武士は食わねど高楊枝

一森 一輝

2話 幼き獣(4)

 ローラが躊躇いがちに話しかけてきたのは、いつものように放課後の事だった。今日から、パーティは二人になる。そのことを、彼女もまた、独自の情報網で知ったのだろう。
「……寂しくなりますね」
「ああ」
「……ごめんなさい、ファーガス。何も気づかず、一人で山でポイント稼いで『二人も喜んでくれる』なんて。……私は、馬鹿です……!」
 ローラは下唇を噛んで、心底悔しそうに表情をゆがめる。それを見て、ファーガスは安心した。今朝のいつも通りの態度は、何も知らなかったからなのだと。
「……ベン、なんて言って狩りに出なかったんだ?」
「風邪をひいて、こじらせてしまったと言っていました。タブレットで、メールで。……私が気付いていれば」
「もういいよ、ローラ。お前のせいじゃない」
「でも!」
「……でも、何だよ」
 ファーガスは、ひょっとすればローラを怒鳴りつけてしまいかねなかった。極力感情を抑えた結果が、これだ。酷く冷たく、素気なく、しかしローラは、そんなファーガスを見てハッとした。
「……すいません。熱くなりすぎました」
「いいよ。そんな事より、話したいことがある」
 ベンの願い。そのことを伝えると、ローラはしばらく黙った後、ただ「はい」と無機質な声で言った。ファーガスは棘のあるひたむきさから、無言で首肯して歩き出す。
 ギルドに入って、すぐに転送陣に向かった。
 久しぶりの山は、雪で覆われている以外、何も変わっていなかった。ただ、悠然とそこにある。雪の下に確かに存在する力強き命たち、そして闇の紛れた何者かの敵意。
 ケルベロスは、第三エリアに居る。そこを隈なく探せば、見つかるはずだった。
「……以前は、ここに居たんですよね」
「もしかしたら、ベンを待ってここから離れてないかもしれない。ここを中心に探そう」
 それぞれ索敵を使って、危険を回避しながら進むよう作戦を立てた。見つかったら、タブレットで知らせてからケルベロスを監視。今まで討伐されていないことを考慮すると更に何かしら手を打った方がよいだろうが、全く発見されていない訳ではないらしいので、ひとまずはこれで行こうと互いに決めた。
 一人、『サーチ』と『ハイド』を併用して使いながら進んだ。どちらも初期のものだから、聖気を食わず使いやすい。その代り効果が限定的だが、危険を避けるだけならば十分だった。
 処女雪に足跡を残しながら、淡々と進む。作業に没頭していなければ、自責の念に押しつぶされそうになる。
 そんな時、いやに明るい声が聞こえた。ファーガスは、その声に聞き覚えがあって、思わず立ち止まってしまった。
 それは、日本語だった。
『ははは。そっちも相変わらずだね。うん、はい。じゃあまた、こっちからかけるから』
 タブレットで、電話していたのだと思った。ファーガスは衝撃に、しばらく動けないでいた。破壊音。ハッとして、そちらへ向かう。
「ソウイチロウ!?」
 名を呼びながら、声のあった場所に飛び込んだ。しかし、そこに居たのはソウイチロウでなく、五人の倒れ伏した騎士候補生たちだ。怪我を負っているものは少ない。かといって眠っているかと言えばそうでなく、誰もが気絶していた。
「……何だ、これ……」
 ファーガスは戦慄する。ある意味では、全員殺されているというのよりも恐ろしかった。敵を無傷で制圧することは難しい。文字通りの無傷など、そうとうな実力差がない限り有り得ない。
 戦々恐々と周囲を見回していると、転がる生徒たちの間に壊れたタブレットがあることに気付いた。真っ二つに、割れている。
 そういえば、今朝ベンを探しているときに誰かがそんな話をしているのを聞いた覚えがあった。騎士候補生に襲いかかり、タブレットを破壊する何者か。
 近くにいる。ファーガスはもっと綿密な索敵を行い、この場から離れようとする人物を見つけた。木を、飛び移って移動しているらしい。ファーガスも『ジャンプ』を使用すれば出来なくはないが、それにしても速い。
 必死に追いかけた。不思議と、見失う事はなかった。だが、突如として消えてしまう。ファーガスはそのまま直進しかけたが、危うくとどまった。
 その先は、崖だった。
「危なっ……」
 下を見つめ、仰け反る。自分が落ちたらと考えると、ぞっとした。とはいえ、ソウイチロウらしき人物はその先に消えてしまっている。腹ばいになって安全を確保しつつ崖下をうかがってみると、その先に奇妙なものがあった。
 ファーガスは、迂回して崖の麓に下りて行った。そこには、亜人の死体がいくつか散乱している。崖から、勢い余って落ちてしまったのだろう。
 その中に、ケルベロスの幼生がいた。三つ首の一つを失い、尖った岩が獣の腹部を貫いている。
「……」
 タブレットで、ローラに電話を掛ける。数コールもしないうちに、繋がった。
『ファーガス、見つかりましたか?』
「……何かさ、今日は俺、厄日みたいだな」
『え?』
「いや……、友達が退学して、その頼みだって、果たせなくて。俺の手で殺したいなんて思ってなかったけど、これじゃあ、あんまりにも虚しい」
『何を、言っているのですか?』
「ローラ、そのままギルドの方に行っててくれ。俺は、……少ししたら行く」
『……分かりました』
 ローラの察しの良さに感謝しつつ、通話を切った。そして、ケルベロスの死骸の近くに座り込む。
「……お前も、災難だったな。最後くらい、看取ってやるよ」
 ファーガスはケルベロス討伐の証も取らず、『ファイア・ソード』で軽く切り込みを入れた。本人の抵抗があればすぐに消えてしまうような炎が、少しずつ大きくなっていく。ここは岩場で、山火事になるという事もなかった。死体を炙る嫌なにおいが、周囲に充満する。
 煙が上がり始めた。ゆらゆらと、昇っていく。ファーガスはその一番上を見続けようとして、最後にはひっくり返った。
 仰向けで、煙を見つめる。
「無力だなぁ、俺」
 そこに込められる万感を知るものは、もはやこの世に一人もいない。それが嬉しくもあり、不満でもある。
 煙が染みた涙をぬぐって、ファーガスは立ち上がった。こんな事は、しかし、人生においてざらにあるのだろう。無理が通れば道理が引っ込む。ファーガスは、決心した。この世の理不尽を許さないだけの、正当な力を得ようと。
 ――そしてその決心は、すぐにでも試されることになる。ベンよりも理不尽な目に遭い、それでも孤独に抗い続ける、一人の少年との再会によって。


 数日後の夜。ファーガスは暫定的に一人部屋のままの自室で、一週間の内に溜まっていた宿題をへばりつつも消化していた。
 インドア趣味がゲームくらいしか無い物だから、それさえ熱狂的でないファーガスは基本的に暇だ。することもなく、したくもない宿題をやらされる羽目になる。憂鬱なのは、終わった後どうしようかという事だ。せめてアメリアがここに居ればいいのに。
 ベンとは連絡先を交換していて、暇な時ちょくちょくメールを送った。先ほど送ったばかりで反応がないため、今は時間を持て余しているという訳だ。
 そんな時、扉がノックされた。ファーガスは孤独を打ち払う存在の登場に喜びを隠しきれず、「はい、どうぞ!」と裏返り気味の声を出す。
「う、うん……。一体君はどうしたんだ、そんな声を出して……」
「やんごとなき事情と言うやつです。……っと、寮長ですか。また集会で?」
「ああ。付いて来てくれ」
「あいあいさー」
 手早く着替えて、再びあの地下室までの道を辿った。二度目。もはや、特に感慨も抱かない。
 部屋に着くと、すでに全員そろっていた。ローラは小さくこちらに手を振り、ハワードは一瞥してから興味なさげに欠伸する。ベルは、相変わらずだ。仏頂面で、沈鬱としている。
「揃いましたね。どうですか? 少しは打ちとけましたか」
「学園長先生、お言葉ですがアンタ頭大丈夫ですか?」
「ネル! 疑うべきはお前の頭だ!」
 ハワードは畏れ多くも学園長に舐めた口を聞き、背後からカーシー先輩がこぶしを振り下ろす。「あぐっ」と鈍い悲鳴を上げて、ハワードは患部を抑えて静かになった。
「ふふふ、まぁ知っていましたけれどね。とりあえずアイルランドクラスの二人の仲がいいことは把握したわ」
 穏やかに笑って、「では」と学園長は切り出した。表情も、穏やかなまま引き締まる。
「今回は、貴方たちにもとある問題の解決に赴いてほしいの。報酬は、あなたたちの活躍にかかわらず五百ポイント。その分は先払いされるわ。さらに、もちろん活躍に応じて追加のポイントを与えます」
「……彼の件でしょうか」
「ええ、ミス・シルヴェスター。スコットランドクラスの貴女は、多分この中で一番か二番目にこの事をよく知っているでしょう」
 何だ? とファーガスは思う。『彼』とは、と考えて、ハワードに教えてもらった噂のことを思い出した。アイルランドクラスのブレナン先生を殺し、逃亡したらしい騎士候補生。
 後ろに控えていたMr.ヒースが、「では、僭越ながらここからは私が説明しよう」はっきりとした口調で話しだした。
「諸君らには、アイルランドクラス寮長、カーシー・エァルドレッドの指揮に従い、アイルランドクラス所属のエイブラハム・ブレナン教官を殺害した騎士候補生、ソウイチロウ・ブシガイトの無力化の依頼を受注してもらう。この依頼は第五、六騎士候補生および騎士補佐に発注された物だが、危険性が薄いという事で学年問わず特待生パーティにも依頼している。今回のも、その一環だ」
「……ソウ、イチロウ?」
 ファーガスは、まるでありえないことが起こったかのような気持ちで彼の言葉を反芻した。日本人でも、少ない名前。それがイギリスともなれば、もはや疑う余地など。
 しかし、ソウイチロウはアメリカに行ったはずではなかったのか。彼は亜人とのハーフで、それ以外に手立てはないはずだった。ファーガスは考える。だが、衝撃が強すぎてまとまらない。
「……危険性が薄いとは、一体?」
 ファーガスの葛藤を他所に、ベルの疑わしげな言葉が紡がれる。Mr.ヒースは、またも明快に答えた。
「それは、ソウイチロウ・ブシガイトが騎士候補生を殺さないからだ。怪我をさせる、と言うのも、最近は少ない」
「だけどそれ、ひっくり返せばどんどん強くなってるってことじゃねぇの?」
「察しがいいな、ハワード君。流石神童と言われるだけある。――その通り。今のブシガイトは、大学からわざわざ赴いた騎士補佐でも無力化できないほどの実力を持っている。騎士候補生で、正面から張り合えるのは各クラスの寮長くらいだろう。確かその調査の依頼を出していたはずだな?」
 視線がイングランドクラスの寮長に向けられ、ファーガスをここに連れて来た彼は「はい」と毅然として答える。
「最近第六エリアで問題になってきたヘル・ハウンドの大組織化についてですが、十数匹のヘル・ハウンドと交戦中のブシガイトを目撃、後に観察しました」
「ヘル・ハウンドって聖神法なしに攻撃すると爆発する奴っすよね。あの息が硫黄臭い狼」
「ああ。――戦闘終了後のブシガイトの疲弊を見越した奇襲作戦を打ち立て、知り合いの中でもトップに上る数人の精鋭を募りましたが、結果から言えばそちらは失敗に終わりました。ヘル・ハウンドは逃亡した一匹を除き全滅。対するブシガイトは無傷だったため、こちらの士気の問題もあり、撤退の指示を下さざるを得なかったためです」
「結構です。と、この様に非常に強いため、少しでも戦力を確保したかったのですよ。倒せ、などとは言いません。傷の一つでもつけられたら大金星です。それに相応のポイントを与えますよ」
 学園長の締めに、ローラ、ハワード、ベルの三人はそれぞれモチベーションに差がありながらも了承した。ファーガスも、その場ではとりあえず了承を示しておく。その場は解散となり、それぞれ帰っていく面々。その中で、ファーガスだけはそこに残った。
「……どうかしましたか? グリンダー君」
「――あの、ソウイチロウ・ブシガイトって言いましたよね? そいつは、目が青い日本人ですか」
「えぇと……、そうでしたっけ? ヒース先生」
「ええそうですとも学園長」
 その時点で、ファーガスは疑うのをやめた。次に、こう尋ねる。
「じゃあ……何でそんなことになったのかを、教えてもらえますか」
「さぁ、それは私からは何とも言えないですね。何せ聞かされていないものだから」
「そうですな。――しかし、そこまで気にするのはどういう事なのかね。まさか、面識があるのか」
「……」
 ファーガスは、意図してその問いを無視した。学園長に、尋ねる。
「さっき、その、『ブシガイト』を無力化って言いましたよね。……討伐、ではないんですか?」
「ええ。どんな形であれ、無力化してくだされば私たちは構わないわ」
「……分かりました」
 学園長以外の人間の怪訝な顔を横目に、ファーガスは悶々と考えていた。殺人。あの、ソウイチロウがそんな事をするのか。何が彼をそんな風に変えたのか、ファーガスには分からない。
 合計で十数日。ソウイチロウと直接会って過ごした日々の総合だ。それだけだったが、十分だったとファーガスは思っている。
「では、自分も失礼します」
「ええ、お休みなさい」
 学園長に礼をして、ファーガスは自室に戻っていった。ベッドに潜ってしばらくの間は、寝付くことが出来なかった。
 その翌々日、カーシー先輩から招集がかかった。『ブシガイトを昨日追いつめた。今なら弱っているから、ここで総攻撃をかけて畳み込みたい』のだという。
 ファーガスは感情をこらえて、「はい」と従う意を示すしかなかった。
 擬似的なパーティを組み、カーシー先輩主導の元、転送陣で直接第六エリアにまで飛んだ。ファーガスは陣から一歩出た時に、今までのエリアとは全く違った雰囲気を感じ取った。連想するのは、活火山の火口近くだ。硫黄臭く、それでいて非常な緊張感がある。
「うわっ、噂には聞いてましたがマジでくっせぇ! どうにかならないもんですかね」
「ならない。慣れろ。硫黄臭いといっても、とりあえず毒性はないと判明してる」
「毒なんざどうでもいいんですよ。まずこの不快感をどうにか……」
「じゃあ、ヘル・ハウンドでも全滅させるか? そうすれば臭くなくなる」
「分かりました、今年の目標にしますわ」
「……何お前、一人でやるつもりなのかよ」
 ファーガスの呆れた声に、戦闘を二人で歩いていたハワードが振り返って「当たり前だ。誰が他人の手を借りるかってんだ」と不敵に笑んだ。言い返す気も湧かず、「そうかよ」と吐き捨てそっぽを向く。
「みんな、そろそろヘル・ハウンド巡回区域に入る。このエリアで最も警戒すべきはヘル・ハウンドだ。他の亜人は夜行性だから、今は寝ているため気にしなくていい。ただ、ごくごくたまにオーガが出現する事も知られている。ヘル・ハウンドは五匹以下なら討伐し、それ以上なら逃げる。オーガは……、まぁ、万一にも出ないだろうが、もし出たら逃げよう。下手をするとヘル・ハウンドの大群以上に危険だ」
「オーガ……」
 ファーガスは小さくつぶやいて、こっそりとベルを覗き見た。その言葉だけで、彼女は顔色を真っ青に変えていた。細かく震える彼女を見て、少し歩調を落とし横に並ぶ。
「何だか戦ったことあるみたいな言い方っすね」
「ああ。おれのパーティは全員やりあったことがあるぞ。初めは無謀にも討伐してやるって向かっていったものだったが、一撃で五十ポイントする剣を折られて気が変わったな。ひたすら逃げて、知り合いの騎士補佐を呼んで、増援と共に戦ってやっと勝利した。攻撃力もだが、防御がずば抜けているんだな。筋肉が、剣を通さないんだ」
「はぁん……。いつの話で」
「去年だ」
「めっちゃ最近じゃないっすか」
 嫌そうな声を出すハワード。確かに、第五学年騎士候補生のトップに君臨するパーティを逃げの一手に追いやる存在のことなど、考えたくはない。――それに、ファーガス自身の記憶にも、深く刻み込まれている。
「ああ、それと、出来れば常に耳を澄ませておいてくれ。索敵でもいいが、聖気が心配ならしなくていい。交戦中のような音が聞こえたら、すぐにでも知らせてほしいんだ」
「ここ一帯が今、対ブシガイト状態になっているのでしょうか?」
「違ってはいないんだけれどね、シルヴェスターさん。どちらかと言うと、奴が常に戦っていると考えた方がいい」
「……そうなのですか?」
「奴にとってみれば、この山に居るものは亜人だろうと我ら騎士候補生だろうと全て敵なんだ。必然的に、常に戦っていなければならない」
「……そりゃあ、強くもなるわけだ」
 ファーガスは、低く呟く。思い出せるのは、彼の純粋で輝くような笑顔だけだ。いまだに実感がわかない。きっと、再会するまでずっとそうなのだろう。
 いや、そもそも再会できるのかさえ。
 その時、「動くな」とカーシー先輩が、小さな声で他全員に指示を出した。次いで「そこの木の裏側に全員隠れるんだ」と。
 ファーガスやハワードは迅速にそれに従った。ローラも、素早さこそ足りなかったがすぐに隠れた。しかし、ベルだけは何かを考え込むような、青白く、沈んだ面持ちで地面を見つめたまま、先ほどまでの進行方向を変えようとしなかった。
「ベル! 何やってんだ、早くこっちに来い!」
 ファーガスの怒鳴り声に我に返ったのか、はっとした彼女は顔を上げてきょとんとした様子で周囲を見回した。そして、その顔からさらに血の気が引く。ファーガスは、それを見て思わず飛び出していた。
 目の前から走りくるのは狼らしき生物の群れだった。らしき、と言うのは、その姿が黒い霧のようなものに覆われていて、判然としないからである。だが、ファーガスは硫黄のにおいが強まるのを知って、直感した。
「こいつらが、ヘル・ハウンドか!」
 剣と盾を構える。だが、カーシー先輩から叱責が飛んできた。
「止めろ! 今すぐ逃げろ! そいつらは聖神法なしに触れれば爆発する!」
 その声に反応したのは群れの内の過半数だ。七匹程度がそちらへ向かい、四匹が依然とこちらに駆けてくる。
「クソッ、散れ! これは上官命令だ! 奴らは二匹程度ならすぐに撒ける! まず逃げ切って、その後連絡せよ! 総員、散れ!」
 ファーガスは、狼狽えるベルの手を掴んで走り出した。その手は、震えている。きっと、ずっとそうだったのだろう。オーガの話が出てから、ずっと。
「ベル! 一緒に逃げ切るぞ!」
 ベルの返答はない。いまだ、忘我しているのかもしれない。彼女は亜人恐怖症であって然るべき経験をしている。それを思い出すと、ファーガスはベルの過酷な運命を呪わずにはいられない。

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