クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
231話 集めた情報
冒険者ギルドでの話を終えてから時間を潰して鬼灯亭に戻る。
僕の部屋の前に来ると中から話し声が聞こえる。
「はぁ~、一応理解はしましたが、もし美月様に好意を抱いたなら直ぐに言ってください。」
「だから無いと言っているだろう?………美月殿自体を嫌悪している訳じゃないが、人間と結婚するつもりはないよ。」
うわぁ~入りずらい。
「ただいま。」
「あ………も、もうおかえりですか!?」
「どれだけ話してたか知らないけど、もう16時だよ?」
「あっ…いつの間に……。」
夕食後、今日フイルミナさん達と話した内容を共有する。
「なるほど………かなり規模の大きな相手なんだな………。ソミア……無事だといいが。」
「…………すみません。美月様が真面目にスィヨンさんの妹さんを探していたのに私は………。」
「いやいや、僕も冒険者ギルドで時間を潰していた時に偶然フイルミナさんと会っただけだからね。………スィヨンさんの焦る気持ちもわかるけどフイルミナさん達が情報を集めるまで少し待ってほしい。」
スィヨンさんの様子が少し落ち着いていない様子だ。
「………すまない。焦ってる気持ちはあるが、一人でどうにか出来るとは思っていない。今は待つ。」
まあ実の妹が攫われている状況で中々落ち着いていることは出来ないよな。
今まではガレンディアに来てクエストだったりをしていたから気持ちも紛れるだろうが、今日の
様に休みの日であればより焦りを感じるのかもしれない。
それから数日間、その間に僕・リリア・ヒスイ・エミリアさんはCランク、二キス・スィヨンさんはEランク冒険者になった。
レンの奴は新人である二キスに一瞬で追いつかれてかなり焦っているらしい。
スィヨンさんの妹、名前はソミアちゃんと言うらしいが、ソミアちゃんの行方に関する有益な情報は出てきていない。
というのも依頼を受けてくれた【先読みの瞳】のフイルミナさん達が街を出ていたからだ。
スィヨンさんの様子を見ていると、ソミアちゃんの捜索に何も協力できていないことが落ち着かないらしく、クエストばかりを受けて気持ちを落ち着かせようとしているように見えた。
僕らもスィヨンさんの気持ちを尊重して、体調を崩さない範囲ではそれを手伝っていた。
しかし、ようやくネルメアさんがガレンディアに帰ったようで、鬼灯亭の僕らの部屋を訪ねてきた。
「………ども………美月以外は初めまして……………私はネルメア…。」
「ああぁ。貴女がネルメア殿か!私はスィヨンという。クエストを受けてくれてありがとう。」
「………………構わない。私達は報酬の為にやってるだけだから………。」
報酬はそこまで大したことないのにスィヨンさんの気を付かっているようだ。
「それよりも早速質問………。貴女はなんで妹が攫われたと分かった?………………攫われる場面に……遭遇した?」
「違う。ソミアが居なくなってから私達が大樹海の中を捜索した。………そのときに黒ずくめの集団に遭遇したんだ。奴らの姿から良くないことをしようとしていることは理解できた。私達が攻撃を仕掛けると奴らは抵抗してきた。その時「ちっ!もうバレたか!まだ二人しか捕まえてねえのによ。」って言ってたんだよ。奴らの実力はかなりのもので木々に囲まれた地形で戦ってたから有利に戦えていたが、奴らが撤退しだしてからは見失ってしまった。それ以降は奴らの姿を探したが見つけることは出来なかった。」
「…………なるほど。……疑問が一つなくなった。」
今のスィヨンさんの言葉に何らかのヒントがあったんだろうか?
「………まずは相手の情報だけど、………………オルトロスでほぼ間違いない…………。」
オルトロス…………たしかダレン王国王都の娼館街の元締めだという話だった。
「私たちは最初にガレンディア周囲の村々を回って情報を集めた………………。猫人族が見つけれないということは……もう……大樹海にいない可能性が高いから………。人攫いなんてする連中が…ガレンディアのような大きな街によるとは思えない……………だから小さな村を巡った…。すると幾つかの村から上がってくる情報に………幾つかの……類似点があった。…………その一つは3人組の冒険者が二十数日~数日前に………村に訪ねてきた…ということ…………。用もなければ小さな村に冒険者なんてめったに来ない……どの村の人間もよく覚えてた。」
「どういうことだ?私たちが遭遇した奴らは少なくとも十人以上いたぞ?」
「説明するからちょっと待ってて…………。まず私たちはその情報を得て……最初は………食糧調達の為に……冒険者と偽っていたのかと思った。…………でも詳しく聞いてみるとその三人組…………どの村でも村人から依頼を受けて……村の為に魔物を討伐したりしていたみたい………。当然報酬はもらってたみたい………でもそれはちょっとした食料と金銭程度…………かなりの格安で………冒険者が利益を求めてないのは明白だった……。」
「それなら人攫いじゃないんじゃないか?人攫いなら報酬ももっとがめつく請求しそうなもんだが?」
ネルメアさんの話に疑問を持ち、つい、そう呟いてしまった。
「そう…………私達も推測が外れてたか………と思って一から……捜索を見直そう…………としたんだけど、………違和感に気づいた…………。情報を整理してみると………冒険者達は立ち寄った全ての村で………村を襲っていた魔物を倒していた………。どう考えてもおかしい……作為的なものを感じた………。さらに詳しく調べると全ての村でゴブリンに襲われて村人が死んだという事実を知った。」
僕の部屋の前に来ると中から話し声が聞こえる。
「はぁ~、一応理解はしましたが、もし美月様に好意を抱いたなら直ぐに言ってください。」
「だから無いと言っているだろう?………美月殿自体を嫌悪している訳じゃないが、人間と結婚するつもりはないよ。」
うわぁ~入りずらい。
「ただいま。」
「あ………も、もうおかえりですか!?」
「どれだけ話してたか知らないけど、もう16時だよ?」
「あっ…いつの間に……。」
夕食後、今日フイルミナさん達と話した内容を共有する。
「なるほど………かなり規模の大きな相手なんだな………。ソミア……無事だといいが。」
「…………すみません。美月様が真面目にスィヨンさんの妹さんを探していたのに私は………。」
「いやいや、僕も冒険者ギルドで時間を潰していた時に偶然フイルミナさんと会っただけだからね。………スィヨンさんの焦る気持ちもわかるけどフイルミナさん達が情報を集めるまで少し待ってほしい。」
スィヨンさんの様子が少し落ち着いていない様子だ。
「………すまない。焦ってる気持ちはあるが、一人でどうにか出来るとは思っていない。今は待つ。」
まあ実の妹が攫われている状況で中々落ち着いていることは出来ないよな。
今まではガレンディアに来てクエストだったりをしていたから気持ちも紛れるだろうが、今日の
様に休みの日であればより焦りを感じるのかもしれない。
それから数日間、その間に僕・リリア・ヒスイ・エミリアさんはCランク、二キス・スィヨンさんはEランク冒険者になった。
レンの奴は新人である二キスに一瞬で追いつかれてかなり焦っているらしい。
スィヨンさんの妹、名前はソミアちゃんと言うらしいが、ソミアちゃんの行方に関する有益な情報は出てきていない。
というのも依頼を受けてくれた【先読みの瞳】のフイルミナさん達が街を出ていたからだ。
スィヨンさんの様子を見ていると、ソミアちゃんの捜索に何も協力できていないことが落ち着かないらしく、クエストばかりを受けて気持ちを落ち着かせようとしているように見えた。
僕らもスィヨンさんの気持ちを尊重して、体調を崩さない範囲ではそれを手伝っていた。
しかし、ようやくネルメアさんがガレンディアに帰ったようで、鬼灯亭の僕らの部屋を訪ねてきた。
「………ども………美月以外は初めまして……………私はネルメア…。」
「ああぁ。貴女がネルメア殿か!私はスィヨンという。クエストを受けてくれてありがとう。」
「………………構わない。私達は報酬の為にやってるだけだから………。」
報酬はそこまで大したことないのにスィヨンさんの気を付かっているようだ。
「それよりも早速質問………。貴女はなんで妹が攫われたと分かった?………………攫われる場面に……遭遇した?」
「違う。ソミアが居なくなってから私達が大樹海の中を捜索した。………そのときに黒ずくめの集団に遭遇したんだ。奴らの姿から良くないことをしようとしていることは理解できた。私達が攻撃を仕掛けると奴らは抵抗してきた。その時「ちっ!もうバレたか!まだ二人しか捕まえてねえのによ。」って言ってたんだよ。奴らの実力はかなりのもので木々に囲まれた地形で戦ってたから有利に戦えていたが、奴らが撤退しだしてからは見失ってしまった。それ以降は奴らの姿を探したが見つけることは出来なかった。」
「…………なるほど。……疑問が一つなくなった。」
今のスィヨンさんの言葉に何らかのヒントがあったんだろうか?
「………まずは相手の情報だけど、………………オルトロスでほぼ間違いない…………。」
オルトロス…………たしかダレン王国王都の娼館街の元締めだという話だった。
「私たちは最初にガレンディア周囲の村々を回って情報を集めた………………。猫人族が見つけれないということは……もう……大樹海にいない可能性が高いから………。人攫いなんてする連中が…ガレンディアのような大きな街によるとは思えない……………だから小さな村を巡った…。すると幾つかの村から上がってくる情報に………幾つかの……類似点があった。…………その一つは3人組の冒険者が二十数日~数日前に………村に訪ねてきた…ということ…………。用もなければ小さな村に冒険者なんてめったに来ない……どの村の人間もよく覚えてた。」
「どういうことだ?私たちが遭遇した奴らは少なくとも十人以上いたぞ?」
「説明するからちょっと待ってて…………。まず私たちはその情報を得て……最初は………食糧調達の為に……冒険者と偽っていたのかと思った。…………でも詳しく聞いてみるとその三人組…………どの村でも村人から依頼を受けて……村の為に魔物を討伐したりしていたみたい………。当然報酬はもらってたみたい………でもそれはちょっとした食料と金銭程度…………かなりの格安で………冒険者が利益を求めてないのは明白だった……。」
「それなら人攫いじゃないんじゃないか?人攫いなら報酬ももっとがめつく請求しそうなもんだが?」
ネルメアさんの話に疑問を持ち、つい、そう呟いてしまった。
「そう…………私達も推測が外れてたか………と思って一から……捜索を見直そう…………としたんだけど、………違和感に気づいた…………。情報を整理してみると………冒険者達は立ち寄った全ての村で………村を襲っていた魔物を倒していた………。どう考えてもおかしい……作為的なものを感じた………。さらに詳しく調べると全ての村でゴブリンに襲われて村人が死んだという事実を知った。」
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