家族に愛されすぎて困ってます!

甘草 秋

25話 温泉街とまな板



「わーい!温泉♪温泉♪温泉!」
「こらこら。車の中で暴れるんじゃないよ」

 これ行く先が楽しみなのか、真子はずっとはしゃぎっぱなしだ。

「春ちゃんと温泉!春ちゃんの裸体をたっぷり楽しんじゃうぞ〜」
「温泉に行く目的が違うぞ、母さん」
「春くん!一緒に温泉入ろうね♡」
「入りません!」
「えー」
「春。私、今日のために少しダイエットしたの」
「瑠奈姉は最初からウエストが締まってると思うけど」
「は、春のエッチ......私の裸見たのね」
「この前、お風呂に割り込んで来たの姉さんだよね!?」
「たーくん!私のボディを見て、鼻血出さないでね!」
「姉の裸に興奮なんかしたら、弟失格だよ!」
「春お兄ちゃん!絵本持ってきたから読んで!」
「おう、いいぞ。えーと......」

 まったく、俺の可愛い妹は......。
 ......ん......?なんか、どっかで見た気が......

「お兄ちゃんの部屋から見つけた本だよ♪」
「俺のトップシークレットがぁぁぁあぁあ!!」

 近衛家はいつだって騒がしい。






「ふぅ〜着いたね」
「うん!」

 俺が今来ているところは、とある温泉街。
 全国でも有名な温泉の名所で、足湯は無料で入れるし、湯もみの体験なども出来る。
 温泉以外にも豊かな自然に囲まれた景観を眺めるのも醍醐味の一つだ。
 そして、俺個人としては、この湯畑が見たかった。
 温泉街の中心に大きくあるこの施設は、温泉の成分である湯の花の採取や湯温の調節などをしている。

「なんか、ちょっとくさーい」

 その湯畑から香るこの独特の匂いこそ、この温泉街に来た実感が湧くんだ!

「泉質に硫黄を使ってるからね。真子には、少しつらいか」
「ぶー、お兄ちゃんが子供扱いした。だ、大丈夫だもん!真子、子供じゃないから大丈夫だもん!」
「そうかそうか。大きくなったなぁ真子」

 頭を撫でると、気持ちよさそうな顔をする。真子をなでなでし過ぎて、俺はなでマスターになってしまうかもしれない。

「やっぱり、休日だから少し混んでるわね」

 有名な観光名所とあって、外国人の観光客も多いようだ。

「わーはっはっ!!人がゴmっ!!」

 親父の発言は母さんのボディブローによって止められた。ナイス、母さん。

「お父さん、変な事言わないでね」
「ず、ずびばぜん......」

 腹を抱える親父は放っておこう。

「ほらほら、春くん!一緒に足湯入ろ!」
「ま、まぁ、足湯なら大丈夫か」
「私も入るわ」

 靴と靴下脱ぎ、ズボンの下を少しまくって、お湯に浸かる。

「はぁ〜気持ちぃ」
「これは良いわね」
「う、うん。温まるね」

 右に瑠美姉、左に瑠奈姉と俺は双子に挟まれ、ドキドキしながら足湯を満喫していた。

「ちょ、ちょっと!?」
「どうしたの?春くん」
「そ、その近すぎないかな......」
「いいじゃん。姉弟なんだし」
「いや......その、あ......当たってるし」

 俺の右腕には瑠美の爆弾2つの感触と体温がダイレクトに伝わっている。

「もう、春くんのスケベ......」
「あは、あはは......」
「むっ」
「......あ、あの......瑠奈姉さんや」
「何」
「何って、当たってるんだけど......」
「春のエッチ......」
「まな板が」
「ふんっ!!」
「痛い痛い痛い!!!ごめん!冗談だから!関節技をきめないでくれーーー!」








ーー作者から



 本日は頑張って2話あげてみました。どうだったでしょうか。
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 よろしくお願いします!


では、また。

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コメント

  • ペンギン

    お疲れ様です!面白いです!
    これからも、頑張ってください!応援しています!

    2
  • 西東 北南(さいとう ぼくなん)

    面白かったです!

    2
  • 甘草 秋

    皆さん、コメントありがとうございます!これからも頑張ります!

    4
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