クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

TNKt_k

190話 レギオン制度

「テッシィ!お前は来るの速すぎるぞ。皆で集合してから行こうって言ったじゃないか。」

そう言いながら待ち合わせ場所に二人の男女が現れる。
女の方はそこそこの高身長で青髪の長髪、ちょっと苦労が似合いそうな雰囲気の人、男の方は片方だけレンズのあるメガネを掛けていて低身長で茶色髪の短髪、そしてやはりこちらも苦労が似合いそうな容姿をしている。
…………片方だけレンズのあるメガネなんてまるでゲームのキャラみたいだなぁ。なんかの魔道具なんだろうか?
もう一人のパーティーなのだろうか?

「フイルミナごめんうさ!でも、ランクアップクエストの試験官を任されるなんて私達が信用されている証うさよ?そりゃぁテンションマックスうさ!」

「はぁ………………仕方ありませんよフィルさん。彼女は勢いだけで生きている所がありますからね。」

「はぁー。うちのテッシィが先に挨拶したみたいだけど、私も挨拶させてもらうわ。私はフイルミナ一応Bランク冒険者よ?よろしくお願いするわ。」

「私は、ミレオン=ドリアーといいます。同じくBランク冒険者です皆さんの試験官をさせていただきます。私は甘くないので皆さんが最善を尽くしてクエストに望むことをオススメします。」

なんだ、試験官か。
まあ、3パーティー居るわけだし、一人で全員は見れないわな。

「それにしても、あの有名なガレンディアの冒険者の兄、と言われるビルさんとヘンリーさんの二人のランクアップクエストの試験官を出きるとは思わなかったですよ。」

うーん?
ビルさんとヘンリーさんがガレンディアの冒険者の兄?どういうことなんだ?

「俺らはそんなたいそうなもんじゃねぇよ。」

「それよりもBランクレギオン【先読みの瞳】のフイルミナに俺らの名前を知っててもらえるとはな。嬉しい限りだよ。」

二人は謙遜しながらフイルミナさんを立てている。
そしてビルさんの発言で気になったのはBランクレギオンという言葉………それはなんぞや?

「リリア。レギオンってなんなの?僕は知らないんだけど?」

リリアに小声で尋ねる。

「レギオンというのは…………ギルドに認められている冒険者パーティー………のようものです。最低5人の人間とリーダーとしてCランク以上の冒険者が冒険者ギルドに対して申請すればレギオンは作れます。大きいところだと世界各地にメンバーがいて1000人以上の人間が参加しているレギオンもありますよ。」

へー。スマホゲーやMMORPGで言うところのギルドのようなものかな?
冒険者ギルドと区別がつかないからレギオンって名前なのかな。
それにしてもレギオンを作ることによるメリットはどんなところがあるのかな?
昔は僕もゲームでギルドリーダーとかやってたからな。
メリットがあるならやってみたいかも?

「メリットですか?………そうですねぇ。幾つかありますが、一つはやはり信用です。知名度の低い普通の冒険者が違う町に行ったりすると、幾らランクが高かろうと信用を勝ち取るのに時間がかかります。しかし、同じレギオンの仲間がその町にいれば、「あの人と同じレギオンの人なら信用できる。」「あの有名なレギオンのメンバーなら間違いない。」と信用してクエストを任せてもらえます。あとはこれは、それぞれギルドのルールによりまちまちですが、ギルド員同士の素材や武器の共有等もメリットの一つです。あと詳しくはわからないですが、商業店等がお金を出資してくれる場合もあるらしいですね?何でもスポンサード?とか言う名前の制度らしいです。」

スポンサードか。異世界なのに日本と似たような制度があるんだな。
そのメリット三つなら………普通の冒険者ならかなりの利点があるな。
だが、新規でギルドを立ち上げるなら一番最初のメリットは無いも同然だし、二番はレギオンを作るまでもなく今までも仲間内でやってる。
ただ、三番目は僕らでも旨味はあるかもしれない。
スポンサードってことは企業と提携してクエストをするってことだろう。
提携してくれる企業が道具や武器関係の企業なら武器はスポンサーが最新のものを提供してくれるかもしれない。
…………いやまてよ?むしろ商業関係の方がいいかもな?
大手の店なら魔物の素材を一般より高く買い取り安く売るルートはあるはずだし…………。
まぁいいか。レギオンについてはまた考えよう。

「おっ!彼らが最後のクエスト参加パーティーかな?」

フイルミナさんが見た方向に目を向けると、いくかにも荒くれもの冒険者という風貌の冒険者達が歩いてきた。

「君達が最後か?」

「ぁぁあ!?なんだよ時間内には来てんだろうが!?まさかそんなことでランクアップさせないとか言うんじゃねぇだろうなぁ?試験官様よぉ!?」

うわー。
恐らく確認の為に聞いたであろうミリオンさんにあの言い方は…………。
ミリオンさんの低身長も相まってただの恐喝場面にしか見えない…………。

「時間内に集合しているのなら問題はありませんよ。しかし、クエストの事を別として、一人間としての意見を言うなら、仮にも試験官である僕らにその態度は如何なものかとは思いますがね。」

「ああ!??なんだとこのクソチビが!」

ヤバいクエスト始まる前からムード最悪だ。
そんな空気を感じ取ってか二人の間にフイルミナさんが割り込む。

「ごめんね。うちのチビちゃん口が悪いのよ。クエスト内容についても話したいし、こっちに集まって?」

「ちっ。」

こうして今回のメンバー全員が揃った。

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コメント

  • ノベルバユーザー229329

    続きがきになります!
    応援してます!

    0
  • TNKt_k

    とストーリーは好みなんだよな。

    ………………あ!ゲームしてて執筆サボってた訳じゃないからね?
    マジで!仕事は…………まじできつかったわ………………。

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