男の娘、転生してもやっぱり自分を貫く

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#10 まあ、次は男友達かなぁ?

「…………うまうま♪」

「にしてもまさかレアちゃんがレミナント家の人だなんて思っても見なかったわぁ。まさかさっきまで普通に話してた子が貴族だなんて………………。」

今日は前回の雑貨屋に居た三人の少女の元に一週間振りに遊びに来ている。

「うーん。そうゆうものなのかなぁ?」

「うん。お母さんもビックリしてたよ?貴族様になんてイタズラをしてしまったんだ!って。ってかよくそんな格好してるのをよく伯爵様は許してくれてるね。普通の家庭でも中々赦してくれないと思うけど、更に貴族だったら尚更赦してくれないと思うよ。」

「家はお母さんが凄い寛容なの!お父さんは苦笑いだけどなんとか赦してくれてるよ。」

あー、まあ貴族なら他の貴族とのパーティーとかもあるんだろうし、男尊女卑のこの世界で女装している息子なんて恥さらしもいいところなのかなぁ?
とはいえ、私にも世界一可愛くなるという目標があるのだ!
引くことなどできない!
お父さんには悪いけどあまり迷惑をかけてしまうようなら、家を出てしまおう。

「ふーん。そうなんだ。ってかさっきからアリア食べてばっかりじゃなくてレアに礼をいいなよ!」

アリアちゃんはさっきから私が持ってきたクッキーをモグモグしている。
カナリアちゃんに注意されるとこっちを向いてきた。

「………クッキーうまうま♪……ありがとう。」

「ど、どういたしまして。気に入ってもらえたら作った甲斐があるよぉ。」

さて、今日も少しお話したし、今日の目的を話そう。

「それで今日はお願いがあってきたんだけど、私こう見えて男だよね。だから男友達も欲しくてこの辺で男の子かが居るところってない?」

「えー!男の子!あいつらを野蛮だしレアちゃんは一緒に遊ばない方がいいよ!」

カナリアちゃんがそう言う。

「あー、そういえばカナリアちゃんはオルドと幼なじみだもんね。仲良いのにそんなこと言っちゃって。」

「バカ!ノンナ。あいつとはそうゆうのじゃないよ。アイツらったらいっつも馬鹿みたいなことしかしないじゃない。もうちょっと落ち着きをもってほしいわ。」

「へえ!そのオルドっていう人が男の子達の纏め役なの?」

「まあ、纏め役って言うよりはお山の大将って感じね。」

カナリアちゃんの言ってる雰囲気的に照れ隠しっていうよりは、手のかかる弟って感じの言い方だなぁ。
うーん。なんか可愛い性格なのかなぁ?
アリアちゃんはどう思ってるんだろうか?

「……モグモグ………………?」

アリアちゃんは私の目線に気付くと手を止めてこっちを見てから首を傾げてる。
アリアちゃんは全く興味ない感じかな?
ってかアリアちゃんは小動物みたいで可愛いなぁ。(*≧з≦)

「じゃあ、そのオルドって子のところまで案内してもらえない?」

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