クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

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233話 走竜

今は走竜に乗り、人攫い達が居るであろう村に向かっている。

「…………フイルミナから……常識外れの人達とは聞いてたけど………。……まさかここまで…………。」

ネルメアさんが珍しく無表情の顔を崩し、顔が強張って苦笑いした表情になっている。
ガレンディアを出る際に発生した走竜の足りない問題、一匹分は二キスが城門を抜けた後[擬人化]を解いて[アイテムボックス]に入ることで解決した。
だけど……もう一匹分は…………、どうにもならなかった。

「あはは…………。まあ戦力としては期待してください。」

「ヒスイ?お疲れてますか?そろそろ変わりますよ?」

「まだ大丈夫よ。変わってもらう時に言うわ。」

「すいません皆さん…………。私も変われたらいいんですが…………。」

「同じくだ。私では到底できそうにない。」

それなのにこの場には、6人全員いる。
僕らの見つけた解決手段は単純明快、走竜が足りなければ走ればいい。
ということで実際に走竜とともに走ってみて、同じ速度で走れたのは僕とリリア、そして以外にもヒスイ。
ガレンディア出てからこれまでの40時間、三人で5時間ごとに交代しながら食事や軽い睡眠を除いて常に走っている。
40時間の長丁場となれば、さすがの走竜も体力がなくなったらしく、10時間ほど前に大きな街に寄って走竜を乗り換えたがその街には4体しかいなかったので今は僕とヒスイの二人で走っている。

まあネルメアさんが呆れるのも分かる。
この走竜の移動速度、測定器具がないから正確な速度は分からないけど高速道路の車並みの速さを30時間も維持していた。
地球の陸上で最も早い動物であるチーターですら最高速度を維持ぜきるのは15秒前後だとか?その最高速度に匹敵する速度を30時間維持できる魔物と同じ速度・持久力で走れる人間なんて常識外れもいいとこだろう。
スィヨンさんも物理よりのステータスだが走竜に並列走行できたのは2分ほどでバテバテになってた。
でも、多分本気で走ったらこの走竜もぶち抜いてはしれそうなんだよなぁ~。
今でも結構余力あるし…………特にリリアさん。

「そろそろ………着く……。」

「中々デカいわね!!国の真ん中になると違うもんなのね」

今向かっているのは王都、なぜ王都向かっているかというと事前に王都ではフイルミナ達が情報収集をしていたからだ。

「[テレパシー]も繋がった……、まだ人攫い達は帰ってきてないらしい。…………間に合った。」

以前話に聞いたネルメアさんの[テレパシー]、スキル保持者の半径10km内に予め魔印を付けていたすきるスキルレベルに応じた人数と会話出来るもの。
他にも色々あるが今回はこの効果しか使えない。
ネルメアさんはスキルレベル5で10人同時に会話出来るらしい。
ラインのグループ通話みたいなものではなく、あくまでも魔印をつけた人間はネルメアさんとしか会話できないものらしい。
まあ、電話の概念のないこの世界では特殊な器具もなしにリアルタイムで会話できれば十分だろう。

城門を抜け街に入るとネルメアさんは一目散に大通りから裏路地に入っていく。

「…………こっち……フイルミナ達は…こっちの宿にいる…………らしい……。」

そのまま5分ほど街の裏路地を進んでいくと、古びた宿に入っていく。

「おっ来たな。ずいぶん早い到着流石だな。」

そこにはフイルミナさん以外の【先読みの瞳】のメンバーと思われる人たちがいて、人間や犬人族、狐人族、鳥人族、エルフ、そしてお尻から太い……腹?というのだろうか?昆虫節のおなかが生えた女の子もいる。
……おそらく虫系の亜人だとは思うけど……。
こうして見ると結構かわいいかも。

「結構急ぎましたからね。」

「ネルメアから[テレパシー]で聞いたぞ。走竜と並走して走ってきたんだって?………………まあいい。時間もないし、早速村へ急ごう。」
    

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