クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

TNKt_k

218話 帰還

「ここが人間の街………。」

街道から城壁が見える。

「おい。我々は耳や尻尾を隠さなくていいのか!?」

リョンさんがテッシィさんに聞いている。

「うーん?別にこのままでいいウサ。この街で獣人差別は殆ど無いウサよ。全くではないウサけど………。セレン、あそこは特に酷いウサね。」

その言い方は行ったことがある人の言い方だな。
ここまでだと逆にセレン聖教国は気になってくるな。
異世界の闇の部分を見ておくことも今後の異世界での活動に役立つ気はする。

ようやく街に帰ってこれた。
初めにこの街に来たときにお世話になって門番のギムルさんが門の前に居るのが見える。


「お疲れ様です。」

「おい大丈夫か!? Sランク級の魔物が出たって聞いたが!」

「なんとかなりました。後、後ろにいる彼女を街の中に連れ帰ろうかと思うんですがいいですか?」

「そちらの猫人の嬢ちゃんは樹海の?……まあ、なんにせよお金さえ出せば犯罪者以外は入っても問題無い。」

ついでにニキスも獣人族の人と言うことにしたから三人分の通行料だ。
これからはニキスには常に[擬人化]を使用していてもらおう。

門を潜り抜け街に入る。

「これは石?これを全て切り出すのは………。」

「なるほどな……。これ程人間の文明は進んでいるわけか。」 

リョンさんとスィヨンさんは街の様子に見いっている。

「私達は冒険者ギルドに戻るよ。美月やリリア達との冒険楽しかったよ。久しぶりに命張って冒険したよ。暫くこの街でゆっくりさせてもらう予定だ。何かあれば冒険者ギルドにでも伝言を頼んでくれ。」

「楽しかったウサ!また一緒にしようウサ!」

「あぁ……。ギルド長には事情を伝えておくが君達の口からも伝えておいてくれよ?」

そう言ってフイルミナさん達も帰っていった。
さてどうするべきか。
このままギルド長に報告しに行ってもいいけど、リョンさんも多分ギルド長に用事があるみたいだし。
だけど、今はフイルミナさんも報告中なんだろうし、リョンさんも初めての街に緊張してるだろうし、リラックスしてから方がより話し合いもしやすくなると思う。

「取り敢えず皆でご飯でも食べますか?」

「そうだな。わたしもスィヨンも人間の生活は知らない。参考までに教えてもらえると助かるよ。」

それなら品のある喫茶店と言うよりは大衆食堂が良さそうだな。
冒険者ギルドの周辺にあって冒険者の溜まり場になっている食堂に向かう。
中に入るとビルさんとヘンリーさんがいる。

「あれ?お二人とも昼間からサボりですか?サリーさんやアリスさんに怒られますよ?」

「おいおい。帰ってきてたのかよ!」

「てかひどい言いぐさだな美月!情報収集に決まってんだろ?仕事の一環だよ。」

物は言いようだな。
二人の向かいのテーブルに腰掛けながら話し掛ける。

「情報収集の成果は出たんですか?」

ビルさんは耳に口を近付け僕だけに聞こえる声で囁く。

「………ここだけの秘密だぜ?ここのウェイトレスの一人のネルちゃん。実はEカップだ。」

「あと、オーダーで呼び掛けて振り返った時に高確率でおっぱいがたゆんたゆんする。感服だぜ?」

ほーお。
おっぱいがたゆんたゆんか………素晴らしい情報だ。
リリアやエミリアは意味が分からず頭の上に?が浮かんでいる。
早速堪能させてもらおうか。
なぁ~に店に入っても注文するだけの当たり前の行動だ。
誰にも僕を止めることはできない。
良く周りを見てみると同じ目的らしい客が沢山居る。

「すいませ~ん!注文いいですかぁ~。」

店の空気が引き締まる。
客全てがウェイトレスのネルさんに視線を向けが神経を集中している。

「はぁ~い!ちょっとお待ち下さぁ~い♪」

勢い良く振り返ったネルさんの胸が遠心力で揺れる。
2つの果実が上下左右に暴れまわっていた。
その圧倒的な暴力的光景に客の半数近くが放心状態になっている。

「あっ!もしかして初めてさんですか?」

「え?まあ、そうですが?」

「あー!嬉しいです。いつも常連さんばかりなので初めての方が来られると直ぐ分かっちゃうんですよ!ここの料理美味しいですからね!」

いや、恐らく常連客の95%はあなた目当てだと思います。
ネルさん天然そうだから気付いて無いんだろうな。
適当に注文を済ますとネルさんは厨房に戻っていった。

「それで、そっちの二人がここにいるってことはレッドオーガ達は倒したのか?」

「どうも、その節はうちのスィヨンがも迷惑をお掛けしました。」

「いやいや、俺らはなんも気にしてねぇーよ。」

リョンさんは二人に謝っているが、スィヨンさんは膨れっ面だ。
結構この人頑固だよな。

「レッドオーガついては冒険者ギルド長から何らかの形で話があると思うのでそれまでは内緒です。」

「ほぉー。ってことは、キングオーガが居て倒しました。じゃ無いわけか。」

流石はベテラン冒険者。
さっきまでふざけてても、話し方のニュアンスでそこまで読み取れるなんて。

「お待たせしました。ビッグラットのシチューとパン。それにブラックピックのソーセージです。」

「あー、なんだ。外れの方か。」

料理が運ばれてきたが、ビルさんがウェイトレスさんを確認してため息を着く。
外れと呼ばれたウェイトレスさんは、活発そうな長髪の女性でこちらもネルさんに勝るとも劣らない美女だ。
ただなんと言ったら良いのか………体の起伏が乏しい。特に胸が。

ヘンリーさんに外れと呼ばれた美女は怒りを顕にしている。

「あんた殴るわよ!」

「あぁ!悪いついうっかり本音が出ちまった。いゃーカミルちゃんには癒されるなぁー。今日も頑張るぞー。」

メチャクチャ棒読み。 

「あんたなめてんの?殴るわよ。」

「良いじゃねぇか。店の売り上げにも貢献してるし。ネルちゃんの美貌あってのこの店だろ?」

「………………。はぁ。真っ昼間からたった一品の料理と飲み物で三時間も店に居座って売り上げに貢献………いいご身分ですねぇ。ネルは気付いて無いからいいけど通報ものだからね。」


「クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く