クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
208話 鬼
リリアがキングオーガに斬りかかろうとした瞬間、謎の声が聞こえた。
「ちょっと待ってもらおうか!」
その声と共にリリアとキングオーガの間に何かが差し込まれた。
その瞬間耳を劈くような衝撃音がした。
リリアの大剣を受け止めたのはトゲトゲの付いた金属の棒、いわゆる棍棒と言うやつだろうか?
そして棍棒の持ち主は赤髪の美幼女だ。
大人でも持てそうにない棍棒を小学生並みの身長しかない幼女が片手で持っている。
リリアは剣を引くとこちらまで飛び退いてきた。
「かなりの力の持ち主です。全力でこそないものの、かなりの力で攻撃していたのに受け止められましたから。」
あ、そうか。
相手の見た目のインパクトで気付かなかったが、メチャクチャ筋力値が高いリリアの一撃を止めたんだ。
さっきまでキングオーガですら完全に止めきる事の出来なかったリリアの一撃を割り込んで完全に止めた。
実力で言えばキングオーガよりも上と言うことか。
それにしてもこの幼女は一体何者だ?
よくよく見てみれば頭からは2本の角が生えている。
獣人族では無さそうだが?
種族:鬼(特異種)
年齢:4才
性別:女
職業:鬼
level.96
HP:32490/32490
MP:8550/8550 
筋力値:22230 
耐久値:8550  
魔力値:6840 
魔耐値:9405 
敏捷値:11115  
魔法
召還魔法:眷属召還
身体付与魔法:筋力値強化・耐久値強化・敏捷値強化
職業スキル
剛力・鬼力・咆哮・眷属化・経験値搾取
スキル
棒術レベル18・剣術レベル3・掌撃術レベル7・蹴撃術レベル8 索敵術レベル8・振り回し・突き・横突き・スラッシュ・殴打・掌打・跳び蹴り・マナ操作
眷属
オーガ(特異種)・ハイオーガ(特異種)・ナイトオーガ(特異種)・マジックオーガ(特異種)・シャーマンオーガ(特異種)・ブリーストオーガ(特異種)・ソルジャーオー・・・・・・・
称号
魔物キラー・オーガの長
お、おう……………強えぇ…。
[高位鑑定]使ってみたけど思った以上のものが出て来てビビったわ。
てか魔物なのか。
ステータスの情報を見る限りレッドオーガ達をまとめている存在らしい。
通りで本来群れに一体しかいないキングオーガが複数体居たわけだ。
キングオーガより格上の上位種がいたと言うわけだ。
というか、オーガの群れの長に鬼がいると言うことは、オーガから鬼が産まれてきたということか?
…………リリアが、オーガの血取り込んで鬼人族になったことを考えると別におかしいことでもないのかもしれない。
それにしてもやっぱり魔物は基礎ステータスが高いなぁ。
レベルは同じ位でも人間と比べるとかなりの基礎ステータス、その代わりスキルは少し少な目か?
「よくもあたしらにケンカを売ってくれたな。3分割していた群れの一つから救難の報せを聞いて行ってみれば、まさか丸ごと壊滅とはよ。慌てて探したぜ。」
うわー…………。
ロリ声なのに口悪……。
「貴女がこのオーガ達の頭ですか。」
「うわっ口悪、子供の癖に生意気そぉ~。」
口悪くて生意気そうな子供はヒスイ、お前もだ。そして僕もか……。
「よくお前ら持ちこたえたなぁ。こっからはあたしがやってやるよ。」
………正直、困ったなぁ。
レビィアタンのレディアの時も思ったが、相手が物言わぬ凶悪な魔物なら良いんだが、相手が話すことが出来るとなると殺すのは躊躇われるなぁ。
倒した相手を嬲る行為は到底許すことは出来ないが、それさえなければ敵対生物を倒すと言う生物として当たり前の行為だ。
お互いに話し合い、戦わないようにして共存出来るならそれに越したことはない。
…………いや、言い訳はすまい、これは僕が甘いだけだ。
見た目が人間からほど遠いオーガは殺せても、人間の子供にそっくりであるこの鬼幼女を殺すことに罪悪感あるだけなんだろう。
ただその良いかもしれない。
僕は異世界に来たからと言って、人間そっくりで話も出来る相手を躊躇いもなく殺せるようにはなりたくない。
勿論、この鬼幼女が人間を殺すことに快楽を感じ、それを理由に人を殺すのなら、積極的ではないにしろ鬼幼女を殺すことには賛成だ。
だが、まだこの娘がどんな娘かも知らないうちから殺すと決め打ちたくない。
「出来れば争いたくないんだがどうにかならないか?大人しく君らがこの森を離れてくれれば戦う理由はなくなる。」
「な!何を言ってるんですか人間!」
スィヨンさんが僕に向かって怒声を上げる。
言葉にはしていないが、リョンさんや他の猫人族の人達の目も鋭くなっている。
反対にリリアやニキス、エミリアさん達は仕方ないなぁみたいな表情をしている。
「ふん………。この森から出るなどありえん!だが、争いを止めることなら簡単だ。お前らがあたしらの支配下に下るなら考えてやらんこともない。もしくはみっともなくこの森から逃げだすなら見逃してやろう。」
中々どうして話し合いは難しそうだ。
「無理に争う必要はないと思うが……?獣人族と戦えばお前らも被害が出るだろう?」
「この世は弱肉強食。戦えば死ぬこともある。それは種族・仲間の為の英雄的な行為だ!繁栄のためには仕方ない!」
…………話は通用しなさそうだ。
「分かった。じゃあまずは一騎打ちしよう。無駄な死はそっちも望むところじゃないだろう?」
鬼幼女の話から考えるに、こっちが強いことを証明すれば多少話ができるかもしれない。
だからとりあえず、一回叩きのめす。
一騎打ちなら確実に実力を示せる。
話はそれからだ。
「ちょっと待ってもらおうか!」
その声と共にリリアとキングオーガの間に何かが差し込まれた。
その瞬間耳を劈くような衝撃音がした。
リリアの大剣を受け止めたのはトゲトゲの付いた金属の棒、いわゆる棍棒と言うやつだろうか?
そして棍棒の持ち主は赤髪の美幼女だ。
大人でも持てそうにない棍棒を小学生並みの身長しかない幼女が片手で持っている。
リリアは剣を引くとこちらまで飛び退いてきた。
「かなりの力の持ち主です。全力でこそないものの、かなりの力で攻撃していたのに受け止められましたから。」
あ、そうか。
相手の見た目のインパクトで気付かなかったが、メチャクチャ筋力値が高いリリアの一撃を止めたんだ。
さっきまでキングオーガですら完全に止めきる事の出来なかったリリアの一撃を割り込んで完全に止めた。
実力で言えばキングオーガよりも上と言うことか。
それにしてもこの幼女は一体何者だ?
よくよく見てみれば頭からは2本の角が生えている。
獣人族では無さそうだが?
種族:鬼(特異種)
年齢:4才
性別:女
職業:鬼
level.96
HP:32490/32490
MP:8550/8550 
筋力値:22230 
耐久値:8550  
魔力値:6840 
魔耐値:9405 
敏捷値:11115  
魔法
召還魔法:眷属召還
身体付与魔法:筋力値強化・耐久値強化・敏捷値強化
職業スキル
剛力・鬼力・咆哮・眷属化・経験値搾取
スキル
棒術レベル18・剣術レベル3・掌撃術レベル7・蹴撃術レベル8 索敵術レベル8・振り回し・突き・横突き・スラッシュ・殴打・掌打・跳び蹴り・マナ操作
眷属
オーガ(特異種)・ハイオーガ(特異種)・ナイトオーガ(特異種)・マジックオーガ(特異種)・シャーマンオーガ(特異種)・ブリーストオーガ(特異種)・ソルジャーオー・・・・・・・
称号
魔物キラー・オーガの長
お、おう……………強えぇ…。
[高位鑑定]使ってみたけど思った以上のものが出て来てビビったわ。
てか魔物なのか。
ステータスの情報を見る限りレッドオーガ達をまとめている存在らしい。
通りで本来群れに一体しかいないキングオーガが複数体居たわけだ。
キングオーガより格上の上位種がいたと言うわけだ。
というか、オーガの群れの長に鬼がいると言うことは、オーガから鬼が産まれてきたということか?
…………リリアが、オーガの血取り込んで鬼人族になったことを考えると別におかしいことでもないのかもしれない。
それにしてもやっぱり魔物は基礎ステータスが高いなぁ。
レベルは同じ位でも人間と比べるとかなりの基礎ステータス、その代わりスキルは少し少な目か?
「よくもあたしらにケンカを売ってくれたな。3分割していた群れの一つから救難の報せを聞いて行ってみれば、まさか丸ごと壊滅とはよ。慌てて探したぜ。」
うわー…………。
ロリ声なのに口悪……。
「貴女がこのオーガ達の頭ですか。」
「うわっ口悪、子供の癖に生意気そぉ~。」
口悪くて生意気そうな子供はヒスイ、お前もだ。そして僕もか……。
「よくお前ら持ちこたえたなぁ。こっからはあたしがやってやるよ。」
………正直、困ったなぁ。
レビィアタンのレディアの時も思ったが、相手が物言わぬ凶悪な魔物なら良いんだが、相手が話すことが出来るとなると殺すのは躊躇われるなぁ。
倒した相手を嬲る行為は到底許すことは出来ないが、それさえなければ敵対生物を倒すと言う生物として当たり前の行為だ。
お互いに話し合い、戦わないようにして共存出来るならそれに越したことはない。
…………いや、言い訳はすまい、これは僕が甘いだけだ。
見た目が人間からほど遠いオーガは殺せても、人間の子供にそっくりであるこの鬼幼女を殺すことに罪悪感あるだけなんだろう。
ただその良いかもしれない。
僕は異世界に来たからと言って、人間そっくりで話も出来る相手を躊躇いもなく殺せるようにはなりたくない。
勿論、この鬼幼女が人間を殺すことに快楽を感じ、それを理由に人を殺すのなら、積極的ではないにしろ鬼幼女を殺すことには賛成だ。
だが、まだこの娘がどんな娘かも知らないうちから殺すと決め打ちたくない。
「出来れば争いたくないんだがどうにかならないか?大人しく君らがこの森を離れてくれれば戦う理由はなくなる。」
「な!何を言ってるんですか人間!」
スィヨンさんが僕に向かって怒声を上げる。
言葉にはしていないが、リョンさんや他の猫人族の人達の目も鋭くなっている。
反対にリリアやニキス、エミリアさん達は仕方ないなぁみたいな表情をしている。
「ふん………。この森から出るなどありえん!だが、争いを止めることなら簡単だ。お前らがあたしらの支配下に下るなら考えてやらんこともない。もしくはみっともなくこの森から逃げだすなら見逃してやろう。」
中々どうして話し合いは難しそうだ。
「無理に争う必要はないと思うが……?獣人族と戦えばお前らも被害が出るだろう?」
「この世は弱肉強食。戦えば死ぬこともある。それは種族・仲間の為の英雄的な行為だ!繁栄のためには仕方ない!」
…………話は通用しなさそうだ。
「分かった。じゃあまずは一騎打ちしよう。無駄な死はそっちも望むところじゃないだろう?」
鬼幼女の話から考えるに、こっちが強いことを証明すれば多少話ができるかもしれない。
だからとりあえず、一回叩きのめす。
一騎打ちなら確実に実力を示せる。
話はそれからだ。
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