クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
130話 海の女王
「早く島を出た方が良いって言うのは、どうゆうことなんだ?」
「え~っと、さっき世界樹の放出する魔力に引かれて、この島の近海をナワバリにしてたりする奴もいるって言ったじゃない?」
確か………そんな事を言ってたような………。
でも、その事が早くこの島をでることにどう関係するのか?
「で、その近海にいる魔物って言うのがレヴィアタンって魔物で、これが物凄く強いのよ。具体的には私の先代の世界樹の精霊が殺されちゃったくらいなのよ。」
「先代の世界樹の精霊って?」
「私が生まれる前に存在していた、世界樹の精霊の事よ。まあ、精霊って言うくらいだから私より長生きしてた筈だし、私より強いんじゃないの?そしてその先代の世界樹の精霊が死んだから私が新たに世界樹の妖精として生まれたのよ。」
う~ん。
まあ、基本的に妖精の上位種族と考えていい精霊が殺られる存在が居るのか…………。
ヒスイがレベル126で有ることを考慮するとレヴィアタンとか言う魔物は最低でもレベル150以上か?
流石にそれは僕ら四人+ヒスイで戦っても勝てるか分からないな。
近接戦闘メインの僕とリリア、防御特化のラズリ、影を扱うニキス全員が海で戦う事に向いていない。
ニキスの方を見てみると顔色は特に変化ないが、尻尾が海は怖いよ~~と言わんばかりにヘタっている。
それに、仮に相手の攻撃をこっちがガードしても僕達が急造で作った船なら、その反動に耐えきれないだろう。
「で、話の続きなんだけど、レヴィアタンはナワバリのエリアを他の生物が入ってこないように、常に嵐になるような魔法を掛けているの。」
うん?
だが、この島の海岸線から見る限り、見渡す限りの青空だったけど………………
僕が疑問の表情を浮かべていたことにも、ヒスイが気付き疑問に答えてくれる。
「そうなのよ、多分輝夜が考えている通り、今この島から海を見ても嵐の様子は見えないよ。これはレヴィアタンの生態が大きく影響した結果なのよ。レヴィアタンはおおよそ500年周期で出産をするの。だから、出産初期は警戒を深めて嵐が強くなるものの、出産後期になると嵐を作ったりするほどの余力が無くなって、嵐を作らなくなるのよ。で、それが今なの。5ヶ月位前から嵐は消滅したからもう少しでレヴィアタンの出産も終わると思うわ。だから、再び嵐が発生する前にこの島を出るべきなのよ。」
それは確かに早めにこの島を出るべきだな。
もしこのタイミングを逃したらこの島を、次に出るタイミングは500年後、魔物であるニキス・ラズリはともかく僕とリリアさんは寿命で死んでしまう。
この島の周囲が常に嵐で覆われているなら、わざわざこの島の近くの海域を通ろうとする船なんて居ないだろう。
大陸の方向は分からなくても、木造船なんかを手作りして、この島を出るべきだな。
………………?
そう言えばヒスイはなぜ自分が産まれる前の事を知っているんだ?
「ヒスイ、一つ疑問に思ったんだけど、500年周期にレヴィアタンが出産を行うこととか、先代の精霊の事とかを、何でまだ生まれても居ないヒスイが知ってるんだ?この島には話が出来るような生き物はいないんだろう?」
「それは先代の精霊の記憶と力を一部継承したからよ。先代の精霊が死んだのはこの島の近くだから、死んだ精霊の力の一部は世界樹に還元されて、その力を元に私が作られたのよ。だから、一部の重要な記憶は私にも受け継がれているってことなのよ。」
「え~っと、さっき世界樹の放出する魔力に引かれて、この島の近海をナワバリにしてたりする奴もいるって言ったじゃない?」
確か………そんな事を言ってたような………。
でも、その事が早くこの島をでることにどう関係するのか?
「で、その近海にいる魔物って言うのがレヴィアタンって魔物で、これが物凄く強いのよ。具体的には私の先代の世界樹の精霊が殺されちゃったくらいなのよ。」
「先代の世界樹の精霊って?」
「私が生まれる前に存在していた、世界樹の精霊の事よ。まあ、精霊って言うくらいだから私より長生きしてた筈だし、私より強いんじゃないの?そしてその先代の世界樹の精霊が死んだから私が新たに世界樹の妖精として生まれたのよ。」
う~ん。
まあ、基本的に妖精の上位種族と考えていい精霊が殺られる存在が居るのか…………。
ヒスイがレベル126で有ることを考慮するとレヴィアタンとか言う魔物は最低でもレベル150以上か?
流石にそれは僕ら四人+ヒスイで戦っても勝てるか分からないな。
近接戦闘メインの僕とリリア、防御特化のラズリ、影を扱うニキス全員が海で戦う事に向いていない。
ニキスの方を見てみると顔色は特に変化ないが、尻尾が海は怖いよ~~と言わんばかりにヘタっている。
それに、仮に相手の攻撃をこっちがガードしても僕達が急造で作った船なら、その反動に耐えきれないだろう。
「で、話の続きなんだけど、レヴィアタンはナワバリのエリアを他の生物が入ってこないように、常に嵐になるような魔法を掛けているの。」
うん?
だが、この島の海岸線から見る限り、見渡す限りの青空だったけど………………
僕が疑問の表情を浮かべていたことにも、ヒスイが気付き疑問に答えてくれる。
「そうなのよ、多分輝夜が考えている通り、今この島から海を見ても嵐の様子は見えないよ。これはレヴィアタンの生態が大きく影響した結果なのよ。レヴィアタンはおおよそ500年周期で出産をするの。だから、出産初期は警戒を深めて嵐が強くなるものの、出産後期になると嵐を作ったりするほどの余力が無くなって、嵐を作らなくなるのよ。で、それが今なの。5ヶ月位前から嵐は消滅したからもう少しでレヴィアタンの出産も終わると思うわ。だから、再び嵐が発生する前にこの島を出るべきなのよ。」
それは確かに早めにこの島を出るべきだな。
もしこのタイミングを逃したらこの島を、次に出るタイミングは500年後、魔物であるニキス・ラズリはともかく僕とリリアさんは寿命で死んでしまう。
この島の周囲が常に嵐で覆われているなら、わざわざこの島の近くの海域を通ろうとする船なんて居ないだろう。
大陸の方向は分からなくても、木造船なんかを手作りして、この島を出るべきだな。
………………?
そう言えばヒスイはなぜ自分が産まれる前の事を知っているんだ?
「ヒスイ、一つ疑問に思ったんだけど、500年周期にレヴィアタンが出産を行うこととか、先代の精霊の事とかを、何でまだ生まれても居ないヒスイが知ってるんだ?この島には話が出来るような生き物はいないんだろう?」
「それは先代の精霊の記憶と力を一部継承したからよ。先代の精霊が死んだのはこの島の近くだから、死んだ精霊の力の一部は世界樹に還元されて、その力を元に私が作られたのよ。だから、一部の重要な記憶は私にも受け継がれているってことなのよ。」
コメント
ペンギン
とても面白いです!
くろる"せんせー(*´ω`*)
この作品は好きです
出版したら買います
TNKt_k
日間ランキング20位ありがとうございます!
なろうからの吸い取りでいきなり100話以上有るため、ちょっとずるい気がしないでもないですが、とても嬉しいです♪
今後も頑張っていきます。
TNKt_k
言葉さん。 ノベルバ初コメありがとうございます。
魔人族である理由は主人公がステータスにある[高位鑑定]や[高位遮蔽]というスキルを隠させるためです。
出ないと主人公は基礎ステータスは弱いものの特殊なスキルを持っていて有能って判断されてしまうので………。
その他にも一人だけ高いMPの理由であったりもします。
物語の性質上、主人公は最初らへんは雑魚でいてほしかったからですね。
とは言え9ヶ月前は小説を書き始めたばかりの頃なので設定等に違和感を感じることもあるかもしれません。
出来れば継続して読み続けて頂けると嬉しいです
TNKt_k
あと、イラストは小説家になろうにて公開してます。
ぜひ、ご覧下さい。
あと、なろうより自動で吸いとって投稿したので一部バグったり、変換できてない部分もあるかもしれません。
報告頂けるとありがたいです。