クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

TNKt_k

147話 精霊の思い出MK2(暫定(タイトル考えるの疲れた。))

「残された先代は、時間と共に青年と和解しなかった事を後悔したの。たった一言、「僕も連れていってくれ。」ってという言葉を言えなかったことを。そして、青年と過ごした時間が今までの人生で、最も楽しかった時間だと言うことに気付いた。再び青年に会いたかった先代は、出産が終わったレヴィアタンが起こす嵐の中を通って、青年の元に向かおうとして…………。死んだの。 」

なるほど………。
数千年生きていようが、孤独には勝てないってことか。

「私ね、実は隠してたんだけど………。輝夜がこの島に来るまではこんな見た目じゃなかったのよ?輝夜達が来て、私にとって始めての魔物以外の生き物からの願いや感情を受けた。とても暖かくて優しい気持ち、他者を思いやる気持ち、今まで知らなかった物を私に与えてくれた。ニキスやラズリだってそう。この島の魔物には無い暖かさを持っていた。その感情や願いを受けたお陰で、今みたいに人の見た目や、人のような感情を手に入れることが出来たの。」

そうか!
さっき、感じた違和感は、この事だったのか。
先代の精霊は、妖精時代に魔物からしか信仰や感情を受けてなかったから、見た目と思考が魔物寄りな精霊になった。
つまり僕らが、この島に来たから妖精のヒスイは、人に近い見た目を手に入れ、僕らと当たり前のように仲良くできてる。

「私は、輝夜達が島から出ていって、魔物からの殺意や暗い思いだけで生きていくのは嫌だ。輝夜達みたいな暖かさが欲しい。それに私、輝夜達とこれでさよならなんて嫌だ。」

連れて行かなくても、結局ヒスイは傷付くってことなら………連れていってやろう。
ヒスイの人生の責任がどうとかってより、ヒスイが楽しい方を選んでやろう。
仮に僕に、ヒスイを守ってやれる力があっても、結局何処かでケンカや意見の相違で傷付け合うものだ。
ヒスイが傷付くことが有れば、励ませばいい。
僕が傷付けてしまうことがあれば、話し合い、時にはケンカをすればいい。そして、そのあと仲直りをする。
ただそれだけじゃないか。

「分かった。ただ、この島の外は優しい人ばかりじゃない。怖い思いや辛い気持ちになることもあると思う。それでも良ければ、ヒスイ………一緒に行こう。」

「ほ、ホントに!?私も連れていってくれるの?」

「あぁ。」

「やった~!」

ヒスイは喜びながら僕の腕にしがみついてきた。
まあ、せいぜいヒスイが楽しい旅が出きるように、頑張ってやろう。

「あっ!………。」

突然、腕にくっついているヒスイが、何か重要なことを思い出したかの様に声をあげる。

「どうかしたのか?」

僕が疑問の声をあげると、ヒスイは絞り出すように答える

「…………あのね。さっきあんなことがあったのに言い辛いんだけど………、一つ言い忘れてたことがあるの…………。」

あんなこと?
ヒスイの過去話のことか?

「私は、先代の精霊が死んだ日に生まれたのよ。それで、妖精が精霊になるのには500年掛かるってのは教えたよね?つまり10日後が先代が死んでから、丁度500年後………。ただ、思い出して欲しいんだけど……この島には同じく500年周期で、ある現象が起こるって話をしたじゃない………。」

…………まさか。

「500年前、先代がレヴィアタンに殺されて死んだ時は、レヴィアタンはもう出産を終えて、海を嵐にしていたつまり………。それから丁度500年後である、10日後はレヴィアタンは出産を終えてるってこと。だから私がこの島から出るにはレヴィアタンと戦う必要があるのよ…………。」


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コメント

  • アン・コ・ロモチ

    どうも初めまして、楽しく読ませていいただいてます^_^
    僕は1日のアクセス数と言えば良いのか、たぶんその日読まれている数ではないかと思っています。
    予測ですみません( ̄∇ ̄)

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  • TNKt_k

    どうもお久しぶりです。
    今回はタイトルが思いつかないので取り敢えず適当につけてます。

    話は変わりますが、ノベルバのランキングシステムについて詳しい方がいれば教えてもらえませんか?
    ネットで情報を調べても出てこなくて…………。
    お気に入りの数で言えば、1,6万でトップの作品が105位くらいの位置にいたりするのは、何か理由があるんでしょうか?
    気にはなるんですが、わざわざ運営に聴くのは躊躇われますし…………。

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