家族に愛されすぎて困ってます!

甘草 秋

5話 高校の友達


「じゃあまた、里姉」
「うん。気をつけてね、我が弟よ」
「お、おう......」

 なんかキャラ変わってね?
 まぁいいか......。

「よしっ!今日も一日頑張りますか」

 里姉と朝の通勤ラッシュの満員電車を耐え抜き、学校の玄関で別れる。
 ......やっぱり、里姉麻薬かなんか使ってる?......あの変わりようは詐欺くさいんですけど......
 そんな事を考えているとー

「ーよっ!春鷹!(ドスッ)」
「痛っ!朝イチで人を殴るなよ。亜紀斗」

 俺に、いきなり肩を叩いて来たこいつは白野しらの亜紀斗あきと。俺の親友だ。
 金髪でサッカー部のエース。おまけに顔まで良い。正直言って、男の敵だ。隣で歩いているとより一層俺が地味に見える。......トホホ。

「ごめんごめん。朝の挨拶だよ」
「日本の挨拶はそんな暴力的じゃないぞ」
「まぁまぁ細かい事気にすんなよ。早く教室行こうぜ」
「ったく。朝から元気だなぁ」

 俺と亜紀斗は同じクラスで1年3組が教室だ。いつも賑やかで、男子のみんなとはよく休日に遊んだりしている。
 今日も教室は朝から賑やかだ。

「みんなおはよー」
「おっ!おはよう近衛」
「おはよう。柔風」

 教室に入り、一番最初に話しかけて来た女子は、柔風やわかぜ 優奈ゆうな。最近話すようなった女子で、肩にかかるくらいの長さの茶髪が特徴的だ。

「おはよう。近衛君」
「あ、ああ、おはよう。大星おおほし

 次に挨拶してくれたのは、大星おおほし 紗南さな。ロングの黒髪がとても似合っている。落ち着いていて、みんなに優しい。柔風と大星は幼馴染らしく、いつも二人でいる。
 俺の席は、窓側の一番後ろ。その前が亜紀斗。隣が柔風と大星だ。席が近いこともあって、よく4人で仲良く話している。

 時刻は8時。もうすぐ朝のホームルームが始まる。

「はぁ〜いみんな〜。席着いてね〜」

 柔らかい口調で教室に入って来たのは、俺たち3組の担任の宇佐美先生だ。優しい先生でもあり、生徒からは一部人気がある。自称20代らしい。

「今日の朝のホームルームは出席確認だけして、体育館に移動で〜す」
「あれ?なんかあったけ?」「知らなーい」「めんどくせぇ〜」「体育館とか暑そうだなぁ」「先生。可愛い、、」

 え?何今の?可愛いとか誰か言ってなかった?

「もうすぐ校内・・文化祭だからね〜。その話をすると思いま〜す」

 文化祭か〜。高校入って最初の行事だし、楽しみだなぁ。

「それじゃあ、出席確認をしま〜す」

 宇佐美先生が順番に名前を呼び、出席確認が終わる。

「終わりました〜。みんな、移動開始〜」 

 ズラズラとみんな教室を後にし、体育館へ移動する。

「なぁなぁ文化祭だってよ。何やるんだろうな」

 亜紀斗も楽しみで仕方ないみたいだ。

「それはみんなで決めるんだよ」
「そっかそっか。じゃあ......サッカーなんてどうだ?」
「教室でサッカーってダサすぎるし、無理があるぞ」
「え〜。なんか楽しそうじゃん」
「楽しめるのはお前だけだろ」

 こいつはサッカーを頑張りすぎて、頭がサッカーのことしか考えられない馬鹿になってしまった。もうこいつはダメだ。手遅れだ。
 柔風達にも聞いてみよう。

「柔風と大星は、文化祭で何がしたい?」
「うーん。そうだなぁ......メイド喫茶......とか?」
「良いね良いね!メイド喫茶。男のロマンだね〜」
「私もメイド喫茶が良いな。メイド服とか......着てみたいし......」

 へぇ。大星もメイド喫茶とか興味あったんだ。
 大星がメイド服着たら、可愛いんだろんな〜。グヘヘへへ。
 おっと、いけない。危うくメイド服に興奮してしまう変態になるところだったぜ。

「は〜い。みんな座って〜」

 ぐだぐだと話していたら、いつの間にか体育館に着いていた。宇佐美先生が適当に座るよう呼びかけている。
 俺が通う楽大らくだい高校はかなりゆるい学校だ。それに体育館がめちゃくちゃでかく、集会などで体育館を使う場合、適当に座ればOKなのだ。

「そろそろ始まるなぁ」

壇上の横にいる年老いた先生がマイクをとる。

「えーそれでは、これから全校集会を始めます」














ー今日はここまで!


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コメント

  • seabolt

    面白いです

    2
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