家族に愛されすぎて困ってます!
30話 いるはずのないかまいたち
 俺は風呂場へ続くドアを思い切り開けたーー
 そこにはーー裸の母さん、裸の姉、裸の妹だった。
 まぁ、それもそうか、だってお風呂だもん。
 大きい湯船からの湯煙で母さん達の裸体ははっきりとは見えないが、みんな別々の美体をもっていた。
 それぞれがそれぞれの大きさの胸をもち、きめ細かさがある真っ白な肌に、出るところはしっかりと出ていて、引っ込むところも引っ込んでいる。
 健全な男子高校生ならこう思うだろう。
「ここは......天国か?」
「え?春ちゃんどうしたの?」
「え......?」
「なんか春くん、ここは天国か?とか言ってたよ」
 し、しまった!俺は無意識のうちに思っていた事を声に出してしまったようだ。
「え、えーと、今のは......」
 必死に、「母さん達の身体が綺麗だったから!」以外の理由を探した。
「もしかして......お母さんの身体がそんなに美しかったー?」
 母さんはからかうような口調で言った。
 何故、母さんだけなのかは触れないでおこう。
「ち、違う!さ、さっきのは、その......」
 事実、母さん達の美体に見とれていた結果、さっきの発言をしてしまったので言い訳が難しかった。
「か、か......」
「か?かー、何ー?」
「春くーん、正直に言ってみー?」
「春。正直に言ってくれたら、ハグしてあげる」
「たーくん!素直になりなよ!」
「春お兄ちゃん、背中洗ってー」
「か、か......」
 「母さん達の」っと言おうとした手前ーー
「かまいたちだぁー!!」
 俺は外の方を指さした。
「え!?ど、どこ!?」
「きやぁーー!」
「わー、切られるー」
「たーくんー助けてー!」
「春お兄ちゃん、背中洗ってー」
「よし!今のうちだ!」
 俺は即座に風呂場を出た。
 更新ペース落ちます!
 ごめんなさい!!!
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コメント
ハジメ
面白いので更新待ってます
早く続きが読みたいです!
ペンギン
そうなんですか...ペースが落ちるのは残念です...
これからも、頑張ってください!応援しています!
...あと、願わくばですが...もう少し1話分を多くして欲しいてます...