフェ?
『おそらくこの人間は、ベルゼ様が冒険者ギルドに仕事を依頼しに来たんだと思っているようです』
なるほど、このウザったいテンションも頷ける。
うう、それよりもいい匂いに耐えられそうにないよ。
「……お嬢ちゃん。食べるか?」
「え、いいの!」
「ああ、これをお食べ!」
「おじちゃんありがとう」
「お、おじ……まぁいいや」
騎士みたいな男性冒険者から料理をもらった。
オムレツって言ったかな。
パクッと一口食べてみて、涙がでた。
ああ、あの天魔戦争時代からおいしい料理に出会っていれば……
いや、それもないか。
だって、悪魔は本能的に虐殺とか好きだしね。
本能的に喜ぶことに飽きてしまう前だったら、例えおいしい料理にであっていたとしても、戦争をしていたよ。
美味しい料理を作る人たちだけ保護したと思うけど。
それにしても、このオムレツってやつはすごく美味しい。
卵をふわっと焼いたやつみたいで、中にはチーズなど入っている。
「お、お嬢ちゃん。泣くほどなんて、よっぽどの事があったんだな」
「うん。こんなにおいしい料理……あまり食べたことがないから……」
「なんて不憫な……。困ったらおじちゃんたちに頼りなさい」
「うん。わかった!」
「よしよし」
なんか頭撫でられた。
でも、ちょっぴり嬉しい気持ちになる。
なぜ?
まぁいいや。
本来の目的である冒険者の登録をさっさと済ませよう。
「じゃあ、受付に行きましょうか」
「うん!」
女性冒険者の後についていって、受付に来たのはいいんだけど……
受付が高い!
跳ねて、ギリギリで窓口を覗けるぐらいかな。
私にはつらいよ。
この時ばかりは、悪魔に生まれたことを恨むよ。
魔界には、一つの役割がある。
それは、共通界で溜まった悪意、憎悪、憤怒などの負の感情を押さえ込む役割。
いわば、ゴミ箱だね。
汚い感情は魔界に捨てましょう的な感じ?
そして、魔界の中で、渦巻く混沌とした負の感情たちは、一種のエネルギーとなる。
膨大なエネルギーから、ピョコっと出てきたのが、私たち悪魔なわけ。
つまり、悪魔って一種のエネルギー生命体みたいな感じなんだよね。
私の場合は、魔界の機能を一部もって生まれた特別個体で、受肉も早い段階でしたんだけどね。
こんな生まれ方をする悪魔だからかな?
まったく成長しないの!
生まれた姿のまま、永遠を彷徨う。
まぁ、浄化とかされると消滅するんだけど、私クラスになると難しい。
残念なことに、永遠のお子様体型を得てしまったよ。
だから、この高い受付を見ていると悲しくなる。
お子様用の受付も作ってよ!
「お嬢ちゃんにはちょっと高いかな?。抱っこしてあげる」
「え、そんなのいいよ」
「ほら、遠慮しないの」
私は、女性冒険者に抱っこされる。
女性冒険者から見たら、子供を抱っこしている風に思っているんだと思う。
だけどね。
私からすると、生まれて何千年も生きている私が、ちょっと背が高いだけの子供に抱っこされている気分になるよ。
悲しいかな、私は永遠の子供だってことを、強く感じる瞬間だったよ。
「お嬢ちゃん。冒険者ギルドになんの用かな?」
「私、冒険者になりたいの!」
私の一言で、女性冒険者も、受付嬢も、酒場で飲んでいる冒険者たちも黙り込んだ。
ちょっと声が大きすぎたのかな?
でも、周りの冒険者たちの、嫌悪するような目線が気になる。
さすがに、女性冒険者さんは……って怖!
お化けもびっくりするほど、怖い顔している!
あれ、私変な事言ったかな?
うん、冒険者ギルド内には酒場があるね。
なんだろう、私は冒険者になるつもりでここに来たんだけど……
うう、おいしそうな匂いが気になるよ。
特にあそこの冒険者から、とってもいい匂いが漂ってくる。。
よし、突撃しよう!
私は、とある一組の冒険者が食事をしているところに割り込んでみた。
だって、いい匂いがしているんだもん。
しょうがないよね?
「おお、おいしそう……」
「ん、お嬢ちゃん。いったいどうしたんだい?」
「え~と、おいしそうな匂いがしたから!」
くぅ、と小さくお腹が鳴ってしまった。
さっき、ブラックウルフたちとビスケット食べたんだけど、やっぱり足りなかったのかな。
また、お腹がすいてきた。
目の前の料理が私を誘っているようにしか見えない。
「だったら、お嬢ちゃんも買えばいいんじゃないか」
「私、お金持ってない。そうだ、私は冒険者ギルドの受付………」
ああ、よだれがでてくる。
思考が止まる。
人間の料理にこんな魔力があったなんて。
恐ろしい、恐ろしい。
「ねぇ、もしかしてこの子」
「ああ、もしかしたら仕事を持ってきた子かもしれないな」
魔導士の女性冒険者と騎士風の男性冒険者が何か話しているみたい。
……においだけ嗅いでいても、虚しくなるだけだなぁ~
よし、さっさと冒険者になって、仕事をしよっと。
「ねぇ、冒険者ギルドの受付ってどこ?」
「あら、やっぱり依頼をしに来たのね。私が案内するわ」
魔導士の女性冒険者がなんかよくわからない立候補をする。
うん、場所だけ教えてもらえればいいんだけど………
「それに、依頼の相談なら、私たちが乗るよ。私たちだって、それなりの冒険者なんだから!」
『ベルゼさま』
どうしたの、ベルフェ?
『おそらくこの人間は、ベルゼ様が冒険者ギルドに仕事を依頼しに来たんだと思っているようです』
なるほど、このウザったいテンションも頷ける。
うう、それよりもいい匂いに耐えられそうにないよ。
「……お嬢ちゃん。食べるか?」
「え、いいの!」
「ああ、これをお食べ!」
「おじちゃんありがとう」
「お、おじ……まぁいいや」
騎士みたいな男性冒険者から料理をもらった。
オムレツって言ったかな。
パクッと一口食べてみて、涙がでた。
ああ、あの天魔戦争時代からおいしい料理に出会っていれば……
いや、それもないか。
だって、悪魔は本能的に虐殺とか好きだしね。
本能的に喜ぶことに飽きてしまう前だったら、例えおいしい料理にであっていたとしても、戦争をしていたよ。
美味しい料理を作る人たちだけ保護したと思うけど。
それにしても、このオムレツってやつはすごく美味しい。
卵をふわっと焼いたやつみたいで、中にはチーズなど入っている。
「お、お嬢ちゃん。泣くほどなんて、よっぽどの事があったんだな」
「うん。こんなにおいしい料理……あまり食べたことがないから……」
「なんて不憫な……。困ったらおじちゃんたちに頼りなさい」
「うん。わかった!」
「よしよし」
なんか頭撫でられた。
でも、ちょっぴり嬉しい気持ちになる。
なぜ?
まぁいいや。
本来の目的である冒険者の登録をさっさと済ませよう。
「じゃあ、受付に行きましょうか」
「うん!」
女性冒険者の後についていって、受付に来たのはいいんだけど……
受付が高い!
跳ねて、ギリギリで窓口を覗けるぐらいかな。
私にはつらいよ。
この時ばかりは、悪魔に生まれたことを恨むよ。
魔界には、一つの役割がある。
それは、共通界で溜まった悪意、憎悪、憤怒などの負の感情を押さえ込む役割。
いわば、ゴミ箱だね。
汚い感情は魔界に捨てましょう的な感じ?
そして、魔界の中で、渦巻く混沌とした負の感情たちは、一種のエネルギーとなる。
膨大なエネルギーから、ピョコっと出てきたのが、私たち悪魔なわけ。
つまり、悪魔って一種のエネルギー生命体みたいな感じなんだよね。
私の場合は、魔界の機能を一部もって生まれた特別個体で、受肉も早い段階でしたんだけどね。
こんな生まれ方をする悪魔だからかな?
まったく成長しないの!
生まれた姿のまま、永遠を彷徨う。
まぁ、浄化とかされると消滅するんだけど、私クラスになると難しい。
残念なことに、永遠のお子様体型を得てしまったよ。
だから、この高い受付を見ていると悲しくなる。
お子様用の受付も作ってよ!
「お嬢ちゃんにはちょっと高いかな?。抱っこしてあげる」
「え、そんなのいいよ」
「ほら、遠慮しないの」
私は、女性冒険者に抱っこされる。
女性冒険者から見たら、子供を抱っこしている風に思っているんだと思う。
だけどね。
私からすると、生まれて何千年も生きている私が、ちょっと背が高いだけの子供に抱っこされている気分になるよ。
悲しいかな、私は永遠の子供だってことを、強く感じる瞬間だったよ。
「お嬢ちゃん。冒険者ギルドになんの用かな?」
「私、冒険者になりたいの!」
私の一言で、女性冒険者も、受付嬢も、酒場で飲んでいる冒険者たちも黙り込んだ。
ちょっと声が大きすぎたのかな?
でも、周りの冒険者たちの、嫌悪するような目線が気になる。
さすがに、女性冒険者さんは……って怖!
お化けもびっくりするほど、怖い顔している!
あれ、私変な事言ったかな?
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