最初で最後の無法地帯

こむぎ子

遭遇

神社だったから、神様だったら良かったものなのだけれど、どうやらそういう出逢いでは無さそうだ。


私は諫名(いさな)。
高校二年生。受験も来年に控えて少し緊張感の沸く初夏、英検の準二級受験を受けることとなり、学校の帰り道近くの神社に寄った。
元々学校が山の途中にあるような場所で、周りもちょっとした山がいくつかあった。
私はそんな自然が好きだった。
時々理由もなく山の中を探索してはけもの道を歩いた。
そんな感じで、その神社のある山とも少し身近な存在に感じていた。
長い階段を登り、神社にお参りをして、さて今日は大人しく帰ろうか
とも行かず、そのまままた飽きない探索を始めた。
何度来ても自然は変わるものである。と私は思う。落葉の数、色、昨日は咲いていなかった花等、日毎に彼らは姿を変えていく。
それらを探し見つけるのに時間を費やしてもたぶん支障は出ないだろう。…祈ったし大丈夫。
そんなこんなで整備されていない道らしき道を歩いていくと、ふと見慣れぬ祠を見つけた。こんな所に祠なんてあったのだなと関心を持っていると
「おやおや…。」
と声がした。振り返った時、一瞬にして目を奪われた。
そこに居たのは、まさに異形、人外、なんて言葉がよく似合うナニカだったのだ。

「最初で最後の無法地帯」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く