クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
195話 獣人族との対話
≪フイルミナ視点≫
「二人は私が引き受けるから、お前らはもう二人の方を頼む。絶対に怪我をさせるな。基本的に時間を稼いでれば良いから。間違っても殺すなよ!!」
「なんだってそんなことに配慮しなけりゃいけないんだよ!奴等から手を出してきたんだろうが!」
「お前らが武器を抜いたからだろうが!もしお前らが相手に怪我させたら冒険者の資格を剥奪してやる!」
「くそが!」
渋々ながら従ってくれた。
時間さえ稼げばテッシィが来る。
あの子が来たときに向こうに怪我人が居なければ、向こうも対話に応じてくれるはず、これがラストチャンスだ。
相手が二人位なら問題なく捌ける。
リオガン達も五人居るし、二人位なら捌けるだろ?
あれでも戦闘はそこそこ優秀だしな。
五分くらい戦いが続く。
こっちにいる二人のうちの一人はかなりの腕前だ。
何かの魔物の角或いは爪を削って作ったような短剣を使っている。
冒険者Bランク級の強さだろう。
こっちが時間稼ぎじゃなくて、本気で戦ってたら数の差で負けてたかも?
「おい。どういうつもりだ?」
「………こっちとしてはなるべく戦いたくないからね。」
「…………。」
これは都合がいい、向こうから話をしてきた。
このまま対話の流れに持ち込もう。
「そっちも、やけに殺気立っているね?なにかあったのか?」
「………。」
「だんまりねぇ………。」
「………我々の仲間が拐われたのだ。……人間にな。」
「それは………、セレン聖教国の話か?…………それとも…?」
その言葉に獣人族は怒気を高める。
「あのクソ国家のせいで我等の猫人族の男はほとんど死んだ、もう我々には滅びの道しかない。おまけにこっちでも人拐いにあったしな。」
なるほど、よく見てみると目の前にいるこいつ以外は全員女だな。
それにしてもこっちでも人拐い。ね…………。
「フイルミナ!大丈夫!」
「………兎人族?」
良いタイミングだ。
「ありがとうテッシィ。お陰でなんとかなりそうだ。」
猫人族の男は手を止め、こちらの様子を伺っている。
「…………そこの兎人族の娘に聞きたい。そこの奴等はお前の仲間か?」
テッシィは悩んでから答える。
「うーん。………そっちの男たちはどうでも良いけどフイルミナは親友で頼れる姉さんウサ。」
「…………そうか。…………もう良いだろう。お前ら攻撃を止めろ。」
「首領!?こいつら人間ですよ!?信用できるわけないですよ!」
「少なくとも金のために獣人族拐うような連中じゃねぇよ。それに例の件も解決するのに人族の手がいる。………恐らくこいつらが冒険者だろう。信用できるなら、こいつらに冒険者ギルドとやらまで案内してもらいたいしな。」
「ほぉ~?冒険者ギルドに用事が?さっきの拐われた仲間の件か?」
人拐いの奴等がもう奴隷市場に流してたら、取り返すのは無理だな。
運良くまだ売られてなければ、取り返せそうだが………。
「それも可能ならお願いしたいが、もうひとつあってな。」
ふーん。
あっ。
「そういえばテッシィは一人で来たが他の連中はどうしたんたんだ?」
「急ぎだったから置いてきたウサ。ミレオンもいるし、あの四人パーティーかなり強かったから大丈夫だと思うピョン。」
ミレオンが居りゃ大丈夫か。
それにしてもあの四人か………。
実力はいまいち読めなかったな。
一見弱そうにも見えるが、逆にあんなやつらの方がヤバい奴が多かったりするからな。
「それはまずいかもしれんな。」
獣人族の男が言う。
「なにか問題が。」
「いやなに、こっちも応援を呼ぼうと思って緊急の信号を出したんだが、詳しい事情までは知らないだろうから、万が一鉢合わせしたら厄介なことになるかもな。」
不味いな。
ここで相手が怪我でもしたり、こっちも怪我人を出したりしたら折角の対話ムードが崩れる。
「テッシィ!お前どっちから来た?早く案内しろ!」
「…………多分…………あっちかな?」
「二人は私が引き受けるから、お前らはもう二人の方を頼む。絶対に怪我をさせるな。基本的に時間を稼いでれば良いから。間違っても殺すなよ!!」
「なんだってそんなことに配慮しなけりゃいけないんだよ!奴等から手を出してきたんだろうが!」
「お前らが武器を抜いたからだろうが!もしお前らが相手に怪我させたら冒険者の資格を剥奪してやる!」
「くそが!」
渋々ながら従ってくれた。
時間さえ稼げばテッシィが来る。
あの子が来たときに向こうに怪我人が居なければ、向こうも対話に応じてくれるはず、これがラストチャンスだ。
相手が二人位なら問題なく捌ける。
リオガン達も五人居るし、二人位なら捌けるだろ?
あれでも戦闘はそこそこ優秀だしな。
五分くらい戦いが続く。
こっちにいる二人のうちの一人はかなりの腕前だ。
何かの魔物の角或いは爪を削って作ったような短剣を使っている。
冒険者Bランク級の強さだろう。
こっちが時間稼ぎじゃなくて、本気で戦ってたら数の差で負けてたかも?
「おい。どういうつもりだ?」
「………こっちとしてはなるべく戦いたくないからね。」
「…………。」
これは都合がいい、向こうから話をしてきた。
このまま対話の流れに持ち込もう。
「そっちも、やけに殺気立っているね?なにかあったのか?」
「………。」
「だんまりねぇ………。」
「………我々の仲間が拐われたのだ。……人間にな。」
「それは………、セレン聖教国の話か?…………それとも…?」
その言葉に獣人族は怒気を高める。
「あのクソ国家のせいで我等の猫人族の男はほとんど死んだ、もう我々には滅びの道しかない。おまけにこっちでも人拐いにあったしな。」
なるほど、よく見てみると目の前にいるこいつ以外は全員女だな。
それにしてもこっちでも人拐い。ね…………。
「フイルミナ!大丈夫!」
「………兎人族?」
良いタイミングだ。
「ありがとうテッシィ。お陰でなんとかなりそうだ。」
猫人族の男は手を止め、こちらの様子を伺っている。
「…………そこの兎人族の娘に聞きたい。そこの奴等はお前の仲間か?」
テッシィは悩んでから答える。
「うーん。………そっちの男たちはどうでも良いけどフイルミナは親友で頼れる姉さんウサ。」
「…………そうか。…………もう良いだろう。お前ら攻撃を止めろ。」
「首領!?こいつら人間ですよ!?信用できるわけないですよ!」
「少なくとも金のために獣人族拐うような連中じゃねぇよ。それに例の件も解決するのに人族の手がいる。………恐らくこいつらが冒険者だろう。信用できるなら、こいつらに冒険者ギルドとやらまで案内してもらいたいしな。」
「ほぉ~?冒険者ギルドに用事が?さっきの拐われた仲間の件か?」
人拐いの奴等がもう奴隷市場に流してたら、取り返すのは無理だな。
運良くまだ売られてなければ、取り返せそうだが………。
「それも可能ならお願いしたいが、もうひとつあってな。」
ふーん。
あっ。
「そういえばテッシィは一人で来たが他の連中はどうしたんたんだ?」
「急ぎだったから置いてきたウサ。ミレオンもいるし、あの四人パーティーかなり強かったから大丈夫だと思うピョン。」
ミレオンが居りゃ大丈夫か。
それにしてもあの四人か………。
実力はいまいち読めなかったな。
一見弱そうにも見えるが、逆にあんなやつらの方がヤバい奴が多かったりするからな。
「それはまずいかもしれんな。」
獣人族の男が言う。
「なにか問題が。」
「いやなに、こっちも応援を呼ぼうと思って緊急の信号を出したんだが、詳しい事情までは知らないだろうから、万が一鉢合わせしたら厄介なことになるかもな。」
不味いな。
ここで相手が怪我でもしたり、こっちも怪我人を出したりしたら折角の対話ムードが崩れる。
「テッシィ!お前どっちから来た?早く案内しろ!」
「…………多分…………あっちかな?」
コメント
白髪
まじで続きが気になる